最終更新日:2024/06/11

彼は船外に転落し、救助される必要があった。

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He fell overboard and had to be rescued.

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元となった辞書の項目

overboard

副詞

船外に

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彼は船外に転落し、救助される必要があった。

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解説

以下では、副詞 “overboard” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: overboard

品詞: 副詞 (adverb)

英語での意味:


  • (船などから) 船外に / 水中へ落ち

  • [比喩的] 必要以上にやりすぎて、度を越えて

日本語での意味:


  • 「船外へ」「水中へ落ちてしまう」

  • 「やりすぎてしまう、度を越えてしまう」(比喩的な用法)

「overboard」は、もともと船から落ちる意味で使われますが、日常会話では「やりすぎる」「熱中しすぎる」というニュアンスでよく使われる副詞です。カジュアルな会話でも、フォーマルな文章でも、比喩的表現で使われることがあります。

活用形


  • 副詞なので、原形 “overboard” のみで活用形はありません。

  • 「overboard」は形容詞や動詞としては一般的には使われませんが、イディオムとして “go overboard (on/with something)” で動詞句として用いられます(例: “She went overboard with the decorations.”)。

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


  • ネイティブが日常会話で使う表現を理解し、比喩的表現にも対応できる中上級レベル。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 接頭語や接尾語はありません。

    • “over + board” が合わさった形ですが、もともとは「船の外に(= over)」「船べり(= board)から落ちる」という具合に使われてきた表現です。


  • 他の単語との関連性


    • “over” (前置詞/副詞) : 「越えて」「過度に」

    • “board” (名詞) : 「板」「乗り物(船・飛行機など)の甲板・車内」


  • よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


    1. go overboard on/with something → 何かにのめり込みすぎる

    2. throw someone overboard → 人を船外に放り出す、(比喩) 人を見捨てる

    3. jump overboard → (本来) 船から飛び降りる

    4. be washed overboard → 船外に流される

    5. man overboard! → 「人が海に落ちた!」(緊急事態の叫び)

    6. go overboard with spending → お金を使いすぎる

    7. go overboard in decorating → 飾り付けに凝りすぎる

    8. go overboard on a diet → ダイエットでやりすぎる

    9. push something overboard → (何かを) 船の外へ押しやる

    10. overboard attitude → (比喩的) 極端な態度



3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “overboard” は「船の外へ(Over the side of a ship)」という意味で、中英語の時代から船乗りの用語として使われてきました。


  • 歴史的経緯:


    • 海事用語としての「船外へ」の意味が元になり、19世紀以降になると「度を越えて」「やりすぎる」などの比喩表現にも使われ始めました。


  • 使用時の注意点・ニュアンス:


    • 「度を越す」ニュアンスは、カジュアルな会話でもよく使われます。

    • ネガティブな意味(「やりすぎ」)につながることが多いのですが、時にはポジティブに「ものすごく熱中した」というニュアンスにもなることがあります。

    • フォーマルな文章ではやや比喩的な響きが強まるため、スピーチや記事の中で使う場合は文脈に注意します。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 一般的な構文


    • “go overboard”: 直訳は「船外に落ちる」→ 比喩的に「やりすぎる」


      • 例) “He always goes overboard when he starts a new hobby.”


    • “throw someone/something overboard”: 「船外に捨てる/放り出す」→ 比喩的に「見捨てる」


      • 例) “They threw the old plan overboard and started anew.”



  2. 使用シーン (フォーマル/カジュアル)


    • カジュアルシーン: “go overboard” は日常会話で「やりすぎる」の意味でよく使われる。

    • フォーマルシーン: 文書中でも比喩的に使う場合あり。ただし砕けた印象があるため注意。


  3. 文法上のポイント


    • 副詞として文中などで修飾的に用いられるのではなく、“go overboard” のように主に動詞句として慣用されやすいです。

    • 名詞として扱う場合はないため、可算・不可算の区別などはありません。



5. 実例と例文

それぞれのシーンでの例文を示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “Don’t go overboard with the sugar in my coffee, please.”


    • 「コーヒーに砂糖を入れすぎないでね。」


  2. “I think she went a bit overboard buying all those clothes.”


    • 「彼女はあんなにたくさん服を買って、ちょっとやりすぎたと思うよ。」


  3. “He went overboard preparing for the party; it’s like a festival!”


    • 「彼はパーティーの準備に熱を入れすぎて、まるでお祭りみたいになってるよ。」


ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We might be going overboard with our budget cuts, so let’s reconsider.”


    • 「予算削減が行きすぎかもしれないので、再検討しましょう。」


  2. “Please ensure our marketing campaign doesn’t go overboard and alienate potential customers.”


    • 「マーケティングキャンペーンがやりすぎにならないように、潜在顧客を遠ざけないように注意してください。」


  3. “He threw the old approach overboard when he realized it was no longer effective.”


    • 「そのやり方がもはや有効でないとわかり、彼は旧来のやり方を捨て去りました。」


学術的・公的文脈 (やや堅め)


  1. “While aiming for innovation, we must be careful not to go overboard and lose sight of our primary objectives.”


    • 「イノベーションを目指す一方で、度を越して本来の目的を見失わないよう注意しなければならない。」


  2. “The new policy attempted to curb wasteful spending, but some experts argue it went overboard.”


    • 「新しい政策は無駄遣いを抑えようとしたが、行き過ぎだったと主張する専門家もいる。」


  3. “Historically, certain reforms went overboard, causing significant pushback from the public.”


    • 「歴史的に見ても、特定の改革が行き過ぎて大きな反発を招いた例がある。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (synonyms)


    1. “excessively” (過度に)

    2. “too much” (やりすぎ)

    3. “go too far” (行きすぎる)

    4. “overly” (あまりに、過度に)


これらは “overboard” の比喩的な意味「度を越えて」に近い要素を持ちます。ただし “overboard” はもう少しカジュアルでイディオム的な響きを持つのが特徴です。


  • 反意語 (antonyms)


    • “moderately” (適度に)

    • “reasonably” (妥当に)

    • “within limits” (限度内に)


いずれも「やりすぎない」というニュアンスを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈoʊvərbɔːrd/ (米), /ˈəʊvəbɔːd/ (英)

  • 強勢(アクセント): “o” にアクセントが来る (o・ver・board)

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語: 「オウヴァ(ー)ボード」(rがはっきり発音される)

    • イギリス英語: 「オウヴァボード」(r はやや弱め、/əʊ/ の音で始まる)


  • よくある発音の間違い:


    • “board” を /bɑːrd/ のように発音してしまう。英米とも /bɔːrd/ に近い音になるので注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “overbord” とつづりを間違えることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: 類似する単語はあまりありませんが、「overall」など “over” で始まる単語と混ざらないようにしましょう。

  • 試験対策 (TOEIC・英検など):


    • 読解問題やリスニングの中のイディオム表現として “go overboard” が出題されることがあります。「やりすぎる」という意味を覚えておくと役立ちます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 大きな船の縁(board)から身を乗り出して落ちる(=overboard)様子を想像し、「やりすぎてしまって行き過ぎる」という感覚を結びつけると覚えやすいです。

  • 勉強テクニック:


    • “go overboard” を「~しすぎる」と覚えておくとすぐに使えます。

    • シーンごとの例文をイメージしながら、「度を越す」と覚えると自然と定着しやすいです。



以上が副詞 “overboard” の詳細解説です。船から体ごと落ちるイメージをもとに、「やりすぎる」などの比喩表現へと広がっている単語なので、イディオムとしての使い方もぜひマスターしてください。

意味(1)

船外に

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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