unlock
1. 基本情報と概要
単語: unlock
品詞: 動詞 (verb)
活用形:
- 現在形: unlock / unlocks
- 進行形: unlocking
- 過去形・過去分詞形: unlocked
意味 (英語): to open something that is locked, or to make something available or accessible.
意味 (日本語): 「鍵を開ける」「解放する」「利用できるようにする」といった意味を持ちます。ドアなど物理的にロックしているものを解除する場面だけでなく、制限されていた機能や情報などを“解放・開放”するというニュアンスでも使われます。
他の品詞になったときの例:
- 名詞形は一般的ではありませんが、たとえば「unlocking」という形で名詞的に「解錠」「解放のプロセス」を指すことがあります。
- 形容詞としての派生はなく、主に動詞として使われる単語です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
→ 日常で鍵を開けるなどの行為をする際によく使われ、慣れ親しみやすい単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- un- (接頭語): “~しない、~を解除する”という意味のニュアンスを持つ。
- lock (語幹): “鍵をかける”という意味。
- unlock: 「鍵を解除する」「ロックを開ける」→ “ロックを外す”イメージ。
派生語や類縁語:
- lock (動詞/名詞): 鍵をかける/鍵や錠前
- locker: ロッカー(鍵付きの収納)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- unlock the door(ドアの鍵を開ける)
- unlock the phone(スマートフォンのロックを解除する)
- unlock the secrets(秘密を解き明かす)
- unlock the potential(潜在能力を解放する)
- unlock the possibilities(可能性を開放する)
- unlock the car(車のロックを解錠する)
- unlock the mysteries(謎を解放する/謎を解き明かす)
- unlock one’s account(アカウントをロック解除する)
- unlock achievements(実績をアンロックする)
- unlock a safe(金庫の鍵を開ける)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の「un- + locian (to lock)」の組み合わせ。接頭語 “un-” が「否定・逆の動作」を示し、“lock” が「鍵をかける」を意味することから、元々「鍵を解除する」という最も直接的な意味で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「unlock」は物理的に鍵を開ける以外に、イメージとして「封じられていたものを解放する」「隠された情報や能力を引き出す」文脈でもよく使われます。
- 口語でも書き言葉でも、比較的カジュアルからフォーマルまで幅広く使える単語です。ビジネス文書でも「unlock potential」のように、比喩的表現でよく用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 「unlock + 目的語」という形をとり、何のロックを解除するのかを明示する必要があります。
- 例: “unlock the door” / “unlock the phone”
- 例: “unlock the door” / “unlock the phone”
- イディオム・構文:
- “unlock the door to …” → “… への扉を開く”という比喩表現
- “unlock a new level” → (ゲームなどで)“新しいレベルを解放する”
- “unlock the door to …” → “… への扉を開く”という比喩表現
フォーマル/カジュアルなど使用シーンの特徴:
- 日常会話(鍵の解除など)からビジネス(潜在能力の解放など)まで幅広く活躍する単語です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Could you unlock the front door for me? My hands are full.”
(玄関の鍵を開けてくれる? 手がふさがってるんだ。)“I forgot to unlock the bike before leaving, so I had to go back.”
(出発前に自転車の鍵を外すのを忘れたので、戻らなきゃいけなかった。)“You need to unlock your phone to install the app.”
(そのアプリをインストールするには、スマホのロックを解除する必要があるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We should find a way to unlock our team’s full potential.”
(チームの潜在能力を最大限に引き出す方法を見つけるべきです。)“The new policy could unlock greater opportunities for local businesses.”
(新しい政策は地元企業により大きなチャンスをもたらす可能性があります。)“This strategy will help unlock hidden value in our portfolio.”
(この戦略によって、我々のポートフォリオにある隠れた価値を解放できるでしょう。)
(3) 学術的/アカデミックな文脈での例文
“Researchers aim to unlock the secrets of human DNA to better understand diseases.”
(研究者たちは疾患をよりよく理解するために、人間のDNAの秘密を解き明かそうとしている。)“Our study hopes to unlock new insights into climate change patterns.”
(私たちの研究は、気候変動パターンに関する新たな見解を得ることを目指しています。)“This discovery might unlock a host of innovative applications in biotechnology.”
(この発見はバイオテクノロジーにおける無数の革新的応用を解放する可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- open(開ける)
- 物理的にドアや窓などを開く際に使われるが、比喩表現では「扉を開く」ニュアンス。
- 物理的にドアや窓などを開く際に使われるが、比喩表現では「扉を開く」ニュアンス。
- unfasten(留め具を外す)
- ボタンやベルトなどを外す場面で使われ、鍵を開ける場面とはやや異なる。
- ボタンやベルトなどを外す場面で使われ、鍵を開ける場面とはやや異なる。
- release(解放する)
- 物や人を解放するニュアンスが強いが、「unlock」に近い意味を持つときもある。
- 物や人を解放するニュアンスが強いが、「unlock」に近い意味を持つときもある。
反意語 (antonyms)
- lock(鍵をかける)
- seal(封をする、密封する)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- 米国英語 (AmE): /ʌnˈlɑːk/
- 英国英語 (BrE): /ʌnˈlɒk/
- 米国英語 (AmE): /ʌnˈlɑːk/
- アクセント: “un–LOCK” のように後ろの “lock” の部分に強勢がきます。
- よくある発音の間違い: “unlock” の「u」を /uː/ と伸ばしてしまう誤りや、lock の母音を「ローック」と長く伸ばしてしまうなどが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unlok” や “unlcok” などのタイポに注意。
- 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、「unlock」に似た “unblock” と混同される場合があります。
- 試験対策: TOIECや英検などでは、文脈上「locked」や「unlocked」などの表現が頻出します。特にビジネスシーンで「unlock potential」や「unlock opportunities」のように比喩的に使われる表現が問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “un” + “lock” = “ロックを解除” というシンプルな組み合わせで、ビジュアル的にも覚えやすい単語です。
- “アンロック”というカタカナ表記がすでに定着しているので、その音と意味を結びつければ覚えやすいでしょう。
- ドアやスマホの「鍵を開ける」シーンをイメージすると、瞬時に思い出せます。
以上が、動詞「unlock」の詳細解説です。日常的にも比喩的にもよく使われる便利な単語なので、積極的に使ってみてください。
〈戸.箱など〉‘の'錠を開ける
〈つかんでいた手など〉'を'離す
〈秘密など〉'を'もらす,打ち明ける
錠が開く
拘束が解かれる(緩む)