最終更新日:2025/02/25

彼女は美しい顔色をしています。

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She has a beautiful complexion.

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元となった辞書の項目

complexion

名詞

顔のつや・顔色,血色,顔の色つや; 顔の肌・ (事態の)外観,様相.・形勢

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解説

以下では、英単語 “complexion” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: complexion

品詞: 名詞 (noun)

CEFR レベル目安: B2(中上級)


  • B2: 中上級学習者向けで、日常会話はもちろん少し抽象的な内容にも対応できるレベル

意味(英語・日本語)


  1. (英) The natural color, texture, and appearance of the skin, especially of the face.

    (日) 人の肌(特に顔の肌)の自然な色合いや質感。

    「例えば、顔の色や肌質を言うときに使う単語です。たとえば “She has a fair complexion.”(彼女は色白な肌をしている)というように使われます。」


  2. (英) The general aspect or character of something.

    (日) 物事や状況の全体的な様子、性格。

    「“The situation took on a new complexion.”(状況が新しい様相を帯びた)のように、比喩的に『様相』『性質』という意味でも使われます。」


活用形について


  • 名詞なので、動詞のように時制による活用はありません。

  • 複数形は “complexions” となりますが、通常は単数形で用いられることが多い単語です。

他の品詞形


  • “complexioned” (形容詞的な使われ方)

    例: “She is dark-complexioned.”(彼女は肌の色が浅黒い、または色黒である)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源としては、ラテン語の “complexio” (結合、組み合わせ) に由来し、もともとは「体液の組み合わせ」という医療理論(四体液説)に関連していました。

  • 接頭語 “com-” は “together”、「共に」という意味があります。

  • “plex” は “fold” や “ weave” といったニュアンスが含まれ、複数のものが結び付いた状態を表します。

  • 接尾辞 “-ion” は「状態」「行為」などを名詞化する働きを持っています。

関連表現や派生語


  • “complexioned” (形容詞)

  • “complexionless” (珍しいが、肌の色がわからない、または様相に特徴がない、のようなイメージで使うこともある)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “fair complexion” — 色白の肌

  2. “dark complexion” — 色黒の肌

  3. “pale complexion” — 青白い肌

  4. “ruddy complexion” — 赤みを帯びた肌

  5. “olive complexion” — オリーブ色の肌

  6. “healthy complexion” — 健康的な肌

  7. “clear complexion” — きれいな肌、肌荒れがない状態

  8. “blemished complexion” — 吹き出物やシミなどがある肌

  9. “change the complexion of ~” — ~ の様相を変える

  10. “political complexion” — 政治的特徴(政党構成や政治思想的性質)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語 “complexion” から英語に入り、さらに遡るとラテン語 “complexio” (結合・組み合わせ) に由来します。

  • 中世ヨーロッパで盛んだった「四体液説」に基づき、体内の液体のバランス(組み合わせ)から生じる肌色や体質を示す言葉として用いられていました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 肌の色や状態を指す場合はフォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。

  • 物事の「様相・性質」を指す場合は、やや文章寄り(書き言葉)やフォーマルな文脈で使用されることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞/不可算名詞: 一般的には可算名詞として扱い、複数形 “complexions” もありますが、実際の使用では「肌の色合い」に言及する際に単数形が多いです。

  • 構文例:


    • “Someone has a [adjective] complexion.” (人が~な肌をしている)

    • “Something changes the complexion of [situation].” (~が状況の様相を変える)


イディオムや表現


  • “put a different/new complexion on something”

    「ある事柄に新たな様相を与える」

    ※フォーマルや書き言葉で、何かが状況を一変させる意味合い。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “She has a really fair complexion, so she always uses sunscreen.”

    「彼女はとても色白だから、いつも日焼け止めを使っているんだ。」


  2. “My complexion gets a bit oily in summer.”

    「夏になると私の肌は少し脂っぽくなるんだ。」


  3. “He drinks lots of water to maintain a clear complexion.”

    「彼はきれいな肌を保つために、たくさん水を飲んでいる。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “The recent merger has changed the complexion of the entire industry.”

    「最近の合併が業界全体の様相を変えてしまった。」


  2. “A new policy might give a different complexion to the negotiation.”

    「新しい方針が交渉の様相を変えるかもしれません。」


  3. “We need to understand the political complexion of the board before making a proposal.”

    「提案を行う前に、取締役会の政治的な構成や性質を理解する必要があります。」


学術的・フォーマルな場面での例文


  1. “Historically, the complexion of society has been influenced by its economic structure.”

    「歴史的に見て、社会の様相はその経済構造によって影響を受けてきた。」


  2. “The complexion of the debate shifted once new evidence was introduced.”

    「新たな証拠が提示されたことで、議論の様相が変わった。」


  3. “In medieval medicine, one’s complexion was thought to reflect the balance of bodily humors.”

    「中世医学では、肌の色合いや体質は体液のバランスを反映すると考えられていた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “skin tone” (肌の色合い)


    • 肌の色そのものをより直接的に示す。カジュアルにもよく使われる。


  2. “hue” (色合い)


    • 元々は「色合い」全般を指すが、肌の色などを表すときにも用いられる。


  3. “appearance” (外見・見かけ)


    • 肌の色だけでなく、見た目全般を指すより広い意味合い。


  4. (比喩的意味で)“aspect” (様相)


    • 物事の見え方・側面を幅広く指す。


反意語


  • 肌の色合いに対するはっきりとした「反意語」はありませんが、比喩的に “unchanged state” や “same condition” のように、「様相が変わっていない」ことを示す表現が対比的なニュアンスになります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kəmˈplɛk.ʃən/

  • アクセントは “-plex-” の部分にあり、「カム・プレク・ション」のような音節構成になります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “-ʃən” の音がややはっきり “ション” に近く、イギリス英語では少し弱めに発音される傾向があります。

  • よくある発音の間違い: “completion” (完了)と混同して “kəmˈpliː” のように発音してしまうことがありますので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “complexion” を “completion” や “complexion” の中の “i” を抜かして “complexon” と書いてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: 完全に同音の語はないですが、前述の “completion” と混同しがちです。

  • TOEIC / 英検などでの出題傾向: ビジネスシーンやニュース記事などで「状況や様相の変化」を示す際に登場する可能性があり、肌の色や容姿を他の語彙と一緒に問われる場合もあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペルの中の “plex” を “複雑に折り重なったもの” とイメージすると、元々「いろいろな要素が組み合わさったもの」が “complexion” だと理解しやすいです。

  • 「肌の色+様相」という二つの意味があるため、「コンプレックス(complex) + ション(状態)」が合わさって、「肌」という見た目の状態や「状況の様相」まで表すと覚えると便利です。


以上が “complexion” の詳細解説です。肌の色や質感を指す意味だけでなく、比喩的に「物事の様相」を示すことも覚えておくと、より幅広く使いこなせるでしょう。

意味のイメージ
complexion
意味(1)

顔のつや・顔色,血色,顔の色つや; 顔の肌・ (事態の)外観,様相.・形勢

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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