最終更新日:2024/06/12

演説者は感動的なスピーチを行った。

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The orator delivered a powerful speech that moved the audience.

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元となった辞書の項目

orator

名詞

演説者,講演者 / 雄弁家

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解説

1. 基本情報と概要

単語: orator

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): A person who delivers speeches or is skilled at public speaking.

意味(日本語): 演説をする人、または人前で話すことに非常に優れた人を指します。

「人前で情熱的に、または説得力をもって話す人」というニュアンスがあります。政治家や弁護士など、よくスピーチをする職業の人を指すことが多いです。

活用形: 名詞なので基本的に orator(単数形)、orators(複数形)と変化します。

他の品詞形:


  • 「oratory」(名詞):雄弁術、雄弁

  • 「orate」(動詞):演説する、雄弁に話す(あまり一般的ではありませんが、使われることがあります)

CEFRレベル: C1(上級)

英語学習者にとって少し難しい単語です。政治や歴史、文学などを学んでいる場面でよく出てくる印象があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語: なし

  • 語幹: 「orat-」はラテン語の「話す(to speak)」から派生した語根です。

  • 接尾語: 「-or」はラテン語で「〜する人」を示す名詞化の語尾。

関連性・派生語:


  • oratory: 雄弁術、弁舌

  • orate: 演説をする

  • oration: 演説

コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. great orator … 「優れた演説者」

  2. skilled orator … 「熟練した演説者」

  3. a renowned orator … 「著名な演説者」

  4. a persuasive orator … 「説得力のある演説者」

  5. classical orator … 「古典的な雄弁家」

  6. master of oratory … 「雄弁術の達人」

  7. public orator … 「公の演説者」

  8. to praise an orator … 「演説者を称賛する」

  9. be recognized as an orator … 「演説者として認められる」

  10. the art of oratory … 「雄弁術の技法」


3. 語源とニュアンス

語源:

「orator」はラテン語の “orator” に由来し、これはラテン語の「話す」を意味する “orare” からきています。古代ローマの元老院での演説や、弁論術に関連して発展してきた言葉です。

ニュアンス・注意点:


  • 「orator」はただ話すだけではなく、「説得力をもって話す人」「雄弁な人」を指すため、称賛や尊敬の響きが含まれがちです。

  • 口語よりは文章・フォーマルな文脈で使われやすい単語ですが、スピーチシーンをピックアップするニュースなどでも目にします。

使用シーン:


  • フォーマル: 政治家、公の場のスピーチを称えるとき

  • 半フォーマル〜カジュアル: 歴史上の人物を語るときに「彼は優れた演説者だった」など


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞:


    • 例: He is an orator. (単数形) / They are famous orators. (複数形)


  • 形容詞的修飾: 前に形容詞を置くことで、“great orator”, “powerful orator”のように修飾可能。

一般的な構文やイディオム:


  • “He came across as an inspiring orator.” (彼は感動的な演説者だという印象を与えた)

  • “She is regarded as one of the most influential orators of our time.” (彼女は現代で最も影響力のある演説者の一人としてみなされている)

使用シーン: 主にフォーマルな文脈や文章、演説の文脈で使われます。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I heard he’s a great orator, but I’ve never listened to his speeches.”

    (彼はすごい演説者だと聞いたけど、まだスピーチを聞いたことがないんだ。)


  2. “She wants to improve her speaking skills and become an orator someday.”

    (彼女はスピーキング力を伸ばして、いつか演説者になりたいと思っている。)


  3. “He’s such an orator that even casual conversations sound like speeches.”

    (彼はとても雄弁で、普段の会話ですら演説みたいに聞こえるよ。)


5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “Our keynote speaker is a famous orator known for his inspirational talks.”

    (私たちの基調講演者は、その感動的な講演で有名な演説者です。)


  2. “She was commended as an orator at the conference for her clear and persuasive message.”

    (彼女はわかりやすく説得力のあるメッセージで、会議では演説者として高く評価されました。)


  3. “To succeed in the corporate world, being a good orator can set you apart.”

    (ビジネスの世界で成功するには、優れたスピーチスキルが他者との差別化に役立ちます。)


5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Cicero is often cited as a masterful orator in Roman history.”

    (キケロはローマ史における熟達した演説者としてよく引用されます。)


  2. “The course will focus on the techniques used by modern orators to captivate an audience.”

    (その授業では、聴衆を魅了するために現代の演説者が用いるテクニックに焦点を当てます。)


  3. “Historians agree that his reputation as an orator profoundly influenced political discourse of the era.”

    (歴史家たちは、彼の演説者としての名声が当時の政治談話に大きな影響を与えたと考えています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. speaker(話者): 一般的に「話す人」を指す。必ずしも雄弁かどうかは含意しない。

    2. rhetorician(修辞学者、雄弁家): 修辞技法に優れた人を意味するが、学術的なニュアンスが強い。

    3. lecturer(講演者): 大学などで講義をする人。必ずしも雄弁かは問わない。

    4. public speaker(公演や講演を行う人): より広い意味で「人前で話す人」を指す表現。


  • 反意語:(はっきりとした反意語はありませんが、イメージ的に対照的な言葉)


    • listener(聞き手)

    • mute(話さない、または言語障害を持つ)


ニュアンスの違い:

「orator」は抜群に上手なスピーチ能力をもつ人をいう場合が多く、単に「話す人」を意味する “speaker” や “lecturer” よりも、「雄弁さ」に焦点が当たった言葉です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈɔːr.ə.tər/ (アメリカ英語・イギリス英語ともおおむね同じ)

  • 音節: o-ra-tor

  • 強勢(アクセント)は第一音節「o」に置かれます。

  • アメリカ英語では [ˈɔːr.ə.t̬ɚ] と発音されることが多く、最後が“アター”に近い響きになります。 イギリス英語では [ˈɔːr.ə.tə] のように、最後“タ”と軽く発音されます。

よくある間違い:


  • 第1音節ではなく、第2音節にアクセントを置いてしまう間違いが時々見られます。

  • スペルを orater としてしまうミスや、「-er」か「-or」かを混同することもあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルに注意: 「-er」ではなく「-or」で終わること。

  2. 発音のアクセント: 第一音節“o”に強勢を置く。

  3. 同音異義語との混同: 明確な同音異義語はありませんが、発音上「order」と聞き間違えないように注意。

  4. TOEICや英検など試験での出題: 政治やリーダーシップに関する英文で「演説者」の意味で出題される可能性あり。特殊な単語というより、リーディング中に見かけて理解できるかどうかがポイントになります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「oral(口頭の)」+「-or(〜する人)」とイメージすると、口頭で話す人、と覚えやすいかもしれません。

  • “O”にアクセントを置くので、最初の“o”を大きく開いたまま発音すると良いでしょう。

  • 歴史の教科書などで出てくる「Cicero(キケロ)」が「有名なオレイター」というイメージを持つと結びつきやすくなります。


演説やスピーチの世界を学んでいるときに、必ず出会う単語の一つです。高評価される演説のニュース記事などを読むときや、歴史上の偉人伝などで目にすることが多いでしょう。ぜひ上手に活用してみてください。

意味のイメージ
orator
意味(1)

演説者,講演者

意味(2)

雄弁家

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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