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willing
解説
以下では、形容詞 “willing” について、学習者の方にわかりやすく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: willing
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: willing (形容詞の比較級と最上級は、通常は「more willing」「most willing」の形を使います)
意味(英語・日本語)
- 英語: Ready, eager, or prepared to do something; not opposed to doing something.
- 日本語: “~する気がある”、“進んで~する準備ができている”。
こういう場面で使われる単語で、「○○してもいいよ!」「喜んでやるよ」「進んで取り組むつもりだよ」といったニュアンスがあります。
他の品詞になった例
- 名詞形: 直接の名詞形はありませんが、関連する語として “willingness” (進んで~しようとする気持ち、意欲) があります。
- 動詞形: 「willing」という動詞はありませんが、元となる動詞は “will” (~するつもりだ) という助動詞・法動詞や名詞・動詞の文脈で用いられます。
CEFRレベル
- B1(中級): 基本的なコミュニケーションができるレベル。日常会話でもよく使われる表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “will”
- 「意志」「意欲」を表す語根となる部分。
- 「意志」「意欲」を表す語根となる部分。
- 接尾語: “-ing”
- ここでは形容詞を形成していて、状態や性質を表します。
関連語・派生語
- willingness (名詞): やる気、進んで~する気持ち
- willful (形容詞): 意図的な、頑固な(“will” + “ful”)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- be willing to do …(喜んで~する)
- quite willing(かなり乗り気である)
- more than willing(とても喜んで~する)
- willing helper(進んで手伝う人)
- be willing to cooperate(協力する準備ができている)
- be willing to accept(受け入れる用意がある)
- perfectly willing(まったく進んでいる状態)
- willing participant(進んで参加する人)
- be willing to learn(学ぶ意欲がある)
- be willing to compromise(妥協する気がある)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「will(意志)」から派生した形容詞です。古英語の “willan” (望む) に由来し、人の意思や好き嫌いを表すニュアンスがベースにあります。
ニュアンス・使用上の注意
- 「したくないわけじゃない」「むしろやってみたい」という前向きなニュアンスがあります。
- あまりカジュアルすぎず、フォーマルな文脈でも十分通用します。
- 口語・文章いずれでもよく使われる単語です。状況によっては「嫌がらずに応じる」という響きもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- よく使われる構文:
- “be willing to + 動詞の原形”
- 例: “I am willing to help you.”(手伝ってもいいよ)
- “be willing to + 動詞の原形”
- 形容詞なので、英文中では “be動詞” や助動詞を伴い、補語として使われることが多いです。
- 他動詞・自動詞の区別はありませんが、セットで “to 不定詞” を取ることが非常に多いのが特徴です。
5. 実例と例文
日常会話(3例)
- “I’m willing to try that new restaurant if you are.”
(あなたが良ければ、あの新しいレストラン行ってもいいよ。) - “She’s always willing to help me with my homework.”
(彼女はいつも宿題を手伝ってくれるんだ。) - “I’m willing to take care of your cat while you’re away.”
(あなたが留守の間、喜んであなたの猫を世話してあげるよ。)
ビジネス(3例)
- “We are willing to negotiate the terms of the contract.”
(契約条件について交渉する用意があります。) - “Our team is willing to work overtime to meet the deadline.”
(私たちのチームは締め切りに間に合わせるために残業をいといません。) - “Is the client willing to accept our proposal?”
(顧客は私たちの提案を受け入れる気があるのでしょうか?)
学術的な文脈(3例)
- “Researchers must be willing to adjust their hypotheses based on new data.”
(研究者は新しいデータに基づいて仮説を修正する姿勢を持たなければなりません。) - “Students should be willing to explore multiple methodologies.”
(学生は複数の方法論を探求することに前向きであるべきです。) - “A scientific community willing to collaborate often achieves better outcomes.”
(協力に前向きな科学コミュニティは、しばしばより良い成果を上げます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “eager” (熱心な)
- 「心からやりたがっている」という積極性を強調。
- 「心からやりたがっている」という積極性を強調。
- “ready” (用意ができている)
- 「準備万端」という意味合いが強い。
- 「準備万端」という意味合いが強い。
- “prepared” (準備ができている)
- 具体的に段取りができているイメージ。
- 具体的に段取りができているイメージ。
- “open” (受け入れる姿勢がある)
- 「~に対してオープンである」というニュアンス。
- 「~に対してオープンである」というニュアンス。
反意語
- “unwilling” (~する気がない)
- “reluctant” (気が進まない)
- “willing” は前向き、 “reluctant” はしぶしぶやっている、という違いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈwɪl.ɪŋ/
- アクセント(強勢): “wil” の部分に強勢がきます ([WILL]-ing)。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きく違いはありませんが、イギリス英語では若干 /ˈwɪl.ɪŋ/ と短めに発音されることがあります。
- よくある発音の間違い: “wine(ワイン)” と混同して /waɪn/ のように発音しないように気をつけましょう。しっかり「ウィ(ウ)」と短い「イ」を意識して発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “will” は二重子音 “ll” の後に “ing” なので、“wil” や “wiiling” などと書き間違えないよう注意。
- 同音異義語との混同: “willing” と “wheeling”(車輪を動かす、動かしながら移動するなど)を混同しないよう気をつけましょう。
- 試験対策:
- TOEICや英検などで “be willing to do” の形がリーディング・リスニングでよく出ます。
- “unwilling” と対比させる問題も頻出です。
- TOEICや英検などで “be willing to do” の形がリーディング・リスニングでよく出ます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「喜んでやる“意志”がある」というところから、“will” がベースになっているとイメージすると覚えやすいでしょう。
- “will” は「意志」を表す英単語としてはとても重要。そこに “-ing” が付いて「意志を持って行動する姿勢」という感じです。
- 例文の “I’m willing to…”(喜んで…するよ)を音読・暗唱して、自然なコミュニケーションフレーズとして定着させるのがオススメです。
以上が “willing” の詳しい解説になります。日常生活からビジネスシーンまで幅広く使われる、前向きな姿勢を表す形容詞ですので、ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《補語にのみ用いて》喜んで(快く)する
意味(2)
(人・動物などが)乗り気の,いそいそとした
意味(3)
《名詞の前にのみ用いて》(行為などが)自発的な