元となった辞書の項目
tan
解説
1. 基本情報と概要
単語: tan
品詞: 名詞 (また、形容詞・動詞としても使われる)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
意味 (英語)
- (名詞) 日光などによって肌が褐色になった状態、またはその色合い
- (名詞) なめした革の茶色、もしくは薄い茶色全般を指す
意味 (日本語)
- 日焼けした肌、または日焼けによる褐色のことです。
- なめし革のような薄い茶色を指す場合もあります。
「日の光を浴びた後の肌の茶色」、「薄茶色の色合い」というニュアンスで、カジュアルに使われる名詞です。
活用形の例
- 複数形: tans (名詞としては “I’ve had several tans over the summer.” など、あまり一般的ではありませんが、文脈によって使われることがあります)
他の品詞の形
- 形容詞: “tan” (例: a tan jacket = 薄茶色のジャケット)
- 動詞: “to tan” (例: to tan leather = 革をなめす, to tan one’s skin = 肌を日焼けさせる)
2. 語構成と詳細な意味
tan は、英語で古くは “to convert hide into leather” (革をなめす) という動詞としての用法が先にあり、そこから「なめされた革の色」「日焼けした肌の色合い」を指す名詞として発展しました。
- 接頭語や接尾語というよりも、単独で語幹として存在する単語です。
関連語や派生語
- tanning (動名詞): 日焼けすること、または革をなめすこと
- tanner (名詞): 革なめしをする職人
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- get a tan(タンを得る、日焼けする)
- a nice tan(きれいな日焼け)
- tan line(日焼け跡)
- sun tan(日光浴による日焼け)
- fake tan(セルフタンニングなどで人工的に作った日焼け)
- spray tan(スプレー方式の日焼け液)
- golden tan(より黄金色がかった日焼け)
- light tan(薄茶色)
- tan lotion(日焼けローション)
- leathery tan(革のように焼けた肌)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “tannian” から来ており、「樹皮などを使って動物の皮をなめす」という意味でした。なめされた革が薄茶色だったことから派生し、現在の「日焼け」「薄茶色」という意味を持つようになったとされています。
ニュアンスや使用時の注意点
- 多くの場合、カジュアルな文脈で「日焼けした状態」を言う時に使われます。
- フォーマルな文脈では、それほど頻繁には使いませんが、「薄茶色」や「なめされた革の色」を説明する際にも使われることがあります。
- 肌の色に言及する単語なので、場合によっては相手の感覚に配慮が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として: a tan, the tan など、可算名詞として扱われることが多いです。
- 例: “He has a tan from the beach.” (“彼はビーチで日焼けしている。”)
- 例: “He has a tan from the beach.” (“彼はビーチで日焼けしている。”)
- 動詞として: “to tan something” は他動詞 (たとえば “to tan leather” など)。 “to tan” (肌が焼ける) は目的語をとらない場合もあります。
- 例: “I’m tanning in the sun.” (自分が日光浴して日焼けしている)
- 例: “I’m tanning in the sun.” (自分が日光浴して日焼けしている)
- 形容詞として: “tan color,” “a tan coat” など、物や肌の薄茶色を表すのに使われます。
- フォーマル/カジュアル: 日常会話ではカジュアルに、ファッションや色の説明などで使われやすい単語です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I got a nice tan during my vacation in Hawaii.”
(ハワイの休暇中にいい感じに日焼けしたよ。) - “Your tan looks great! Did you go to the beach?”
(その日焼けいいね! 海に行ったの?) - “I always get tan lines from wearing my watch.”
(腕時計をしているから、いつも日焼けの跡ができちゃうんだ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “We are considering producing a new line of tan leather accessories.”
(私たちは薄茶色の革小物の新しいラインを検討しています。) - “He returned from his business trip with a noticeable tan.”
(彼は出張から明らかに日焼けして戻ってきた。) - “The conference venue had tan-colored seating to create a warmer atmosphere.”
(会議会場はより暖かな雰囲気を出すため、薄茶色の座席を使用していました。)
学術的な/アカデミックな文脈での例文 (3つ)
- “Studies show that a tan can be a sign of skin damage caused by UV rays.”
(研究によると、日焼けは紫外線による肌ダメージを示すサインでもあることがわかっています。) - “Historically, a tan was associated with outdoor labor and lower social status in some cultures.”
(歴史的に、一部の文化では日焼けは屋外労働や低い社会的地位と関連付けられていました。) - “The process of tanning leather has evolved over centuries, improving the durability and color of the material.”
(革をなめす工程は何世紀にもわたって進化し、素材の耐久性と色合いを向上させてきました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- brown (ブラウン)
- 一般的な「茶色」。より幅広い茶色の範囲を指す。
- 一般的な「茶色」。より幅広い茶色の範囲を指す。
- bronze (ブロンズ)
- 金属の青銅色や、より深みのある日焼けの色を連想させる。
- 金属の青銅色や、より深みのある日焼けの色を連想させる。
- beige (ベージュ)
- より淡いクリーム色に近い感じの薄茶色。
- より淡いクリーム色に近い感じの薄茶色。
反意語
- pale (ペイル): 色が薄い、顔色が青白いなど、日焼けの反対を表す。
ニュアンスの違い
- “tan” は日焼けもしくはなめされた革の薄茶色を連想させるのに対し、 “brown” はより一般化した茶色。 “beige” はもっとソフトで明度が高い。
- 反意語として考える場合は “pale” や “light-skinned” などを挙げることが多い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /tæn/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに /tæn/ と発音され、強勢は単音節なので [tan] 全体にあります。
- よくある間違い: 母音を /ʌ/ のように発音して “tun” のようになってしまう誤りや、/ɑː/ として伸ばして “tahn” となる誤りです。正しくは短い [æ] の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “ton” や “ten” と書いてしまう間違い。
- 同音異義語ではありませんが、短母音 /æ/ を /ɑː/ と混同する発音ミスが起きやすいです。
- TOEICなど試験対策では、日常会話表現として “get a tan,” “have a tan,” “spray tan” などがリスニング問題などで登場することがあります。
- 英検でも、日常シーンや健康・美容のトピックで目にする単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Tan” といえば “sun” を連想して、「太陽に当たって日焼けしたイメージ」を思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングも短く、発音記号 /tæn/ は「あえん(Ae)」の母音と思えば混乱しにくいかもしれません。
- なめし革の色や、やや薄めの茶色が頭に浮かぶと、ファッションやインテリアにもつながりやすいイメージです。
日焼けや薄茶色に関するいろいろな場面で使われる便利な単語なので、スペリングと発音をしっかり覚えておくと、会話や読み書きで役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
〈皮〉‘を'なめす(生皮を皮革に変えること)
意味(2)
〈皮膚〉‘を'日焼けさせる
意味(3)
《話》…‘を'ひっぱたく
意味(4)
日焼けする
意味(5)
〈U〉黄褐色
意味(6)
〈C〉日焼けした色
意味(7)
〈U〉タンニン(tannin)
意味(8)
褐色の