With the appearance of a promising new writer, the aging novelist fell from prominence.
prominence
1. 基本情報と概要
単語: prominence
品詞: 名詞 (noun)
意味 (英語)
• prominence: the state of being important, well-known, or easily noticed
意味 (日本語)
• 「際立っていること」「目立つこと」「顕著である状態」「重要な地位や目立つ地位にあること」
「prominence」は、何かが目立っている、注目されている、あるいは重要な位置づけにあるときに使われる名詞です。たとえば、ある人物が世間の注目を集めるようになった時、「He rose to prominence.(彼は注目されるようになった)」のように表現します。「重要性」を強調するニュアンスがあります。
活用形
名詞なので活用形はありませんが、形容詞形にすると “prominent”(形容詞)となります。
他の品詞例
- prominent (形容詞): 「目立つ」「顕著な」「著名な」
例: “He is a prominent figure in the art world.” - prominently (副詞): 「顕著に」「目立って」
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常会話ではそこまで頻繁に出ないかもしれませんが、ニュースや公式文書、学術書などで目にする機会は多く、理解しておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pro-: 「前へ」「先へ」を意味する接頭語
- -minence: ラテン語由来 “minere” (突き出る) という語幹から。
→ 全体として「前へ突き出ていること→目立つこと」を表します。
関連語・派生語
- prominent (形容詞): 前述のとおり、「目立つ」「顕著な」「重要な」
- prominently (副詞): 「顕著に、目立って」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- gain prominence → 重要性を増す、有名になる
- rise to prominence → 注目されるようになる、有名になる
- achieve prominence → 重要な立場を得る
- come to prominence → 注目を集める
- give prominence to ~ → ~を強調する、~を重要視する
- political prominence → 政治的な地位の高さ、政治的影響力
- cultural prominence → 文化的な重要性
- media prominence → メディアでの注目度
- assume prominence → 重要な位置を占める
- prominence in the field → ある分野での顕著さ、重要性
3. 語源とニュアンス
語源
ラテン語の “prominentia” から派生しており、「前に突き出ている様子」を意味する “pro-” (前へ) + “minere” (突き出る) に由来します。この「突き出る」イメージが転じて、「目立つ」「注目される」「際立つ状態」という意味になりました。
ニュアンス・感情的響き
- 「prominence」はフォーマルな文章やビジネス、学術的な文脈でよく使われるため、ややかしこまった雰囲気を帯びます。
- 誰かの功績が社会的に評価されている時に使われることが多く、ポジティブな文脈でしばしば登場します。
- 口語よりも文章・講演・プレゼンなどで目立ちやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算/不可算として扱われる場合がありますが、文脈によって異なります。多くの場合は不可算の概念で使われ、「(someone’s) prominence」といった形で固まりとして用いられます。
- 主な構文例:
- “gain/receive/promote prominence”
- “to come to prominence”
- “gain/receive/promote prominence”
イディオム・定型表現
- come to/into prominence: 「表舞台に立つ、有名になる」
- lend/give prominence to (something): 「~を強調する・目立たせる」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “He suddenly rose to prominence after appearing on that TV show.”
(彼はあのテレビ番組に出た後、突然目立つようになった。) - “Her artwork gained prominence on social media.”
(彼女の作品はソーシャルメディア上で注目を集めるようになった。) - “We should give more prominence to local events in our community.”
(地域社会の行事をもっと重視するべきだよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The company’s new product achieved sudden prominence in the market.”
(その会社の新製品は市場で突然注目されるようになった。) - “He came to prominence as a strategic consultant in the finance sector.”
(彼は金融セクターの戦略コンサルタントとして注目されるようになった。) - “Giving prominence to customer feedback helped improve our services.”
(顧客のフィードバックを重視したことが、サービスの改善に役立った。)
(3) 学術的・専門的文脈での例文
- “This theory has gained prominence in recent sociological studies.”
(この理論は最近の社会学研究で重要性を増している。) - “His research came to prominence due to groundbreaking findings.”
(彼の研究は画期的な発見により注目を集めることになった。) - “The prominence of this chemical in environmental studies cannot be ignored.”
(この化学物質の環境研究における重要性は無視できない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- importance(重要性): 「重要度」を表し、より一般的な単語。
- notability(注目に値すること): 目立った「注目度」に焦点があり、人物や出来事に使われる。
- fame(名声): 「有名さ」を指し、ポジティブな名声に焦点を当てる。
→ “prominence” は「目立つ状態」「注目される地位」に焦点があり、特に功績や重要性が評価される局面に用いられるという点で微妙にニュアンスが異なります。
反意語
- obscurity(無名、曖昧さ): 「知られていない状態」「目立たない状態」を指す。
例: “He lived in obscurity for years before achieving prominence.” (有名になる前、彼は長年無名だった。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈprɑː.mə.nəns/ または /ˈprɒ.mə.nəns/
- イギリス英語: /ˈprɒm.ɪ.nəns/
アクセント(強勢)は最初の 「pro」に置かれます: PRO-mi-nence
発音の違いと注意点
- アメリカ英語では “ɑː” と発音しやすく、イギリス英語では “ɒ” に近い音になります。
- “prominent” と混同しないよう、名詞形 “-ence” の発音に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “prominance” や “prominencee” などと書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語は特にないが、“prominent” と混同しやすいので品詞の違いを意識。
- 試験対策: TOEIC、英検などで「目立つ地位」「重要性」を表す問題や、単語の穴埋め問題などで出題される可能性あり。文脈から「注目され始める」という意味を推測できると得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 接頭語「pro-」は「前に出す」イメージで、“proceed(前へ進む)” などと関連づけて覚えるとよいです。
- “prominence” には「突き出る→目立つ」というイメージがあり、自分の頭の中で「前に飛び出している」「他と比べて突出している」イメージを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 単語カードやノートに「プロミネンス=前に突き出して目立つ」とメモしておくのもおすすめです。
以上が prominence の詳細な解説です。
「何かが際立っている」「注目されている」「重要である」状況を表すのに便利な単語なので、ビジネスや学術的シーンでもぜひ活用してみてください。
〈U〉目立つこと,傑出
突出部,目立つ物(場所)