元となった辞書の項目
breed
解説
名詞 “breed” を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: breed
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味 (英語): A group of animals (or sometimes plants) that have characteristics in common and are usually developed by selective breeding.
意味 (日本語): (主に動物の)品種、ある特徴を持つグループのことです。例えば「犬の特定の品種」などを指すときに使われます。
「ある共通の特徴を持つ生き物のグループ」を表す単語で、動物の世界だけでなく、比喩的に「人のタイプ」などをいう場合もあります。日常会話やビジネスシーンでも、「新しいタイプの~」というニュアンスで使われることがあります。
活用形
- 名詞なので「breed(s)」と複数形をとる場合があります。
例: two different breeds of cats (2種類の猫の品種)
他の品詞形
- 動詞 (to breed: breed – bred – bred)
例: They are trying to breed a new type of rose. - 形容詞形は特になし(派生形の “breeding” は動名詞あるいは形容詞的に使われることもあります)。
CEFRレベルの目安
- B2: 中上級
日常会話で普通に使うより少し専門的な動物や生物に関する話題になると理解を要する単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「breed」は短い単語で、接頭語や接尾語が直接ついた形はほぼありません。古英語 “brēdan” に由来しています。
派生語や関連語
- crossbreed (v/n): 異なる品種を交配する(/交配種)
- inbreed (v): 近親交配する
- outbreed (v): 近親交配を避けるように交配する
- breeder (n): 品種改良者、飼育・繁殖を行う人
よく使われるコロケーション(10個)
- a rare breed
(珍しい品種) - pure breed
(純血種) - designer breed
(意図的交配で生み出された品種) - new breed of 〜
(新しいタイプの〜) - breed standard
(品種の基準) - pedigree breed
(血統書付きの品種) - selective breeding
(選択的な品種改良) - a breed apart
(他とは全く異なる種類) - crossbreed dogs (または crossbred dogs)
(雑種の犬) - breed registry
(品種登録簿)
3. 語源とニュアンス
「breed」は古英語 “brēdan”(生み出す、繁殖させる)を語源とします。長い歴史を持ち、特に動物の飼育や農業の文脈でよく使われてきた単語です。
- ニュアンス: 主に動物の「品種」を表すのが基本ですが、比喩的に「新種の~」「新しいタイプの~」という口語・文語両方の表現としても使われます。フォーマルに書面でも使用できますが、カジュアルな会話でも自然に使われる便利な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): a breed、複数形は breeds
例: “They have introduced several new breeds of sheep.” (彼らは何種類もの新しい羊の品種を導入しています) - 使用シーン:
- 動物や植物に対して「選択交配で生み出された具体的な品種」を指す場合
- 比喩的に “a new breed of politician” のように、「新種の政治家=今までと違うタイプの政治家」を指す場合もある
- 動物や植物に対して「選択交配で生み出された具体的な品種」を指す場合
5. 実例と例文
A. 日常会話 (カジュアル)
- “What’s your favorite breed of dog?”
→「あなたの好きな犬の品種は何ですか?」 - “My neighbor just got a rare breed of cat, and it looks really unique.”
→「隣人が珍しい品種の猫を飼い始めたんだけど、とても独特な見た目をしているよ。」 - “Have you seen that new breed of smartphone? It folds in half!”
→「あの新しいタイプのスマホ見たことある? 半分に折りたためるんだよ!」
B. ビジネスシーン (フォーマル / インフォーマル混在)
- “Our company is developing a new breed of software to streamline data analysis.”
→「当社はデータ分析を効率化する新しいタイプのソフトウェアを開発しています。」 - “We’re looking for a new breed of leader who can adapt to rapidly changing markets.”
→「私たちは急速に変化する市場に適応できる新しいタイプのリーダーを探しています。」 - “This brand wants to position itself as a breed apart from traditional competitors.”
→「このブランドは、従来の競合他社とはまったく違う存在として位置づけたいと思っています。」
C. 学術的・専門的な文脈
- “Selective breeding has led to diverse breeds of livestock optimized for different climates.”
→「選択交配により、それぞれの気候に最適化されたさまざまな家畜の品種が生まれました。」 - “The study focuses on how certain dog breeds exhibit breed-specific genetic traits.”
→「その研究は、特定の犬の品種がどのようにして品種特有の遺伝的特徴を示すかに焦点を当てています。」 - “Conservation efforts aim to preserve endangered breeds of farm animals.”
→「保護活動は、絶滅の危機に瀕した家畜の品種を守ることを目指しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- type (タイプ)
- 一般的な「種類」を表すときに使われる。
- 一般的な「種類」を表すときに使われる。
- kind (種類)
- より幅広い「種類」の意味合いで、動物に限らず人や物にも使われる。
- より幅広い「種類」の意味合いで、動物に限らず人や物にも使われる。
- variety (多様性・品種)
- 農産物などで特によく使われる。植物の品種などにも。
- 農産物などで特によく使われる。植物の品種などにも。
- strain (系統)
- 細菌やウイルスの系統といった専門的文脈で使われることが多い。
- 細菌やウイルスの系統といった専門的文脈で使われることが多い。
- lineage (血統、家系)
- 生物の血筋を強調して言う場合。ややフォーマル。
反意語 (Antonyms)
- “mongrel” (雑種、雑種犬)
“breed” の反対というよりは “純血種” に対する “雑種” という意味があります。完全な反意語ではありませんが、動物の文脈で対比されることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /briːd/
- アクセント: 1音節だけなので “breed” 全体に強勢があります。
- アメリカ英語/イギリス英語:
- 大きな違いはほぼありませんが、どちらも長い「イー」の音をはっきりと伸ばします。
- 大きな違いはほぼありませんが、どちらも長い「イー」の音をはっきりと伸ばします。
- よくある間違い:
- “breed” (ブリード: 長い「ee」) と “bread” (ブレッド: 短い「e」) を混同しやすいので注意。
- “breed” (ブリード: 長い「ee」) と “bread” (ブレッド: 短い「e」) を混同しやすいので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “breed” を “bread” と書いてしまう。
- 発音混同: 上記のように “bread” と混同しやすい。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、動物に関する長文や専門的なパッセージに出てくる可能性があります。「交配」「新種開発」などの文脈に注目して覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「br*eed」と「see*d」のように、どちらも「繁殖」や「生まれるもの」を連想しやすい単語同士です。
- ダブル「e」を「伸ばす音(イー)」として強調的に覚えると、ブレッド(bread)との混同防止に役立ちます。
- 何か新しいタイプのものを生み出すイメージを思い浮かべると、品種改良や「新しい種類」の連想がしやすくなります。
以上が、名詞としての “breed” に関する詳細な解説です。動物の品種や「新種の〇〇」を表したいときにはぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(動植物の改良された)品種,血統
意味(2)
種類