最終更新日:2024/06/13

その映像はピントがあっていない。

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The image is not in focus.

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元となった辞書の項目

focus

名詞

焦点 / 焦点距離(focal length) / 焦点整合,ピント / (活動・興味・重要性などの)焦点,中心 / (楕円・放物線・双曲線などの)焦点 / 震源[地]

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解説

1. 基本情報と概要

単語: focus

品詞: 名詞 (動詞としても使われますが、ここでは名詞を中心に解説します)

意味(英語): the center of interest or attention; the main point of concentration

意味(日本語): 注意や関心・集中力の中心、または主題となるもの


たとえば、「授業中は先生の話にフォーカスしましょう」といったように、何かに集中するときや、中心的なテーマや話題を示すときに使われます。話している内容をはっきりさせたり、意識を集めたいポイントを示したりするニュアンスがあります。


活用形(名詞としての複数形)


  • focuses (一般的な複数形)

  • foci (科学や学術的分野で使われるラテン語由来の複数形)

動詞形: to focus (焦点を合わせる / 集中する)


  • 例: “He focuses on his studies.”(彼は勉強に集中する)


    • 三人称単数形: focuses

    • 過去形: focused

    • 現在分詞・動名詞: focusing


CEFRレベル: B2(中上級)


  • 日常会話でもよく使われますが、学術的な文脈やビジネスでも頻出のため、単語としての難易度は中上級レベルとされています。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: focus (ラテン語 “focus” = 「炉」や「かまど」の意)

  • 関連語や派生語


    • focus (動詞) : 焦点を合わせる、集中する

    • focused (形容詞) : 焦点が定まっている、集中している

    • focal (形容詞) : 焦点の、中心の



ラテン語由来で、元々は「火を焚く場(炉)」という意味でした。そこから「周囲の人々が集まる場所 ⇒ 中心」というイメージにつながり、転じて「関心・注目の的」という意味になりました。


よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. main focus (主な焦点)

  2. primary focus (第一の重点)

  3. focus of attention (注意の中心)

  4. focus group (フォーカスグループ:市場調査などで用いられる少人数の検討会)

  5. out of focus (ピンぼけで、はっきりしない)

  6. bring into focus (焦点を合わせる、明確にする)

  7. shift the focus (焦点を切り替える)

  8. the focus of the discussion (議論の中心)

  9. narrow focus (狭い範囲に集中する)

  10. a clear focus (明確な焦点・目的)


3. 語源とニュアンス

先述のとおり、語源はラテン語 “focus” で「炉」を意味しました。炉は家族が集まるところで、自然と中心的役割を果たす場所でもあり、そこから「中心点」「焦点」という意味に発展しました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 硬い印象:学術・ビジネスでの文書や会議でもよく使われる。

  • 口語表現でも頻繁に使われるが、カジュアルというよりは「的確にポイントを示す」ニュアンスが大きい。

  • 「集中・注目」という前向きな響きがある。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞


    • “This is the main focus of our meeting.” のように、具体的な「焦点・中心」が一つある状況では単数形で使う。

    • “We have two focuses/foci in today’s lecture.” といったように、複数の焦点を数える場合に使う。


  2. 構文例 (名詞形)


    • “The focus of our research is climate change.”

    • “We need to maintain our focus on the target.”


  3. イディオム(名詞を含む形)


    • “in focus” / “out of focus” : カメラなどでピントが合っている、または外れている。比喩的に、「話題の中心にある/はっきりしている」⇔「はっきりしていない/ぼやけている」も表す。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “My main focus right now is getting enough sleep every night.”


    • (今は十分な睡眠を取ることに集中しているんだ。)


  2. “Let’s keep our focus on finishing this movie before we talk about other plans.”


    • (ほかの計画の話をする前に、この映画をまず見終わることに集中しよう。)


  3. “I lost focus because my phone kept buzzing.”


    • (スマホがずっと鳴るせいで集中力を失っちゃった。)


(2) ビジネス


  1. “Our primary focus this quarter is increasing sales in the Asian market.”


    • (今四半期の第一の重点はアジア市場での売上拡大です。)


  2. “Please share the main focus of your presentation with the team beforehand.”


    • (プレゼンの主なポイントを事前にチームと共有してください。)


  3. “We need to keep our focus on customer satisfaction to remain competitive.”


    • (競争力を保つためには、お客様の満足度に焦点を合わせる必要があります。)


(3) 学術的な文脈


  1. “The focus of this study is the long-term effects of air pollution.”


    • (この研究の焦点は大気汚染の長期的影響です。)


  2. “We conducted a focus group to gather qualitative data on consumer behavior.”


    • (消費者の行動に関する定性的データを収集するためにフォーカスグループを実施しました。)


  3. “Foci of interest in the paper include environmental policy and renewable energy.”


    • (この論文の主な焦点には、環境政策と再生可能エネルギーが含まれます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. center (中心)


    • 意味合いは「真ん中」や「ど真ん中」。focusより物理的な中心にフォーカスしがち。


  2. core (核心 / 根幹)


    • 物事の核となる部分を強調。focusが注意を向ける対象であるのに対し、coreは構造や概念の「中核」。


  3. emphasis (強調)


    • 「強調点」を表す際に用いる。focusは「焦点」というイメージ寄り。


  4. spotlight (スポットライト / 注目)


    • “put a spotlight on 〜”は「〜に注目を集めさせる」。focusはより全体的に集中するイメージ。


反意語


  • distraction (気を散らすもの)


    • 何かに「集中していない状態」を指す。focusが「集中/焦点」であるのに対して、distractionは「注意散漫/気晴らし」など。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈfoʊ.kəs/ (アメリカ英語) / ˈfəʊ.kəs (イギリス英語)

  • アクセント(強勢)の位置: 第一音節 “fo-” にアクセントがきます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • アメリカ英語: フォウカスのような発音 (foʊ)

    • イギリス英語: フォウカスとファウカスの中間イメージ (fəʊ)


よくある発音ミス


  • /fɑkəs/ のように “o” を短く発音してしまう

  • /foʊkus/ と /fəʊkəs/ の音を混同する場合があるが、母音をしっかり意識すると発音しやすい。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. つづりミス: focuss, focuse などと書いてしまう。正しくは “focus”。

  2. 複数形の混乱: “focuses” が一般的ですが、ラテン語複数形である “foci” もよく出てくる。特に学術論文で目にしがち。

  3. 動詞との混同: “to focus on 〜” → 前置詞 “on” を忘れがち。

  4. TOEICなど試験での頻出: プレゼンテーション、計画、議題の主題を示す文脈などで頻繁に出題される。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “fireplace” を囲んで家族が集まるイメージで「中心へ集まる」という語源のストーリーを思い出すと覚えやすいです。

  • スペルを覚えるコツとしては、 “フォーカス” のようにカタカナで思い浮かべ、 “u” の位置を間違えないようにするとよいです。

  • 「レンズのピントを合わせるイメージ」を視覚的に想像すると、focus=「焦点・中心」に集中するのが自然とイメージできます。


以上が名詞「focus」の詳細な解説です。ぜひ実際の会話や文章で使ってみて、使い方を身につけてください。

意味のイメージ
focus
意味(1)

焦点

意味(2)

焦点距離(focal length)

意味(3)

焦点整合,ピント

意味(4)

(活動・興味・重要性などの)焦点,中心

意味(5)

(楕円・放物線・双曲線などの)焦点

意味(6)

震源[地]

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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