bony
以下では、形容詞「bony」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: bony
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語): having or resembling bones; very thin or with prominent bones
意味 (日本語): 骨のような、骨張った、痩せこけた
「bony」は「骨のように固い」「骨が浮き出るほどにやせている」というニュアンスを表します。人や動物などの骨ばった部分を説明するのによく使われ、「ガリガリ」や「骨張っている」といったイメージをもつ単語です。
活用形
「bony」は形容詞なので、活用形は基本的に以下です:
- 原形: bony
- 比較級: bonier
- 最上級: boniest
また、名詞形として「boniness(骨ばった状態、骨っぽさ)」が存在します。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2(中上級)レベルの単語として扱う例が多いです。一般的な日常会話よりはやや詳しい表現ですが、文学表現や詳しく描写したいときには役立ちます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「bone」(骨)
- 接尾語: 「-y」(形容詞化する接尾語)
「bone」に形容詞化の接尾語「-y」が付いて「骨のような」「骨ばった」という性質を表します。
関連語や派生語
- bone (名詞): 骨
- boneless (形容詞): 骨なしの
- boniness (名詞): 骨ばった状態・骨っぽさ
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- bony structure(骨格構造)
- bony fish(硬骨魚)
- bony knees(骨ばった膝)
- bony hands(骨張った手)
- bony elbows(骨ばった肘)
- bony figure(痩せ細った体つき)
- bony shoulders(骨張った肩)
- bony ridge(骨の隆起)
- bony appearance(骨張った外見)
- bony protrusion(骨が突き出た部分)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「bone(骨)」という古英語 “bān” に由来します。そこから「骨のような状態・属性」という意味で、形容詞化されたのが「bony」です。
- 歴史的用法: もともとは「骨でできている」「骨の多い」などの文字通りの意味が主でしたが、徐々に「痩せこけた」のニュアンスでも使われるようになりました。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- 人に対して用いると、やせすぎをやや強いトーンで示すこともあります。場合によっては失礼になることがあるため、気心の知れた仲か、客観的描写にとどめる方がよいでしょう。
- 文語としての使用と口語としての使用の両方がありますが、「bony」は日常会話の中で相手を直接形容する際は失礼に聞こえます。カジュアルよりは少し客観的・描写的なイメージです。
- 人に対して用いると、やせすぎをやや強いトーンで示すこともあります。場合によっては失礼になることがあるため、気心の知れた仲か、客観的描写にとどめる方がよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
「bony」は形容詞ですので、名詞を修飾するときに使われます。
使用例:
- a bony hand(骨張った手)
- bony fish(硬骨魚)
可算/不可算の区別:
「bony」は形容詞のため、可算名詞・不可算名詞のどちらに対しても名詞を修飾する形で使えます。「bony fish」は可算名詞の魚を、「bony structure」は抽象的な構造に対して用いられています。よくある構文:
- “(主語) + be + bony.” → “He is bony.”(彼は骨ばっている)
- “(主語) + have + bony + body part.” → “She has bony knees.”(彼女は膝が骨ばっている)
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに3つずつ例文を挙げます。
日常会話
- “Wow, your cat is so bony! Is she eating enough?”
(わあ、君の猫すごく骨ばってるね。ちゃんと食べてる?) - “My grandma used to say I was too bony when I was a kid.”
(子どもの頃、祖母に「やせすぎだよ」とよく言われたんだ。) - “I can feel his bony shoulders when I give him a hug.”
(彼を抱きしめると、骨張った肩がわかるんだ。)
ビジネス
- “The vet mentioned that the dog’s bony frame indicated possible malnutrition.”
(獣医は、その犬の骨ばった体格は栄養不足の可能性を示すと言いました。) - “Our prototype has a bony exterior, which makes it lightweight but sturdy.”
(私たちの試作品は骨格のような外装をしているので軽量ながら頑丈です。) - “Please note that he has a rather bony hand, so we must customize the glove size.”
(彼はかなり骨張った手をしているので、手袋のサイズを調整する必要があります。)
学術的な文脈
- “Bony fishes differ significantly from cartilaginous fishes in terms of skeletal composition.”
(硬骨魚は骨格の組成の面で軟骨魚と大きく異なります。) - “The fossil’s bony structures suggest it belonged to an early tetrapod species.”
(その化石の骨格構造から、それが初期の四肢動物に属していたことが示唆されます。) - “A bony crest can often be found on certain dinosaur skulls for display or species recognition.”
(ある種の恐竜の頭骨には、しばしば誇示や種の識別のための骨質のとさかがみられます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- skinny(痩せた)
- 「bony」は骨ばったイメージ、「skinny」は全体的に細くやせているイメージ。
- 「bony」は骨ばったイメージ、「skinny」は全体的に細くやせているイメージ。
- gaunt(げっそりした)
- 「bony」よりもさらに顔つきがやつれた印象が強い。
- 「bony」よりもさらに顔つきがやつれた印象が強い。
- scrawny(ひょろひょろの)
- 「bony」と似ているが、より弱々しい感じを含む。
- 「bony」と似ているが、より弱々しい感じを含む。
反意語
- fleshy(肉付きのよい)
- plump(ふっくらした)
「bony」の対義語として「肉付きが良い」「ふっくらしている」というニュアンスの単語が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈboʊ.ni/
- イギリス英語: /ˈbəʊ.ni/
- アメリカ英語: /ˈboʊ.ni/
強勢(アクセント)の位置: 先頭の “bo” の部分に強勢があります。
よくある間違い: 「ボーニー」と長く伸ばしすぎたり、アクセントを落として発音し、「bo-ni」のように平坦に発音してしまうことがあります。しっかり最初の “bo” に強勢を置いて発音すると自然になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: boney と「e」を入れてしまう誤りが時々見られますが、正しいスペリングは「bony」です。
- 類似単語との混同: “bonny” は「pretty(かわいい・美しい)」(主にスコットランドや北イングランド方言)という全く別の意味になるので注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などで直接的に出題頻度はそれほど高くありませんが、読解問題などで骨格関連やフィクションの描写で出てくる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bone + y」と考えて「骨っぽい」「骨のような」と覚えるとわかりやすいです。
- 「ボーニー」という響きで、骨ばったイメージをすぐに連想できるようにしましょう。
- 「骨=bones」の形容詞であることを意識すると、スペルや意味を混同しにくくなります。
「bony」は、主に人や動物、物の「骨っぽさ」を強調したいときに使われる形容詞です。痩せこけた印象が強い表現なので、人物描写などでは気をつけて使いましょう。
骨の,骨のような
骨の多い