元となった辞書の項目
scribble
解説
1. 基本情報と概要
単語: scribble
品詞: 名詞(動詞としても使用可能)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級)の説明: 語彙が増え、多彩な表現ややや抽象的な内容を扱えるレベル。
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “scribble” (as a noun) usually refers to hurried, careless writing or drawing, often messy or illegible.
- 日本語: 急いで書いたり、乱雑に書いたりした文字や落書き、もしくはそのような走り書きを指します。
- 例えば「ノートにサッと書いたメモ」や「子どもの落書き」のような意味合いを持ちます。くだけた場面やカジュアルな文脈でよく使われます。
活用形
- 名詞形: scribble (単数) / scribbles (複数)
- 動詞形:
- 原形: scribble
- 過去形: scribbled
- 過去分詞: scribbled
- 現在分詞: scribbling
- 原形: scribble
- 他の品詞例:
- 動詞 “to scribble”「走り書きする、落書きする」など
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹「scrib-」はラテン語の “scribere”(書く)に由来します。
- 同根語には “describe”(描写する)や “subscribe”(署名して申し込む)などがあります。
- 同根語には “describe”(描写する)や “subscribe”(署名して申し込む)などがあります。
- “-ble” は英語の動詞形を形成する接尾辞の一つとして機能することがあります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- quick scribble(素早い走り書き)
- messy scribble(乱雑な書き方)
- childish scribble(子どものような落書き)
- scribble on the paper(紙に走り書きする)
- scribble in the margin(余白に書き殴る)
- a rough scribble(雑な走り書き)
- read one’s scribble(誰かの乱筆を読む)
- turn a scribble into a masterpiece(落書きを傑作に変える)
- scribble down notes(メモを走り書きする)
- an indecipherable scribble(判読不能な走り書き)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “scribere”(書く)に由来し、中世フランス語を経て英語に入ったものとされています。
- 歴史的用法: “scribble” はもともと「汚い字を書く」や「急いで書く」という意味合いで使われ、軽視されたり、主体のない書き方を指すことが多かったようです。
- ニュアンス:
- 書き手があまり注意を払わずに「走り書き」しているイメージが強い
- カジュアルな文脈でしばしば使われ、フォーマルな書き言葉ではあまり用いられません
- 子供の落書きにも使われるなど、どこか親しみやユーモアのある響きもあります
- 書き手があまり注意を払わずに「走り書き」しているイメージが強い
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としては可算名詞(countable noun)に分類されることが多いです。
- 例: “He left a scribble on the table.”(彼はテーブルに走り書きを残した)
- 複数形 (“scribbles”) も使用できます。
- 例: “He left a scribble on the table.”(彼はテーブルに走り書きを残した)
- 動詞としては他動詞/自動詞の両方で使えます。
- 自動詞: “He scribbled in his notebook.”(彼はノートに走り書きした)
- 他動詞: “He scribbled a note to his friend.”(彼は友人にメモを書き殴った)
- 自動詞: “He scribbled in his notebook.”(彼はノートに走り書きした)
イディオムや構文例
- “scribble away”
- 例: “She’s been scribbling away in her journal.”(彼女はずっと日記に走り書きしている)
- 「ひたすら書き続ける」というニュアンスを含むフレーズ。
- 例: “She’s been scribbling away in her journal.”(彼女はずっと日記に走り書きしている)
- “scribble down”
- 例: “I need to scribble down some ideas before I forget.”(忘れないうちに、いくつかのアイデアを走り書きしておかないと)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I just found a weird scribble on my desk. Did you write this?”
- 「机の上に変な走り書きがあったんだけど。これ書いたの?」
- 「机の上に変な走り書きがあったんだけど。これ書いたの?」
- “My little sister’s scribbles are all over the wall.”
- 「妹の落書きが壁一面にしてあるんだよ。」
- 「妹の落書きが壁一面にしてあるんだよ。」
- “Can you read my scribble? I’m not sure it’s legible.”
