varied
1. 基本情報と概要
単語: varied
品詞: 形容詞 (adjective)
英語の意味:
• Showing variation or diversity; incorporating a number of different types or elements.
日本語の意味:
• 「多様な」「変化に富んだ」「さまざまな」といったニュアンスです。
→ いろいろな種類や要素が混ざり合っていることを表し、絵柄・内容・状況などいずれにおいてもバラエティがある、という感じの単語です。
活用形:
- 「varied」は形容詞として「多様な」「変化に富んだ」という意味を示す場合だけでなく、動詞
vary
の過去形・過去分詞形としても使われます(例: The results varied. / The landscape has varied over time.) - 動詞「vary」の活用形
- 現在形: vary
- 過去形/過去分詞: varied
- 現在分詞/動名詞: varying
- 現在形: vary
他の品詞になった例:
- 動詞: vary (変化する)
- 名詞: variation (変化、変動)、variety (多様性)
CEFRレベル目安:
- B2 (中上級)
- 「varied」は日常生活からビジネス・アカデミックまで幅広く使われる単語であり、「多様な」ことを表現する場面に頻出します。中上級レベル以上で使いこなせると、表現が豊かになります。
2. 語構成と詳細な意味
- 「varied」は動詞「vary」から派生した形容詞形で、過去分詞形とも一致します。
- 接尾語
-edが動詞を形容詞化するときによく使われます(例: disappointed, excitedなど)。
- 接尾語
他の単語との関連性(派生語)
- vary (動詞): 変化する、変更する
- variation (名詞): 変化、偏差、変奏
- variety (名詞): 多様性、種類
- various (形容詞): さまざまな
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a varied range of … → 「多様な範囲の…」
- a varied background → 「多彩な経歴/背景」
- varied interests → 「多様な興味」
- varied experience → 「幅広い経験」
- a varied diet → 「多様な食事内容」
- a varied approach → 「多角的なアプローチ」
- varied activities → 「いろいろな活動」
- varied culture → 「多様な文化」
- landscapes are varied → 「景観は多様だ」
- produce varied results → 「多様な結果を生む」
3. 語源とニュアンス
- 「varied」の語源は、ラテン語で「まだらの、変化のある」という意味をもつ“varius”にさかのぼります。英語の中世期を経て、
vary
として「変化する」が使われるようになり、そこから派生した過去分詞・形容詞形が「varied」となりました。 - 「varied」は多様性や多角的な要素を感じさせるニュアンスが強いです。論文やビジネスレポートなどフォーマルシーンでもよく使われますが、日常会話でも「変化に富んでいる」「幅が広い」などの表現に使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての「varied」は、名詞を修飾する位置で使われることが多いです。
- 例: We have a varied selection of dishes today.
- 例: We have a varied selection of dishes today.
- もともと動詞「vary」の過去分詞形でもあるため、受動的な構文にも登場することがあります。
- 例: The scenery has varied since we last visited.
フォーマル / カジュアル
- 「varied」は会話でも論文でも使える比較的汎用的な形容詞ですが、ややフォーマル寄りでも通用する便利な語です。
可算・不可算などの区別
- 形容詞なので名詞の数に影響されませんが、修飾する名詞に応じて冠詞や複数形など適切に合わせて使います。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
“I have a varied taste in music, from jazz to hip-hop.”
- (音楽の好みが広く、ジャズからヒップホップまでいろいろ聞くんだ。)
“Her wardrobe is quite varied—she wears anything from casual jeans to elegant dresses.”
- (彼女の服装は本当にいろいろ!ジーンズからエレガントなドレスまで着こなすんだ。)
“We tried a varied menu at the new restaurant yesterday.”
- (昨日行った新しいレストランでは、いろいろな種類のメニューを試してみたよ。)
ビジネスでの例文(3例)
“Our company offers a varied portfolio of services to cater to multiple industries.”
