stick
1. 基本情報と概要
単語: stick
品詞: 名詞 (可算名詞)
活用形:
- 単数形: stick
- 複数形: sticks
意味(英語): A thin piece of wood or other material, typically longer than it is wide, used for various purposes (e.g., support, walking, stirring).
意味(日本語): 細長い木や他の素材からなる棒。歩行の補助、物をかき混ぜる、支えとして使うなど、さまざまな場面で使われる。
「stick」は、木の枝のように細長い“棒”や“枝”のことをさします。とてもシンプルな単語ですが、日常生活で多用されます。木製だけでなく、プラスチックや金属など、形や材質が棒状であれば「stick」と呼ぶことがあります。CEFRレベルではA2(初級)〜B1(中級)程度の頻度で登場する単語です。
- 他品詞の例
- 動詞 (to stick): 「貼り付ける」「突き刺す」「くっつく」などの意味で使われます。
- 形容詞 (sticky): 「ベタベタする」という意味の形容詞になります。
- 動詞 (to stick): 「貼り付ける」「突き刺す」「くっつく」などの意味で使われます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: stick
- 特別な接頭語や接尾語はついていませんが、派生語として「sticky」(ベタベタした)、「stickiness」(粘着性)などがあります。
- 関連語や類縁語:
- sticky (形容詞): ベタつく、粘着性のある
- sticking (動名詞): 貼り付ける行為、くっつける行為
- stuck (動詞の過去形・過去分詞形): 動けない、くっついた状態
- sticky (形容詞): ベタつく、粘着性のある
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a stick of gum(ガム1枚)
- memory stick(メモリースティック、USBスティック)
- walking stick(杖)
- fish stick(フィッシュスティック、魚肉の棒状加工品)
- drumstick(ドラムスティック/鶏肉の脚の部分)
- cinnamon stick(シナモンスティック)
- carrot and stick(アメとムチ)
- chopstick(箸 ※通常複数形でchopsticks)
- glue stick(スティックのり)
- selfie stick(自撮り棒)
上記はいずれも「棒状のもの」や「スティック状のもの」を指しており、stickのイメージが広い意味で利用されています。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の「sticca」から由来し、「切り取られた小枝」や「短い棒」の意味を持っていました。
- 歴史的背景: 棒を指す単語としてだけでなく、接着や突き刺す等の動詞的用法もすでに古英語時代から広く使われています。
- ニュアンス: 「日常的に使う棒」というニュアンスが強く、特に固い棒状のものなら何でも指す場合があります。カジュアルでもフォーマルでも使われますが、「木の枝」や「杖」のイメージが強いカジュアルな単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「1本の棒」→ “a stick”,複数なら “two sticks” など。
- よく使われる表現・構文
Pick up a stick from the ground.
(地面から棒を拾う)He leaned on his walking stick.
(彼は杖に寄りかかった)
イディオム例 (名詞として)
short end of the stick
→ 「不利な立場」「悪い結果」というイディオム表現
- 例:
He always seems to get the short end of the stick.
(彼はいつも割を食っているように見える)
- 例:
なお、動詞の“to stick”になると意味も文法も変わる(他動詞・自動詞で使われる)ので、名詞と混同しないように注意です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
Could you hand me that stick? I want to draw a line in the sand.
(その棒を取ってくれない? 砂の上に線を描きたいんだ。)My dog loves to fetch sticks at the park.
(うちの犬は公園で棒を取ってくるのが大好きなんだ。)Don't hit the tree with that stick; you'll damage it.
(その棒で木を叩かないで。痛むから。)
(2) ビジネスシーンでの例文
We can use this pointer stick during the presentation to highlight key points.
(プレゼンでキーポイントを示すときに、このポインタースティックを使いましょう。)Make sure you copy the files to a USB stick for the meeting.
(会議用にファイルをUSBメモリースティックにコピーしておいてください。)He used the metaphor of a ‘carrot and stick’ approach to motivate the sales team.
(彼はセールスチームをやる気にさせるために「アメとムチ」の手法を使うと例えました。)
(3) 学術的な文脈での例文
The anthropologist collected a ceremonial stick used by the tribe in various rituals.
(その人類学者は、部族が様々な儀式で使う儀礼用の棒を収集した。)Please label each specimen with a small stick for identification.
(同定用に各標本に小さな棒を立ててラベルをつけてください。)We analyzed the density of different wooden sticks to determine their tensile strength.
(さまざまな木製の棒の密度を分析して、引っ張り強度を調べました。)
6. 類義語・反意語と比較
- twig (小枝): 「twig」は細い小枝やよく落ちている枝を指すことが多く、「stick」よりもさらに小さく、折れやすいものを指します。
- branch (大きな枝): 「branch」は木の幹から伸びる大きめの枝。「stick」は枝としてはより汎用的で、折れて落ちているようなものも含むことが多い。
- rod (棒・杆): 「rod」は金属や硬い素材の“棒”を指す傾向。規格品のような印象が強い。
- pole (長い棒): 長く太い棒、主に縦に立てて使うイメージ。
- staff (杖・棒): 「staff」は歩行補助の杖や権威を象徴する杖を言うことが多く、「stick」よりもフォーマル・儀式的なニュアンスがある。
明確な「反意語」はありませんが、“stick(棒)”の概念と真逆のイメージとしては、やわらかい物質や液体などが考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /stɪk/
- 強勢: 1音節なので “stíck” で1拍で強く読みます。
- アメリカ英語とイギリス英語: 両方とも基本的に /stɪk/ で同じ発音。
- よくある発音ミス: 母音を /iː/ (スティーク) と長く伸ばしてしまう誤りなど。短い /ɪ/ で発音する点に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “stick” を “stik” や “stitck” と間違える。
- 同音異義語との混同: 厳密には同音異義語はありませんが、発音が似た “stack” (/stæk/) などと混同しないように気をつけましょう。
- 動詞の to stick と混乱: 名詞の “a stick” と、動詞の “to stick (くっつける、刺す、貼る)” はスペルこそ同じですが、役割や文法が異なるので文脈に注意が必要です。
- 試験対策での出題傾向: TOEICや英検では、動詞の “stick” の熟語表現(stick to, stick with, get stuck)がよく問われますが、名詞としての “stick” も会話文で登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: 「木の枝=stick」とイメージするだけでなく、棒状のあらゆる物(棒アイス、スティックのり、ドラムスティックなど)を思い浮かべると覚えやすいです。
- スペリングのコツ: “s” + “t” + “i” + “c” + “k” で合計5文字と短いので、最初と最後の文字を意識して覚えましょう。
- 勉強テクニック: 実際に棒(ペンなど)を手に持ちながら「stick!」と声に出すなど、動作と関連づけることで記憶に残りやすくなります。
以上が、名詞としての「stick」の詳細な解説です。日常会話からビジネスシーンまで非常に幅広く使われる単語ですので、しっかり覚えて活用してみてください。
棒,棒切れ,枝
(歩行用)スデッキ,杖,警棒
棒状(の…)《+of+名》
(ホッケーなどで用いる)スティック
(またcontrol stick)(飛行機の)操縦かん
《話》でくの棒
《話》処罰,せっかん
《複数形で》《the~》《米話》都会から離れた所,へき地.田写