最終更新日:2025/09/09
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時を逃さずにひと針縫えば、九針縫う手間が省ける (問題が小さいうちに対処すれば、大ごとになるのを防げる)

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元となった辞書の項目

stitch

名詞

〈C〉(縫い物・外科手術などの)一針, 一編み / 縫い目,編み目 / 縫い方 / 〈U〉《しばしばa~》(わき腹・背などの)激痛,差し込み / 《話》ごくわずか(の…)《of ...》

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時を逃さずにひと針縫えば、九針縫う手間が省ける
(問題が小さいうちに対処すれば、大ごとになるのを防げる)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: stitch

品詞: 名詞 (動詞としての用法もあり)

英語の意味: A single loop of thread or yarn made by a needle in sewing, knitting, or crocheting.

日本語の意味: 縫い物や編み物で針と糸(または毛糸)を使って作られる、ひとつひとつの「縫い目」「一針」のことです。

「布を縫うときにできる縫い目」や「編み物で作るひとつの目」を指す、日常でもよく使われる単語です。服を作ったり修繕したりするときに使う言葉なので、手芸や裁縫がテーマの会話や、けがをして病院で縫合するときなどにも登場します。また、俗に「(笑いすぎて)お腹が痛くなること」を表す口語的表現としても使われます。

活用形


  • 名詞: stitch (複数形: stitches)

  • 動詞: stitch → stitches → stitched → stitching

他の品詞例


  • 動詞 (to stitch): 「縫う、縫い合わせる」という意味。

    例: “She stitched the torn shirt.” (彼女は破れたシャツを縫った)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2レベル: 自分の専門分野に限らず、さまざまな場面やトピックである程度詳しく話したり理解ができる段階です。日常的な裁縫やけがの縫合などにも触れる可能性がある文脈で、適切に使えるようになると便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • stitch は特に接頭語や接尾語をはっきり持たない単語です。語幹となる “stitch” が「一針」「縫い目」を表すコアの意味を担っています。

派生語・類縁語


  • stitch up: 「縫い合わせる」「(傷などを)縫合する」

  • unstitch: (やや専門的ですが) 縫い目をほどく

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(日本語訳つきで10例)


  1. drop a stitch(編み物で目を落とす)

  2. pick up a stitch(落ちた目を拾う)

  3. stitch in time(間に合うように縫う → 「事前に手を打つ」「転ばぬ先の杖」のニュアンスを持つ慣用表現 “A stitch in time saves nine.”)

  4. loose stitch(ゆるい縫い目)

  5. tight stitch(きつい縫い目)

  6. machine stitch(ミシン縫い)

  7. hand stitch(手縫い)

  8. knitting stitch(編み目)

  9. cross stitch(クロスステッチ手法)

  10. stitch someone up(口語で「人をはめる」「冤罪を着せる」の意味にも使われるイギリス英語慣用表現)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “stitch” は古英語の “stice” (突き刺す、刺すこと) に由来し、“stician” (突き刺す) と同根です。針で布地を「突き通す」というところから縫い目の意味が派生してきました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 裁縫関連の会話や文章でもっとも頻繁に使われる名詞です。

  • 口語では「(笑いすぎて)お腹が痛い」「脇腹が痛い」というときにも “I’ve got a stitch in my side.” のように使うことがあります。

  • 「縫合」を指す場合は医学的な文脈でも使われますが、少しカジュアルな響きがあるため、正式には “suture” と表現することもあります。

  • フォーマルからカジュアルまで幅広く使われますが、日常会話ではややカジュアルな響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての可算・不可算


    • ふつう可算名詞として扱われ、単数形 “stitch”、複数形 “stitches” で使われます。

    • 医学的な縫合や編み物の「目」の数を数えるときにも可算名詞です。


  2. 動詞としての用法 (to stitch)


    • 他動詞: “She stitched the pieces of fabric together.” (彼女は布切れを縫い合わせた)

    • 自動詞で使われることはほとんどありませんが、文脈によっては「縫い物をする」というイメージで用いられる場合があります。


  3. よくある構文・イディオム


    • A stitch in time saves nine.

      「転ばぬ先の杖」(小さな手間で大きな問題を防げる)

    • to have/get a stitch

      「(走っているときなどに)脇腹が痛くなる」「(笑いすぎて)痛くなる」



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I need to fix this hole in my sock with a quick stitch.”

