元となった辞書の項目
birthplace
解説
1. 基本情報と概要
単語: birthplace
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): The place where someone was born.
意味(日本語): 生まれた場所、出生地、生まれ故郷を表す単語です。自分や他の人がどこで生まれたかを指すときに使われます。たとえば、「故郷」という意味を強調する場合や、「どの国・都市で生まれたのか」という情報を伝えたいときに使われる、比較的シンプルでわかりやすい単語です。
活用形:
- 単数形: birthplace
- 複数形: birthplaces (複数人や複数の場所について言及する際に稀に使われる)
他の品詞の例:
- 「birth」(名詞) + 「place」(名詞) が複合した形ですので、他の品詞形ははっきりとないですが、「birth」と「place」それぞれ独立して使うことはあります。
- “birth” → (名詞) 誕生
- “place” → (名詞/動詞) 場所/置く
- “birth” → (名詞) 誕生
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
→ 「birthplace」は初級から中級にかけて学習しやすい単語ですが、日常会話で使う場面も多いため、レベルとしてはB1(中級)程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「birth」 + 「place」
- birth: 「誕生」「生むこと」を意味する英単語
- place: 「場所」を意味する英単語
- birth: 「誕生」「生むこと」を意味する英単語
それぞれの単独の意味が合わさって、「誕生した場所」という意味合いになります。
関連性・派生語
- birth
- birthday, birthplace, birthmark, childbirth など
- birthday, birthplace, birthmark, childbirth など
- place
- replace, placement, workplace, marketplace など
- replace, placement, workplace, marketplace など
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “return to one’s birthplace”
- (人の)出生地に戻る
- (人の)出生地に戻る
- “visit his/her birthplace”
- 彼/彼女の出生地を訪れる
- 彼/彼女の出生地を訪れる
- “the birthplace of democracy”
- 民主主義の発祥の地
- 民主主義の発祥の地
- “the birthplace of jazz”
- ジャズの発祥の地
- ジャズの発祥の地
- “his father’s birthplace”
- 彼の父の生まれ故郷
- 彼の父の生まれ故郷
- “proud of one’s birthplace”
- 自分の出生地を誇りに思う
- 自分の出生地を誇りに思う
- “historical birthplace”
- 歴史的に重要な発祥地
- 歴史的に重要な発祥地
- “cultural birthplace”
- 文化の発祥地
- 文化の発祥地
- “flee one’s birthplace”
- 故郷から逃げる(戦争や紛争などで)
- 故郷から逃げる(戦争や紛争などで)
- “honor someone’s birthplace”
- 誰かの出生地を称える・大切にする
- 誰かの出生地を称える・大切にする
3. 語源とニュアンス
語源
- 「birth」は古英語 “gebyrþ” に由来し、「生まれること」や「誕生」を意味しました。
- 「place」は古フランス語 “place” から英語に入り、「場所」「位置」を指します。
それらが組み合わさって “birthplace” という表現が生まれました。
- 「birth」は古英語 “gebyrþ” に由来し、「生まれること」や「誕生」を意味しました。
ニュアンス
- 「birthplace」は「どこで生まれたか」という場所的な強調があるため、紹介や自己紹介などフォーマル・カジュアル問わず幅広く使われます。
- 人だけでなく、文化や運動などの「発祥の地」という比喩的な使い方も一般的です。
- フォーマル、カジュアルどちらの文脈でも使用可能ですが、書き言葉・話し言葉問わず無理なく使える単語です。
- 「birthplace」は「どこで生まれたか」という場所的な強調があるため、紹介や自己紹介などフォーマル・カジュアル問わず幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞)
- “a birthplace” / “the birthplace” のように “a” や “the” をつけて使うことができます。
- 複数形 “birthplaces” もありますが、複数の人や複数の場所をまとめて言うときなど、やや限定的な状況で使われます。
- “a birthplace” / “the birthplace” のように “a” や “the” をつけて使うことができます。
一般的な構文・イディオム
“X is the birthplace of Y.”
- X は Y の発祥の地である
- 例: “Athens is often considered the birthplace of democracy.”
- X は Y の発祥の地である
“visit one’s birthplace.”
- 生まれ故郷を訪れる
- 生まれ故郷を訪れる
“trace one’s roots back to one’s birthplace.”
- 自分のルーツを出生地までたどる
- 自分のルーツを出生地までたどる
特定の決まったイディオムは少ないものの、上記のような構文がよく用いられます。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I’m planning to visit my birthplace next summer to see my relatives.”
