The delicate texture of the silk dress added to its overall delicacy.
delicacy
〈U〉(形状・感触などの)『優美さ』,精巧さ,繊細さ《+『of』+『名』》 / 〈C〉『おいしいもの』,珍味 / 〈U〉(身体の)『か弱さ』,きゃしゃ,ひ弱さ《+『of』+『名』》 / 〈U〉(門題などの)『微妙さ』,扱いにくさ《+『of』+『名』》 / 〈U〉(趣味・技能・感情などの)『繊細さ』,鋭さ《+『of』+『名』》 / (対人関係における)心遺い,思いやり
1. 基本情報と概要
delicacy(名詞)
- 意味(英語): A delicate or refined item of food, often considered a special treat or expensive dish.
- 意味(日本語): 繊細で上品な食べ物のことを指し、とりわけ珍しい高級料理や特別な名物として扱われることが多いです。たとえば「フグの刺身は日本の名物のひとつ」などと言うときの「名物」や「珍味」といったニュアンスです。
「delicacy」は、ちょっと特別感のある食べ物を指すときに使われます。たとえば、「世界的に有名なキャビア」や「非常に高級なチーズ」などを指すことが多いです。また、味だけでなく食感や見た目の繊細さを強調する場合にも使われます。
- 品詞: 名詞 (countable: 複数形は “delicacies”)
活用形:
- 単数: delicacy
- 複数: delicacies
- 単数: delicacy
他の品詞になったときの例:
- 形容詞形: “delicate” (例: delicate flavor「繊細な風味」)
- 副詞形: “delicately” (例: delicately seasoned「上品に味付けされた」)
- 形容詞形: “delicate” (例: delicate flavor「繊細な風味」)
CEFR レベル: B2(中上級)
- 知っていると高級な料理の話題などでスムーズに会話ができるようになる応用的な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語や接尾語が明確に付いているわけではありませんが、語幹を “delic-” として形容詞の “delicate” と関連付けて考えると覚えやすいです。
- 接頭語や接尾語が明確に付いているわけではありませんが、語幹を “delic-” として形容詞の “delicate” と関連付けて考えると覚えやすいです。
派生語・関連語:
- “delicate” (形容詞: 繊細な)
- “delicately” (副詞: 繊細に、優美に)
- “delicatessen” (名詞: 高級食料品店)
- “delicate” (形容詞: 繊細な)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- local delicacy(地元の名物)
- rare delicacy(珍しい珍味)
- national delicacy(国を代表する名物料理)
- refined delicacy(上品な珍味)
- expensive delicacy(高価な珍味)
- exotic delicacy(エキゾチックな珍味)
- seafood delicacy(海鮮の珍味)
- cultural delicacy(ある文化特有の珍味)
- fine delicacy(質の高い珍味)
- absolute delicacy(最高の珍味)
- local delicacy(地元の名物)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “delicacy” はラテン語の「delicatus(上品な、繊細な)」から派生しています。中世フランス語「délicatesse」を経て、古フランス語として英語に取り込まれたとされています。「繊細さ」「上品さ」というニュアンスがもともとの意味です。
歴史的使用:
- 歴史的には、主に貴族や裕福な層が食べる特別な料理や珍味に対して使われることが多く、今でも「高級なイメージ」「珍しいイメージ」を伴います。
使用時の注意点・ニュアンス:
- たとえ「苦手な食材」であっても、相手の文化で高級とされている料理を表す場合には、この単語を使うことがあります。自分が嫌いでも「その文化において珍重される食べ物」という敬意の表現として使うことができます。
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使われますが、「特別・珍しい」という含みが必ず入るので、ファストフードなどにはあまり使いません。
- たとえ「苦手な食材」であっても、相手の文化で高級とされている料理を表す場合には、この単語を使うことがあります。自分が嫌いでも「その文化において珍重される食べ物」という敬意の表現として使うことができます。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 可算名詞として扱われ、単数で “a delicacy”、複数形で “delicacies” を用います。
- 「料理/食べ物」としての意味を強調するときは、必ずしも冠詞が必要なわけではありませんが、「その地方特有の珍味」というように一つを特定する文脈なら、“a local delicacy” のように冠詞を付けます。
- 可算名詞として扱われ、単数で “a delicacy”、複数形で “delicacies” を用います。
一般的な構文・イディオム:
- “(Something) is considered a delicacy in (place).”
- 例: “Fugu is considered a delicacy in Japan.”
- “sample the local delicacies”
- (その土地の珍味を味わう)
- “(Something) is considered a delicacy in (place).”
フォーマル/カジュアルな特徴:
- 「delicacy」はフォーマルなトーンが少し強い言葉ですが、口語でも「珍しい高級料理」の意味を伝えるために使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Have you tried the local delicacy around here? It’s supposed to be really good.”
- 「この辺りの名物は食べてみた?とてもおいしいらしいよ。」
- “I didn’t expect snails to be a delicacy, but I was surprised how tasty they were.”
- 「カタツムリが珍味とは思ってもみなかったけど、すごくおいしくてびっくりしたよ。」
- “Growing up, sea urchin was always considered a fancy delicacy in my family.”
- 「子どもの頃、うちの家族ではウニがずっと高級珍味として扱われていた。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We’re planning to introduce several new delicacies on our restaurant menu to attract gourmet customers.”
- 「グルメなお客様を惹きつけるために、私たちのレストランメニューに新しい珍味をいくつか導入しようと計画しています。」
- “At the food expo, our company showcased a local delicacy that gained significant attention from international buyers.”
- 「フードエキスポで、当社は地元の名物を出展し、海外バイヤーから大きな注目を集めました。」
- “Our marketing campaign will focus on branding this product as a luxurious delicacy to justify its premium price.”
