refuge
〈U〉(…からの)『避難』,保護《+『from』+『名』》 / 〈C〉(…からの,…のための)『避難所』,保護する場所《+『from』(『for』)+『名』》 / 〈C〉助け(慰め)となる人物(物) / 《英》 = safety island
以下では、英単語 “refuge” について、学習者向けにできるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
単語
refuge (名詞)
意味
- 英語: “refuge” means “a place or condition of safety or shelter.”
- 日本語: 「避難所」や「安全な場所」、「保護施設」などを指します。危険や不安、望ましくない環境から逃れて安全を確保するための場所というニュアンスです。「困ったときや追い詰められたときに身を寄せられる場所」というイメージで使われます。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 名詞のため、形そのものは変化しませんが、複数形は refuges となります。
他の品詞への派生例
- refugee (名詞):「難民」。安全を求めて逃げる人を表します。
- refuging という形で動詞として用いられることは一般的ではありません。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常会話よりはややフォーマルな文脈で見かけることが多く、中上級レベルほどの単語力(月並みに文章を読めるレベル)で習得する単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- re-(ラテン語由来の接頭語 “re-” は「戻る、後ろへ」というニュアンスを持つことが多い)
- -fug-(ラテン語 “fugere”:「逃げる」を意味する語幹)
- -e(語尾)
“refuge” は、ラテン語の “refugium”(避難所)を語源とし、そこから中英語・古フランス語を経て現代の英語になりました。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- seek refuge
(避難を求める) - take refuge
(避難する・身を寄せる) - find refuge
(避難先を見つける) - offer refuge
(避難・保護を提供する) - provide refuge
(避難所を提供する) - flee to a refuge
(避難所へ逃げ込む) - refuge from the storm
(嵐からの避難所) - a safe refuge
(安全な避難所) - animal refuge
(動物保護施設) - an oasis of refuge
(オアシスのような避難所、安らぎの場所)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “refugium” (re-「後ろへ」+ fugere「逃げる」) が由来。
- 中英語・古フランス語を経て、現在の “refuge” になりました。
ニュアンス・使用上の注意
- 「安全・安心が得られる場所」という意味合いが強く、感情的・心理的な安心を指す場合にも使われます。
- フォーマル寄りの文脈(記事や公的な文書など)でよく使われますが、日常会話でも「どこかに逃げ込みたい・落ち着きたい」というニュアンスで用いられることがあります。
- 「shelter」と似た意味を持ちますが、「refuge」はもう少し精神的・感情的側面も含むことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable) として扱われることが多いですが、抽象的に用いられる場合もあります。
例: “He sought refuge in his music.”(彼は音楽の中に逃避した) - 主に「take/find/seek refuge」などの動詞と結びついて使われます。
- フォーマル/文章的な文脈で使われやすいですが、カジュアル会話でも使うことは可能です。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
“I need to find a quiet place to study. This café could be a refuge for me.”
(静かに勉強できる場所が必要なんだ。このカフェが僕の避難所になるかも。)“When it rains heavily, we usually take refuge under the nearest store awning.”
(大雨のときは、いつも近くのお店のひさしの下に避難するんだ。)“My friend’s home was a refuge when I had no place to stay.”
(泊まる場所がなかったとき、友だちの家は私の避難所になってくれた。)
5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)
“The new policies aim to offer refuge to businesses struggling in the current economy.”
(新しい政策は、今の経済状況で苦戦している企業に支援(避難所)を提供することを目的としています。)“Our company found refuge in diversifying its product lineup.”
(当社は製品ラインナップを多角化することで活路を見いだしました。)“The legal framework provides some refuge for small startups facing patent disputes.”
(その法的枠組みによって、特許紛争に直面している小規模スタートアップ企業にはある程度の保護が与えられています。)
5.3 学術的・公的な文脈での例文(3つ)
“Environmentalists argue that forests serve as a crucial refuge for endangered species.”
(環境保護活動家は、森林が絶滅危惧種にとって重要な避難所の役割を果たしていると主張しています。)“Historically, monasteries functioned as a refuge for scholars during times of social unrest.”
(歴史的に見て、修道院は社会不安の時期に学者たちの避難所として機能していました。)“Many international laws focus on providing refuge to civilians displaced by conflicts.”
(多くの国際法は、紛争によって避難を余儀なくされた民間人を保護することに注力しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- shelter(シェルター / 避難所)
- より物理的な「雨風をしのぐ場所」というニュアンスが強い。
- より物理的な「雨風をしのぐ場所」というニュアンスが強い。
- haven(安全な場所 / 安息地)
- 詩的・感情的なニュアンスがあり、「安らぎの場所」という意味合いが強い。
- 詩的・感情的なニュアンスがあり、「安らぎの場所」という意味合いが強い。
- sanctuary(聖域 / 保護区)
- 「神聖な場所」や「法的に守られた場所」のニュアンスも含む。
- 「神聖な場所」や「法的に守られた場所」のニュアンスも含む。
反意語(Antonyms)
- danger(危険), exposure(さらされること)
- 「refuge」が「危険から身を守る場所」を意味するのに対し、それとは逆の概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈrɛf.juːdʒ/
- アクセント(強勢)は先頭の “ref” の部分に置きます(「réf-yuuj」)。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな発音上の差はありませんが、音の長さや母音の微妙な違いが出る場合があります。
- アメリカ英語: /ˈrɛfjuːdʒ/
- イギリス英語: /ˈrɛf.juːdʒ/
- アメリカ英語: /ˈrɛfjuːdʒ/
- 「refuse(拒絶する)」や「refuse(ごみ、廃棄物)」とスペリングが似ているため、発音やアクセントを混同しないように気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルの最後が -uge で終わる点に注意し、「-use」や「-ugee」と書き間違えないようにしましょう。
- “refuse(動詞: 拒否する, /rɪˈfjuːz/)” や “refuse(名詞: 廃棄物, /ˈrɛfjuːs/)” とよく混同されますが、異なる単語です。
- TOEICや英検などでは「自然災害や紛争に関連したパッセージ」で “refuge” が出てくることがあります。また “refugee” という単語も合わせてよく出題されるため同時に覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語幹 “fug-” は “fugitive(逃亡者)” や “refugee(難民)” など「逃げる」イメージが強い単語に共通しているため、「逃げ込む場所 = 避難所」という連想がしやすいでしょう。
- 「安全を求めて逃げ込む様子」をイメージすると覚えやすいです。
- スペリングでは “refug-” の後に -e が付くことを常に意識して、例文を何度か口に出して確認することがおすすめです。
以上が “refuge” の詳しい解説です。ぜひ、コロケーションや例文などを活用しながら学習してみてください。
〈C〉(…からの,…のための)避難所,保護する場所《+from(for)+名》
〈C〉助け(慰め)となる人物(物)
《英》 = safety island
〈U〉(…からの)避難,保護《+from+名》