- (当社は多様なサービスのポートフォリオを提供しており、複数の業界のニーズに応えています。)
“To stay competitive, we need a more varied approach to marketing strategies.”
- (競争力を維持するには、より多角的なマーケティング戦略が必要です。)
“We value employees with varied skill sets to handle complex tasks.”
- (複雑なタスクに対応するため、私たちは多様なスキルセットを持つ従業員を重視しています。)
学術的な文脈での例文(3例)
“The researcher analyzed a varied sample of data from multiple sources.”
- (研究者は複数の情報源からの多様なサンプルデータを分析しました。)
“A varied population of participants ensured the reliability of the experiment.”
- (多様な参加者集団が実験の信頼性を高めました。)
“The project’s outcomes highlight the varied environmental impacts caused by urban expansion.”
- (このプロジェクトの成果は、都市拡大によってもたらされる多様な環境への影響を浮き彫りにしています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
diverse (多様な)
- 「diverse」は「さまざまな種類が存在する」というニュアンス。学術またはフォーマルな場面によく使われる。
- 例: We have a diverse workforce. (多様な人材がいます。)
- 「diverse」は「さまざまな種類が存在する」というニュアンス。学術またはフォーマルな場面によく使われる。
various (いろいろな)
- 個々の項目の違いを強調。名詞を複数形で伴うことが多い。
- 例: She has tried various diets over the years. (彼女はいろいろなダイエットを試してきた。)
- 個々の項目の違いを強調。名詞を複数形で伴うことが多い。
assorted (取り合わせた、詰め合わせの)
- 「取り合わせでいろいろ混ざった」というイメージが強い。
- 例: an assorted box of chocolates (詰め合わせチョコボックス)
- 「取り合わせでいろいろ混ざった」というイメージが強い。
eclectic (多岐にわたる、折衷的な)
- 原義は「折衷的な」。多方面から幅広く選び取っていることを示唆。
- 例: Her style is quite eclectic. (彼女のスタイルはかなり多様だ。)
- 原義は「折衷的な」。多方面から幅広く選び取っていることを示唆。
反意語 (Antonyms)
- uniform (一様な、均等な)
- バラエティがなく、すべて同じという意味合い。
- バラエティがなく、すべて同じという意味合い。
- homogeneous (同質的な)
- 同じ成分や属性だけで構成されている、というニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈveərid/ (米英共通でほぼ同じ傾向)
- アメリカ英語: [ヴェアリッド]または[ヴェリッド]に近い
- イギリス英語: [ヴェアリッド]のように「エア」の音がややはっきりする
- アメリカ英語: [ヴェアリッド]または[ヴェリッド]に近い
- 強勢(アクセント)は最初の音節「ve」に置かれます。
- よくある間違いとして、“variety (vəˈraɪ.ə.ti)”や“various (ˈveəri.əs)”と音が混同されがちなので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「vary」や「variety」と混同して“varidy”などと間違うことがある。
- 動詞と形容詞の使い分け: “vary” (変化する) と “varied” (変化に富んだ / 多様な) は品詞が異なるため、文中の役割を見極める。
- 試験対策 (TOEICや英検など): ビジネスやアカデミック文書で「多様な」「幅広い」といった意味を表すときによく出るため、コロケーションをセットで覚えるのがおすすめ。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「varied」のキーは「vary(変化する)」 → 「過去形・過去分詞形 = varied」を形容詞としても使う、とイメージする。
- “varied”は「変化に富んだ」「いろいろ混ざっている」状態を表すので、「彩り豊かなものがバラバラに並んでいる様子」を頭に浮かべると覚えやすいです。
- “varied”は同じ語源からきている“variety (多様性)”、“various (様々な)”などともセットで押さえておくと、スペルや意味をまとめて習得できます。
以上が、形容詞 “varied” に関する詳細な解説です。ぜひ、いろいろな例文などで実際に使ってみて、感覚をつかんでみてください。
さまざまな,いろいろな
変化のある,変転する