    (靴下の穴をちょっと縫い目を入れて直さないと。)


  2. “Ouch, I’ve got a stitch in my side from laughing so hard!”

    (ああ、笑いすぎて脇腹が痛い!)


  3. “Do you know how to do a simple back stitch by hand?”

    (手で簡単な返し縫いのやり方を知ってる?)


(2) ビジネスシーンでの例文

(裁縫会社・手芸店などが想定)


  1. “We assure our clients that each stitch is carefully done by expert tailors.”

    (弊社の顧客の皆様には、各縫い目が熟練した仕立師によって丁寧に行われていることをお約束します。)


  2. “Before mass production, we create a prototype to check every stitch’s quality.”

    (大量生産に入る前に、すべての縫い目の品質をチェックするために試作品を作ります。)


  3. “A missing stitch can weaken the overall seam, so please ensure consistency.”

    (縫い目が一つでも抜けると全体の縫い合わせが弱くなるので、一貫性をしっかり確保してください。)


(3) 学術的な文脈での例文

(医療や繊維工学など)


  1. “The patient required ten stitches to close the surgical incision.”

    (その患者は手術の切開部を縫合するのに10針必要だった。)


  2. “New textile technology can create seamless garments without a single stitch.”

    (新しい繊維技術により、一針も使わずにつなぎ目のない衣類を作ることが可能になった。)


  3. “Understanding the tension of each stitch is crucial in advanced embroidery work.”

    (高度な刺繍においては、各縫い目の張り具合を理解することが非常に重要である。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. seam (縫い目)


    • 「布と布のつなぎ目」を意味し、完成した縫い合わせたラインを強調します。“stitch” は「ひと針ひと針」にフォーカスしますが、“seam” はつなぎ目そのものを指す点で違いがあります。


  2. suture (縫合、縫合糸)


    • 医療の専門用語としては “suture” の方が正式です。“stitch” は日常的またはややカジュアルな響き。


  3. thread (糸)


    • こちらは縫うための素材自体を指す言葉で、“stitch” は完成した縫い目を指します。


反意語


  • 厳密な反意語はありませんが、縫い目をほどく際には “unpick” や “undo” が使われ、「縫う(=stitch)」の反対のニュアンスを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /stɪtʃ/

  • アメリカ英語 (GA): [スティッチ]

  • イギリス英語 (RP): [スティッチ]


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありません。


  • アクセント位置: “stitch” は1音節単語なので、最初 (つまり唯一) の音節に強勢があります。

  • よくある発音の間違い


    • 語尾の “-tch” を [チ] と正しく発音せず、[ツ]や[ティ]にしてしまうことがあるので注意してください。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “stich” や “stichh” など、母音の “i” や子音の “tch” を忘れてしまうミスが見られがちです。


  2. 同音異義語との混同:


    • “stich” (詩行などに関わる専門用語) とはスペルが異なりますが、発音は似ています。普通の学習段階ではそこまで問題にはならないでしょう。


  3. TOEICや英検など:


    • 直接的に出題されることは少ないかもしれませんが、医療や手芸などのトピックでリーディング問題に出る可能性があります。

    • 日常生活の「針仕事」や「縫い物」に関する状況問題として登場する場合があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “stitch” は「チクッと布を縫う」イメージで覚えるといいでしょう。語源の “突き刺す” から「針が布を刺して通る」イメージが思い浮かぶはずです。

  • スペル最後の “-tch” は “catch” や “watch” のように「チッ」という印象で覚えるとスムーズです。

  • “A stitch in time saves nine.”(転ばぬ先の杖)はことわざとして覚えておくと、単語とあわせて記憶しやすいです。


以上が stitch の詳しい解説です。裁縫や医療、またはことわざとしても役立つ、覚えておくと便利な単語です。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
stitch
意味(1)

〈C〉縫い方,編み方

意味(2)

〈C〉《話》ごくわずか(の…)《+of+

意味(3)

〈C〉(縫い物・外科手術などの)一針,(編み物の)一編み

意味(4)

〈C〉針目,縫い目,編み目

意味(5)

〈U〉《しばしばa~》(わき腹・背などの)激痛,差し込み

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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