- 「プレミアム価格を正当化するために、当社のマーケティングキャンペーンではこの商品を贅沢な珍味としてブランディングします。」
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
- “Many marine biologists study the geographic distribution of sea cucumbers, which are considered a delicacy in certain cultures.”
- 「海洋生物学者の多くは、特定の文化で珍味とされるナマコの地理的分布を研究しています。」
- “Anthropologists have noted that what constitutes a delicacy is often shaped by cultural perceptions rather than purely culinary factors.”
- 「人類学者によれば、何を珍味とみなすかは、純粋な料理上の理由よりもむしろ文化的な認識によって形作られることが多いそうです。」
- “In historical records, truffles were frequently documented as a delicacy reserved for high-ranking nobles.”
- 「歴史的記録では、トリュフは身分の高い貴族専用の珍味としてしばしば記載されていました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- treat(ごちそう)
- ややカジュアルで、お菓子や軽食など幅広い「ちょっと贅沢なものでうれしい食べ物」に使います。
- ややカジュアルで、お菓子や軽食など幅広い「ちょっと贅沢なものでうれしい食べ物」に使います。
- specialty(名物料理)
- 地域や店などで特に有名な料理というニュアンスです。
- 地域や店などで特に有名な料理というニュアンスです。
- gourmet dish(グルメ料理)
- 高級料理・洗練された料理というニュアンスですが、「珍味」とは限らず、おいしい料理全般に使えます。
- 高級料理・洗練された料理というニュアンスですが、「珍味」とは限らず、おいしい料理全般に使えます。
- dainty(上品な食べ物)
- こちらはやや古風または文語的で、「繊細で上品」な食べ物に使われることがあります。
- treat(ごちそう)
反意語 (Antonyms)
- coarse food(粗野な食べ物 / 質素な食べ物)
- 上品さや珍しさとは対極にある「素朴な料理」や「荒削りな食事」のイメージです。
- coarse food(粗野な食べ物 / 質素な食べ物)
使い方の違い
- “delicacy” は「希少性・上品さ・特別感」にフォーカスするため、日常的な料理や一般的なものを指すときにはあまり使いません。
- “treat” のほうが日常のちょっとした「おいしいもの」に気軽に使えます。
- “delicacy” は「希少性・上品さ・特別感」にフォーカスするため、日常的な料理や一般的なものを指すときにはあまり使いません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- UK: /ˈdel.ɪ.kə.si/
- US: /ˈdɛl.ɪ.kə.si/
- UK: /ˈdel.ɪ.kə.si/
アクセント位置:
- 第1音節 “del-” に強勢がきます(DEL‐i‐ca‐cy)。
- 第1音節 “del-” に強勢がきます(DEL‐i‐ca‐cy)。
アメリカ英語とイギリス英語での違い:
- 大きな違いはなく、母音の発音が若干変わりますが、同じように /ˈdɛl.ɪ.kə.si/ で通用します。
- 大きな違いはなく、母音の発音が若干変わりますが、同じように /ˈdɛl.ɪ.kə.si/ で通用します。
よくある誤り:
- “delicacy” の “-ca-” の部分で “-ce-” と混同しやすく綴りを間違うケースがあります(דdelicecy” など)。
- 「デリカシー(相手を思いやる心の意)」と混同しがちですが、日本語の「デリカシー」と英語 “delicacy” は綴りも意味合いも異なるので注意が必要です。
- “delicacy” の “-ca-” の部分で “-ce-” と混同しやすく綴りを間違うケースがあります(דdelicecy” など)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “delicacy” は “-cy” で終わる名詞なので、 “-sy” や “-cie” などと間違えないようにしましょう。
- “delicacy” は “-cy” で終わる名詞なので、 “-sy” や “-cie” などと間違えないようにしましょう。
- 同音/類似語との混同:
- “delicate”(形容詞: 繊細な)や “delicatessen” (高級食品店)と混同しがち。意味は関連しているものの、文脈が異なります。
- “delicate”(形容詞: 繊細な)や “delicatessen” (高級食品店)と混同しがち。意味は関連しているものの、文脈が異なります。
- 試験対策:
- TOEIC や英検などでは、「地元の有名な料理」を説明する文脈で出題されることがあります。フレーズ丸ごと覚えておくと便利です。
- TOEIC や英検などでは、「地元の有名な料理」を説明する文脈で出題されることがあります。フレーズ丸ごと覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “delicacy” と “delicate” はどちらも「繊細さ」を表す語です。そこから「珍味」を意味するようになった、と覚えると関連付けがしやすいです。
- 「特別で上品な食べ物」=“delicacy” とイメージすると覚えやすいでしょう。
- スペリングのポイントは「delica + cy」で区切って覚えること。カタカナでは「デリカシー」と書くこともありますが意味は異なるため、しっかり区別しましょう。
- 覚え方の工夫として、好きな珍味や高級料理の画像を見ながら「This is a delicacy.」とつぶやくのも一案です。
以上が、名詞 “delicacy” の詳細な解説です。ぜひ会話や文章の中で「特別感のある食べ物」を紹介するときに活用してみてください。
〈C〉おいしいもの,珍味
〈U〉(身体の)か弱さ,きゃしゃ,ひ弱さ《+of+名》
〈U〉(門題などの)微妙さ,扱いにくさ《+of+名》
〈U〉(趣味・技能・感情などの)繊細さ,鋭さ《+of+名》
(対人関係における)心遺い,思いやり
〈U〉(形状・感触などの)優美さ,精巧さ,繊細さ《+of+名》