cornerstone
以下では、英単語「cornerstone」を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: cornerstone
品詞: 名詞 (可算名詞)
英語での意味:
- The fundamental or most important part of something.
- A stone representing the starting point of a building; a foundation stone.
日本語での意味:
- (建築の)礎石、土台石
- (比喩的に)基盤、要(かなめ)、基礎となるもの
「cornerstone」は、もともとは建物の“隅石”や“礎石”を指しますが、比喩的に「物事の基礎・根幹」として使われることが多い単語です。「~の基礎となる重要な要素」を強調したいときに用います。
活用形:
- 単数形: cornerstone
- 複数形: cornerstones
他の品詞形:
- 派生品詞としてはあまり一般的ではありませんが、稀に形容詞的に「cornerstone concept(基礎的な概念)」のように形容詞的フレーズとして使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2: 中上級レベルの方が、抽象的な話題(政策・社会問題・計画など)において「cornerstone」を使って「~の基盤、基礎」と述べることができるようになります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「corner」(隅、角) + 「stone」(石)
もともとは建築物の外角に据えられる重要な石を指していました。そこから転じて、「最も重要な部分」「要」といった比喩的意味でも広く使われています。
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- the cornerstone of success(成功の礎)
- the cornerstone of policy(政策の基軸)
- moral cornerstone(道徳的基盤)
- serve as a cornerstone(~の礎として機能する)
- cultural cornerstone(文化的基盤)
- a legislative cornerstone(立法の要)
- the cornerstone for future development(将来の発展の基盤)
- organizational cornerstone(組織の要)
- financial cornerstone(財政的基盤)
- educational cornerstone(教育の基礎)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語(Middle English)の時代から使われており、建物の隅に据え付けられる「礎石」を指していました。
歴史的変遷・ニュアンス
- 文字通りの建築用語として使われていたものが、拡張されて「最も重要な基盤を成すもの」という比喩的な意味へと広がりました。
- 現在では比喩表現として用いられることが多く、議論や計画、哲学など抽象的な文脈でもよく登場します。
- フォーマルな文章・スピーチなどでも多用されますが、日常会話の中でも「何かの基本的土台を強調する」場合は、カジュアルに使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞ですので、不定冠詞 (a/an) や複数形 (-s) と共に使われます。
例: a cornerstone, the cornerstone, cornerstones構文上は「(A) is the cornerstone of (B)」の形でよく用いられ、「(B)における(A)の基礎・要」といった意味を表します。
フォーマル・カジュアル両方で使用可能ですが、重要性をアピール・強調する文脈で使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Family meals are a cornerstone of our daily routine.”
(家族で食事をすることは、私たちの日々の習慣の基盤なんだ。)“Trust is the cornerstone of any strong friendship.”
(信頼はどんな強い友情でも欠かせない基礎だよ。)“Reading together can be a cornerstone of bonding time with children.”
(子どもとの絆を深める時間として、一緒に読書をするのは大切な基盤になるよ。)
(2) ビジネスでの例文
“Customer satisfaction is the cornerstone of our company’s philosophy.”
(顧客満足は当社の理念の要です。)“Adequate funding serves as a cornerstone for any successful startup.”
(十分な資金調達は、成功するスタートアップの基礎となります。)“Clear communication is the cornerstone of effective teamwork.”
(明確なコミュニケーションは、効果的なチームワークの基礎です。)
(3) 学術的・専門的文脈での例文
“His theory became a cornerstone in modern astrophysics.”
(彼の理論は現代天体物理学の基盤となった。)“Evidence-based research is the cornerstone of medical advancements.”
(エビデンスに基づく研究は、医学の進歩の基盤となる。)“This discovery laid the cornerstone for future studies in genetics.”
(この発見は、将来の遺伝学研究の礎を築いた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- foundation(基礎)
- base(土台)
- bedrock(基盤)
- backbone(背骨・中心)
- keystone(要石・要)
- 「foundation」や「base」は大規模な抽象概念の“基盤”を示す場合に広く使えます。
- 「bedrock」は、大地の基盤というイメージから転じて「最も重要な要素」を示すフォーマルな表現。
- 「keystone」はアーチ構造の要石が抜けると崩れるように、「欠かせない中心要素」を強調するニュアンスがあります。
反意語(Antonyms)
- 明確に対立する単語は少ないですが、「trivial (ささいな)」や「insignificant (取るに足りない)」といった、重要性の低い意味合いの形容詞が反意の概念を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈkɔːr.nərˌstoʊn/
- イギリス英語: /ˈkɔː.nə.stəʊn/
- アメリカ英語: /ˈkɔːr.nərˌstoʊn/
アクセントの位置: 最初の “cor-” に強勢が置かれ、「COR-ner-stone」と発音するイメージです。
よくある間違い:
- “corner store” (街角の商店) と混同しないように注意。
- “corner” と “stone” を単語として別々に読まないようにし、大きく繋げて発音します。
- “corner store” (街角の商店) と混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスに注意: “cornerstone” は一語で書き、途中でスペースを入れない。
- 「corner store(小さな商店)」や「heading to the corner(隅へ行く)」など、音やスペルが似た表現と混同しがち。
- ビジネス文書や論文など、フォーマルな文脈でよく見られる単語なので、試験でも抽象的な概念を問う読解問題で登場する可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “corner(角)+stone(石)”を合わせたイメージで、建物の“要”となる確固たる石を思い浮かべると、その重要性がイメージしやすいです。
- 比喩的にも「建物がこの石なしには崩れるかもしれないように、物事の中心をなす大切な部分」と考えると丸暗記しなくても自然に覚えられます。
- 「corner」という音とスペリングに注意して発音することで混同を防ぎましょう。
以上が「cornerstone」の詳細解説です。建築の礎石のイメージから、物事の基盤や要を指す便利な単語なので、ぜひ「要素を強調したい」ときや「基礎を築く」ような文脈で取り入れてみてください。
(建物の起工年月日を刻んだ)すみ石,定礎石
不可欠のもの;基礎,土台