最終更新日:2024/06/12

古い列車がガタガタと線路を進んだ。

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The old train rattled along the tracks.

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元となった辞書の項目

rattle

動詞

ガタガタ音を立てる / ガタガタと動く / をガタガタいわせる

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解説

1. 基本情報と概要

単語: rattle

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)

意味(英語):


  1. to make or cause to make a rapid succession of short, sharp knocking sounds

  2. to shake or jolt and cause disturbance or nervousness

意味(日本語):


  1. ガタガタ、ガチャガチャと音を立てる(または立てさせる)

  2. 動揺させる、慌てさせる

「ドアを強く閉めたら、窓がガタガタ鳴った」や「試験直前に先生から質問されて緊張した」など、音が出て揺れたり、人を不安にさせたりするニュアンスで使われます。

活用形:


  • 現在形: rattle / rattles

  • 過去形: rattled

  • 過去分詞: rattled

  • 現在分詞: rattling

他の品詞になった時の例:


  • rattle (名詞): 「ガラガラと音を立てるもの」「赤ちゃんのガラガラ」

  • rattling (形容詞): 「ガタガタ音を鳴らす」「活気ある」(例: a rattling good story)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2レベルはある程度の文脈で複雑な単語を理解し、使いこなせるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: rattl-

  • 接頭語や接尾語は特にはっきりしませんが、「-le」という音を含む動詞は、短い反復音を示す動きを連想させる傾向があります(例: “mumble”, “tumble”, “fiddle” など)。

関連する派生語・類縁語


  • rattle on (句動詞): 延々としゃべり続ける

  • rattled (形容詞的表現): 動揺した状態

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. rattle on: 「(人が) とめどなく喋る」

  2. rattle around: 「(広い空間を) ガタガタと動き回る」

  3. rattle off: 「(早口で) スラスラ言う、読み上げる」

  4. rattle someone’s nerves: 「(人) の神経をイライラさせる」

  5. rattle a cage: 「人を挑発して苛立たせる」

  6. get rattled: 「動揺する」

  7. rattle the windows: 「窓をガタガタ揺らす」

  8. coins rattle in one’s pocket: 「ポケットの中でコインがジャラジャラ鳴る」

  9. rattle away: 「(音を立てながら) どこかへ去る、(喋り続けて) 離れる」

  10. rattle through: 「(仕事・課題) をバタバタと急いで片付ける」


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語 (Middle English) の raten にさかのぼるとされ、低地ドイツ語(Middle Low German)の ratelen(ガタガタ音を立てる)に由来すると考えられています。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 音を表すだけでなく、「人を落ち着かなくさせる」「心を乱す」という意味合いでも使われるため、コンテクストによってポジティブ・ネガティブの両方の含みがあります。

  • 「ガタガタ」と物理的な音を表す場合はカジュアルでもフォーマルでも使いやすい語です。

  • 「相手を動揺させる」という場合は、ややカジュアル、口語的に用いられる傾向があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞・自動詞両方で使われる


    • 他動詞: “He rattled the coins in his pocket.” (彼はポケットの中のコインをジャラジャラ鳴らした)

    • 自動詞: “The windows rattled in the storm.” (嵐で窓がガタガタ鳴った)


  • イディオムや定型表現


    • rattle someone’s cage: 「(わざと) 人を怒らせる、挑発する」

    • rattle off: 「(早口で) スラスラ言う/読み上げる」


  • フォーマル/カジュアルの特徴


    • 音を表す意味合いは幅広く使えるが、「動揺させる」意味合いで使う場合はカジュアルなポジションにも近い。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Can you hear that door rattling in the wind?”

    (あのドア、風でガタガタ鳴ってるのわかる?)

  2. “Don’t rattle the table while I’m writing!”

    (私が書いてる間にテーブルをガタガタさせないでね!)

  3. “Stop rattling off names — I can’t remember them all.”

    (名前を次々言うのやめて、全部覚えきれないよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The noise from the construction site rattled our office windows all morning.”

