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bend
解説
1. 基本情報と概要
単語: bend
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味 (英語): a curve or angle in a road, pipe, or other long object
意味 (日本語): 道路やパイプなど、長いものが曲がっている部分、またはその曲がり角
「bend」は「曲がり」や「カーブ」といった意味の名詞です。たとえば「道路のカーブ」「パイプの曲がった部分」などを指します。比較的日常的によく使われる単語で、「道が曲がっているところ」「川が湾曲しているところ」を表したりするときに使われます。
この語は同じスペルで動詞としても使われ、動詞の「bend」は「曲げる」「曲がる」といった意味を持ちます。名詞としては「曲がり角」という意味合いで、特に物理的なカーブを指すことが多いです。
活用形 (動詞 “bend” の例):
- 原形: bend
- 過去形: bent
- 過去分詞: bent
- 現在分詞: bending
※名詞としての“bend”には複数形で“bends”となる以外の活用はありません。
他の品詞:
- 動詞: “to bend” (曲げる、曲がる)
CEFRレベル目安: B1(中級)
“bend”という単語そのものは多義ではありませんが、道路の曲がり角などを表現する上でよく使用されます。中級レベルでの単語として習得しておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “bend” は接頭語や接尾語を含まない、シンプルな形態です。古英語の “bendan” に由来すると言われています。
派生語や類縁語
- “bender” (名詞): 大騒ぎの飲み会(スラング)、または曲げる道具
- “bent” (形容詞): 曲がった
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a sharp bend in the road
(道路の急なカーブ) - a slight bend
(緩やかな曲がり) - bend in the river
(川の曲がり) - around the bend
(曲がり角を回ったところ) - hairpin bend
(ヘアピンカーブ) - a bend in the pipe
(パイプの曲がり) - gentle bend
(穏やかなカーブ) - to straighten a bend
(曲がりをまっすぐにする) ← 名詞句としては「曲がりを直す」といった文脈で - near the bend
(その曲がり角付近) - take the bend slowly
(そのカーブをゆっくり進む)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語 “bendan” に由来し、「曲がるようにする」という意味がありました。動詞形の歴史が長く、その派生として名詞形も使われています。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 物理的な「曲がり」の意味合いが強く、道路やパイプなどの「カーブ」を客観的に指し示すときに便利です。
- フォーマル/カジュアル両方で使われますが、日常会話では比較的カジュアルな場面で聞く機会が多い単語です。
- 「around the bend」には一部イディオム的に「頭がおかしくなる寸前だ」といったニュアンスを持つ表現もありますが、文脈によって意味が変わるので注意します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a bend” / “two bends” / “several bends”
- 名詞の位置: 主語、目的語、前置詞の目的語などに置くことができます。
- 例) “There is a sharp bend ahead.” (前方に急なカーブがあります)
- 例) “There is a sharp bend ahead.” (前方に急なカーブがあります)
- イディオム: “around the bend” は名詞句で“(道路や川などの)曲がり角を回って”という意味のほか、口語表現では「気が変になる」という意味ももつので注意します。
フォーマル/カジュアル度合い:
- 一般的な交通状況の説明や、地理的な説明、パイプなど物理的な湾曲部分の説明にはカジュアル・フォーマルの区別なく広く使われます。
- イディオムとしての “around the bend” はカジュアル感が強い言い回しになります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Watch out for the bend in the road ahead.”
(前方のカーブに気をつけて。) - “There’s a bend in the garden hose, so the water flow is weak.”
(庭のホースが曲がってるから、水の流れが弱いよ。) - “I love the scenic views around the bend of the river.”
(川の曲がり角のあたりの景色が大好きなんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “Please note the bend in the pipeline when designing the new system layout.”
(新しいシステムのレイアウトを設計する際、パイプラインの曲がり部分に注意してください。) - “The road construction team will widen this bend to improve traffic safety.”
(道路工事のチームは交通安全を高めるためにこのカーブを広げる予定です。) - “We need to reduce friction at each bend to optimize the flow in the production process.”
(生産工程の流れを最適化するには、それぞれの曲がり部分での摩擦を減らす必要があります。)
学術的または専門的な文脈での例文
- “The fluid dynamics around the bend exhibit turbulent flow.”
(この曲がり部分を取り巻く流体の流れは乱流を示す。) - “In geological studies, a bend in rock strata can provide clues about tectonic movements.”
(地質学の研究では、岩層の湾曲は地殻変動についての手がかりになる場合がある。) - “When analyzing blood vessels, the bend regions are often prone to plaque build-up.”
(血管を分析するとき、曲がり部分はしばしばプラーク蓄積が起こりやすい。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “curve” (カーブ)
- 大まかな意味合いはほぼ同じですが、“curve”のほうが数学的・抽象的にも使われやすい。
- 大まかな意味合いはほぼ同じですが、“curve”のほうが数学的・抽象的にも使われやすい。
- “turn” (曲がり角、ターン)
- “bend”よりも「曲がる動作」や「方向の転換」に焦点がある。名詞としては「角を曲がる地点」。
- “bend”よりも「曲がる動作」や「方向の転換」に焦点がある。名詞としては「角を曲がる地点」。
- “arc” (弧)
- より円弧形に特化しており、特に幾何学的形状を強調するときに使われる。
反意語 (Antonyms)
- はっきりした反義語はありませんが、強いて言えば “straight” (まっすぐ) が対比表現として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /bend/
- アクセント: 英語の1音節語なので特別な強勢の移動はなく、単純に [bend] と発音します。
- アメリカ英語 / イギリス英語: 大きな違いはありませんが、地域によって [e] の音の長さやわずかな母音変化がある程度です。
- よくある発音の間違い: “band” /bænd/ と混同してしまう。/ɛ/ (ベ) と /æ/ (バ) の違いに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞 “bend” と名詞 “band” (バンド) のスペリング・発音を混同しやすいので注意してください。
- イディオム “around the bend” は文字通り「曲がり角を回って」の意味だけでなく、「気が変になる」ニュアンスもあるため、文脈に合わせて理解する必要があります。
- TOEICや英検などの試験で問われる場合は、交通・地理・科学などの文脈で「曲がり角(湾曲部)」の意味が問われることが多いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bend” は “band” の “a” を “e” に替えて「曲がるイメージ」と覚える、というのも一つの手です。
- “bend” という音の響きから、ものを「ぐいっと曲げる」動作をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- カーブがある地図を思い浮かべて「カーブ=ベンド」と結びつけることで記憶が定着しやすくなります。
以上が名詞としての “bend” の詳細な解説です。道路や川などの物理的な曲がりを表すときに、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…を)曲げる(曲がる)こと,(身を)かがめること《+of+名》
意味(2)
(綱の)結び目
意味(3)
《話》《the bends》ケーソン病,潜水病