- 来年の夏に生まれ故郷を訪ねて、親戚に会う予定です。
- 来年の夏に生まれ故郷を訪ねて、親戚に会う予定です。
- “My birthplace is a small town in northern Japan.”
- 私の生まれ故郷は日本の北部にある小さな町です。
- 私の生まれ故郷は日本の北部にある小さな町です。
- “She feels nostalgic whenever she talks about her birthplace.”
- 彼女は自分の生まれ故郷について話すたびに郷愁を感じます。
- 彼女は自分の生まれ故郷について話すたびに郷愁を感じます。
ビジネスシーン (3例)
- “We plan to open a branch in the founder’s birthplace to honor our company’s history.”
- 創業者の出生地に支店を開設して、会社の歴史を称えたいと考えています。
- 創業者の出生地に支店を開設して、会社の歴史を称えたいと考えています。
- “It’s important to understand the cultural background of the brand’s birthplace.”
- ブランドの発祥の地の文化的背景を理解することは重要です。
- ブランドの発祥の地の文化的背景を理解することは重要です。
- “The birthplace of our corporate philosophy can be traced back to this small workshop.”
- 企業理念の発祥は、この小さな作業場にまで遡ることができます。
- 企業理念の発祥は、この小さな作業場にまで遡ることができます。
学術的な文脈 (3例)
- “The region is widely recognized as the birthplace of modern astrophysics.”
- その地域は現代天体物理学の発祥の地として広く認められています。
- その地域は現代天体物理学の発祥の地として広く認められています。
- “Many historical records suggest this city was the birthplace of advanced pottery techniques.”
- 多くの歴史記録によると、この都市は高度な陶器技術の発祥地だったということです。
- 多くの歴史記録によると、この都市は高度な陶器技術の発祥地だったということです。
- “We studied the birthplace of various philosophical movements in ancient Greece.”
- 私たちは古代ギリシャにおける様々な哲学運動の発祥地を研究しました。
- 私たちは古代ギリシャにおける様々な哲学運動の発祥地を研究しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- hometown(故郷)
- 「生まれ育った町」を指す場合が多く、出生地と意味が重なることもありますが、必ずしも “birth” に限らず育った町というニュアンスが強い点が異なります。
- 「生まれ育った町」を指す場合が多く、出生地と意味が重なることもありますが、必ずしも “birth” に限らず育った町というニュアンスが強い点が異なります。
- place of birth(出生地)
- 「birthplace」と意味はほぼ同じですが、さらに直接的・形式的な表現。書類や戸籍情報でよく使われます。
- 「birthplace」と意味はほぼ同じですが、さらに直接的・形式的な表現。書類や戸籍情報でよく使われます。
- native place(生まれた土地・故郷)
- “birthplace” とほぼ同義ですが、文脈によっては「先祖代々の土地」を含意する場合もあります。
- “birthplace” とほぼ同義ですが、文脈によっては「先祖代々の土地」を含意する場合もあります。
反意語
- はっきりした反意語はありませんが、対比として “current residence”(現在住んでいる場所)や “destination”(目的地)などが挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈbɜːrθpleɪs/ (イギリス英語), /ˈbɝθpleɪs/ (アメリカ英語)
- アクセント: 最初の音節 “birth” に強勢があります。
- よくある発音ミス
- “birth” の “th” を [s] や [t] で発音してしまう。
- “place” を “pleis” でなく “pleɪs” と /eɪ/ の二重母音をしっかり意識する。
- “birth” の “th” を [s] や [t] で発音してしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「birthplace」を “brithplace” や “birthpalce” などと打ち間違えるケース。
- 同音異義語との混同: とくに似たスペル・発音をもつ単語は多くないですが、“birthday” との混同に注意。
- 試験対策: TOEICや英検では比較的単語レベルでの出題は少ないかもしれませんが、長文読解の中に「発祥地」「出生地」の意味を問う問題として出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「birth(誕生)+place(場所)」という分かりやすい合成語なので、そのまま「誕生の場所」とイメージするのがおすすめです。
- 覚え方: 「birth-」のあとに「place」を付けるだけ、という形でまとめて覚えると混乱しにくいです。
- テクニック: 「どこが“birthplace”なのか?」という質問に自分で答えながらフレーズを作って会話練習してみると定着しやすいです。
以上が “birthplace” の詳細解説です。自分自身のルーツや文化、歴史的に重要な発祥地を話題にするときなど、幅広いシーンでぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
出生地,故郷