    (工事現場の騒音が午前中ずっとオフィスの窓を揺らしていました。)

  2. “The unexpected question from the client rattled our new intern.”

    (クライアントからの予想外の質問で、新人インターンが動揺してしまいました。)

  3. “He rattled off the financial figures without looking at his notes.”

    (彼はメモを見ずに財務数値をすらすらと言いました。)

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The sudden tremor caused the laboratory equipment to rattle violently.”

    (突然の揺れで研究所の機器が激しくガタガタ鳴った。)

  2. “Such accusations can rattle the confidence of emerging scholars.”

    (そのような非難は新進研究者の自信を揺るがす可能性があります。)

  3. “He rattled through the data presentation, leaving little room for in-depth discussion.”

    (彼はデータのプレゼンを急いで済ませてしまい、掘り下げた議論をする余地がほとんどありませんでした。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. shake (シェイク)


    • 「振る/揺する」という意味が中心。物理的な揺れを表す。

    • “Shake the bottle before you open it.”

    • “Rattle”は音を強調するが、“shake”は力や動き自体を中心に表現する。


  2. clatter (クラッター)


    • 「ガチャガチャと大きな音を立てる」。金属のような硬い物同士がぶつかる音のイメージが強い。


  3. jangle (ジャングル)


    • 「けたたましい金属音を立てる」。楽器や金属が触れ合う不快な音に近い。


  4. unsettle (アンセットル)


    • 「(人を) 不安定にさせる、動揺させる」。音の要素はなく、精神面に焦点。


反意語


  • (※動揺させる/騒音を立てるの反意語は文脈によるが、音がない状態を表す場合は “quiet = 静かにする”、“calm = 落ち着かせる”等が当てはまる)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈrætl/


    • アクセントは先頭の “ra” の部分。


  • アメリカ英語 (GA): [rǽɾl] のように “t” が弾音 (flap t) になる場合があるため「ラドル」に近い発音に聞こえることがあります。

  • イギリス英語 (RP): “t” をしっかりと発音するので「ラトル」に近く聞こえます。

  • よくある間違い: /ˈreɪtəl/ のように “a” を二重母音にしてしまう人がいますが、短い “æ” が正しい音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “rattle” の “t” が一つになって “ratle” と書いてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、“battle (戦い)” などと混同しないように注意。

  • TOEIC・英検での出題傾向: 「動揺させる」や「ガタガタ音をたてる」という文脈で、パラフレーズ問題に出やすいです。“rattle off” などの句動詞もよく問われる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 赤ちゃんの「ガラガラ (rattle)」を思い浮かべると覚えやすいです。赤ちゃんの玩具がガチャガチャ音を立てるのと同じ感覚で「音を立てる」→「人を落ち着かなくさせる」を連想できます。

  • スペリングのポイント: 中央の “tt” と語尾の “le” をしっかり意識すると綴りやすいです。

  • “R-A-T-T-L-E” = ラットル。発音時に r→æ→t の流れを意識すると、自然に短い音になります。

ガタガタ揺れて人を動揺させるイメージが強い動詞なので、セットでイメージすると記憶に残りやすいでしょう。

意味のイメージ
rattle
意味(1)

ガタガタ(ガラガラ)音を立てる

意味(2)

《方向・場所を表す副詞[句]を伴って》ガタガタ(ガラガラ)と動く

意味(3)

ぺちゃぺちゃ話す《+on(away)

意味(4)

…‘を'ガタガタ(ガラガラ)いわせる

意味(5)

…‘を'す早く言う;〈詩など〉‘を'さっと暗誦する《+off+,++off

意味(6)

《話》〈人〉‘を'混乱させる,当惑させる

意味(7)

〈U〉《a ~》ガタガタ(ガラガラ)いう音

意味(8)

〈C〉(特に,赤ん坊用の)がらがら

意味(9)

〈C〉ガラガラと音を立てるガラガラヘビの尾の先端

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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