- 「僕の走り書き、読める? 読めるかどうか自信ないよ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “He left a quick scribble of the meeting agenda on my desk.”
- 「彼はミーティングの議題を簡単に走り書きして私の机に置いていった。」
- 「彼はミーティングの議題を簡単に走り書きして私の机に置いていった。」
- “Please don’t scribble the figures on the official document. We need them to be neat.”
- 「公式書類に数字を走り書きするのはやめてください。きちんと書いてくださいね。」
- 「公式書類に数字を走り書きするのはやめてください。きちんと書いてくださいね。」
- “I made a scribble of the chart for the presentation, but I’ll refine it later.”
- 「プレゼン用のチャートを走り書きしたけど、後で整えます。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The researcher’s initial scribbles formed the basis of the groundbreaking theory.”
- 「研究者の最初の走り書きが、その画期的な理論の基礎となった。」
- 「研究者の最初の走り書きが、その画期的な理論の基礎となった。」
- “He kept a notebook full of random scribbles and formulas.”
- 「彼は思いついた走り書きや数式でいっぱいのノートを持ち歩いていた。」
- 「彼は思いついた走り書きや数式でいっぱいのノートを持ち歩いていた。」
- “In the margin, you can see scribbles of early hypotheses that were later disproven.”
- 「余白には後に反証された初期の仮説の走り書きが見られる。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “doodle”(落書きする)
- 意味: とくに何か考えずにカジュアルに絵や模様を描くことを指す。絵的要素が強い。
- 違い: “scribble” は文字や文章を急いで書くイメージが強いが、“doodle” は主に絵やイラスト。
- 意味: とくに何か考えずにカジュアルに絵や模様を描くことを指す。絵的要素が強い。
- “scrawl”(乱雑に書く)
- 意味: 雑に書かれた文字や文章を指す。ややネガティブに「汚い文字」というニュアンス。
- 違い: “scribble” よりもさらに抑制がなく、自分でも判読できないほど雑なイメージ。
- 意味: 雑に書かれた文字や文章を指す。ややネガティブに「汚い文字」というニュアンス。
反意語
- (明確な反意語というより)“neat writing”(きれいな文字)、あるいは “careful writing”(丁寧に書く)などが “scribble” の対極となる表現。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号: /ˈskrɪb.əl/
- アクセント(強勢)は最初の音節 “SKRIB” に置かれます。
- アクセント(強勢)は最初の音節 “SKRIB” に置かれます。
- アメリカ英語・イギリス英語での大きな違いはあまりありませんが、
- アメリカ英語: [ˈskrɪb.əl]
- イギリス英語: ˈskrɪb.əl
- アメリカ英語: [ˈskrɪb.əl]
- よくある発音ミス:
- “scrabble”と混同してしまう可能性あり (“scrabble”はボードゲーム名や「かき集める」の動詞)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “scrible” や “scribbel” と綴ってしまうミスがあるので注意しましょう。
- “scribble” と似た音の “scrabble” と混同しやすい。単語そのものの意味が異なるので気をつけること。
- 試験対策: TOEICや英検といった資格試験で直接出題頻度は高くありませんが、日常会話やリスニングに出てくる場合があるため、意味と用法を覚えておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「スク」と「リブル」をつなげて「スクリブル」という音のイメージを大事にすると覚えやすいです。
- 語幹 “scrib-” が「書く」に関係することを思い出すと、“describe” や “subscribe” などとも関連付けて覚えられます。
- 「子供がクレヨンで落書きしている姿」をイメージすると、「ラフに書いている」という感覚がつかみやすいでしょう。
以上が名詞 “scribble” の詳細解説です。ちょっと急いでメモしたいときや、乱雑な文字や落書きの様子を表現したいときに使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉《時にa scribble》走り書き,なぐり書き
意味(2)
〈C〉《しばしば複数形で》《単数扱い》意味のない落書き