最終更新日:2024/06/17
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彼は仕事を辞めることを決めた。

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元となった辞書の項目

resign

動詞

〈自〉辞職する, 辞任する / 《...を》 辞める 《from , as ...》 / 〈他〉を辞職する

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解説

1. 基本情報と概要

単語: resign

品詞: 動詞 (verb)

意味(英語): to voluntarily leave or step down from a job, position, or office.

意味(日本語): 自発的に職や地位を辞すること。「辞職する」「辞任する」といった文脈で使われます。「自分から任務を放棄する」というニュアンスです。

たとえば、会社の重役などが「責任を取って辞任する」というような場面でよく使われる単語です。フォーマルな状況で、職や地位を辞めるときに使われます。

活用形


  • 原形: resign

  • 三人称単数現在形: resigns

  • 過去形: resigned

  • 過去分詞形: resigned

  • 現在分詞・動名詞: resigning

他の品詞形


  • 名詞: resignation (辞職、辞表、諦念)


    • “He handed in his resignation.”(彼は辞表を提出した)


  • 「resign oneself to A」の形で「Aを甘んじて受け入れる」という意味でも用いられます。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    フォーマルな文脈で使われ、職務や役職に関する語彙でもあるため、やや上のレベルの単語といえます。

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「sign」

  • 接頭語: 「re-」


    • もともとは「後ろに戻す」「再び」といった意味合いをもつ接頭語ですが、語源上ではフランス語などを経由することで「職を放棄する」「辞職する」という意味に変化しています。


関連・派生語


  • resignation (名詞): 「辞任」「辞表」「諦め」

  • resignedly (副詞): 「諦めて」「甘んじて」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. resign from a position(職を辞する)

  2. resign from the company(会社を辞める)

  3. resign one’s post(職務を辞する)

  4. resign as CEO(CEOを辞任する)

  5. resign in protest(抗議のため辞任する)

  6. resign effective immediately(即時辞任する)

  7. forced to resign(辞任を余儀なくされる)

  8. resign en masse(一斉に辞任する)

  9. resign yourself to fate(運命を受け入れる/諦める)

  10. tender one’s resignation(辞表を提出する)

「9」のように “resign oneself to 〜” の形は、「〜を受け入れる、甘んじて受ける」という少し異なるニュアンスを持ちます。

3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    中英語(Middle English)の “resignen” や、古フランス語(O.Fr.)の “resigner” に由来し、「権利を譲り渡す、放棄する」という意味をもっていました。ラテン語で “re” + “signare(署名する/印を付ける)” の形がもとになっており、「サインを取り消す」「放棄する」という感覚が背景にあります。


  • ニュアンス・使用時の注意:

    フォーマルな雰囲気が強く、公的な職務・地位を辞めるときに使われるのが一般的です。口語でも使われますが、カジュアルに「やめる」という意味の “quit” とは少し印象が異なり、責任を伴う立場を辞するかどうかがニュアンス上のポイントとなります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞/他動詞:

    “resign” は「自動詞」として「辞職する」の意味で使われることが多いですが、文脈によっては「他動詞」として「〜を辞任する」と表現することもあります。

    例:


    • 自動詞: “He decided to resign from the board.”

    • 他動詞: “He resigned his seat in parliament.”


  • よく使われる構文


    1. resign + from + 組織・役職

      例: “She resigned from the committee.”

    2. resign + one’s + 職や地位

      例: “He resigned his position yesterday.”

    3. resign oneself to + 名詞/動名詞

      例: “They resigned themselves to living in a small apartment.”


  • フォーマル/カジュアル:

    一般的にはフォーマルな文書やスピーチで使われます。カジュアルに「やめる」を言う場合は “quit” や “leave” がよく使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I heard you want to resign from the club. What happened?”

    (クラブを辞めたいって聞いたけど、どうしたの?)

  2. “She decided to resign and focus on her family for a while.”

    (彼女は辞職してしばらく家族に専念することに決めたんだ。)

  3. “I’m thinking of resigning from my part-time job to concentrate on my studies.”

    (勉強に集中するためにアルバイトを辞めようと思っているんだ。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Mr. Tanaka announced he would resign from his position as CFO.”

    (田中氏はCFOの職を辞任することを発表しました。)

  2. “After the scandal, the board urged him to resign immediately.”

    (スキャンダル後、取締役会は彼に即刻辞任するよう促しました。)

  3. “If you resign now, we will need to find a replacement by next quarter.”

    (今辞められると、次の四半期までに後任を見つける必要があります。)

学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. “The minister chose to resign in response to public pressure.”

    (大臣は世論の圧力を受けて辞任する道を選んだ。)

  2. “In a constitutional democracy, officials may resign if they lose public confidence.”

    (立憲民主制においては、役人は国民の信頼を失った場合は辞任することがある。)

  3. “The president of the university resigned after several controversies.”

    (いくつかの論争を経て、その大学の学長は辞任しました。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. quit(辞める)


    • 口語的でよりカジュアルな印象。「職を放棄する」というニュアンスは似ているが、公的感は薄い。


  2. step down(辞任する/退任する)


    • “resign” とほぼ同義だが、少し口語寄り。役職を「降りる」というイメージがある。


  3. leave(去る/辞める)


    • 一般的な単語。職場を去るだけでなく、場所を離れる場合などいろいろな文脈で使える。


  4. abdicate(退位する、権利・地位を放棄する)


    • 君主や特別な地位に使われる、よりフォーマルかつ限定的な用法。


反意語 (Antonyms)


  • remain(とどまる)

  • stay on(続ける)

  • take office(就任する)

“resign” は「辞める」という意味なので「続ける」「就任する」といった単語が反意表現となります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈzaɪn/

  • アクセント位置: 「re*sign*」の「sign」に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /r/ がやや強めに発音される傾向があります。

  • よくある間違い: “re-sign” (/ˌriːˈsaɪn/) と綴りは同じでも、違う意味(「再契約する」)になるので混同に注意が必要です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 綴りの間違い: “resing” や “resingn” など、もともと英語学習者には少し紛らわしい綴りになりがちです。

  • “re-sign” との混同: 「再契約する」という意味の “re-sign” と「辞職する」の “resign” は綴りこそ同じですが、ハイフンの有無やアクセント位置が異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検で「経営者がスキャンダルのあとで辞任する」などのトピックで出題される可能性があります。ビジネス関連の文章においては頻出語です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re” = again と覚えないよう注意

    一見「再びサインする」や「再契約する」のように誤解しやすいですが、実際は「職を放棄する、サインを取り消す」というニュアンスに由来します。

  • スペリングのポイント

    「sign」に「re」がついた形ですが、「g」は発音しないことを意識しましょう。

  • イメージストーリー

    「偉い人が、責任を表明するサインを取り消す」というイメージを頭に置いておくと「辞任する」という意味を連想しやすくなります。

以上が “resign” の詳細な解説です。フォーマルな職務からの「辞任」を表す際にぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
resign
意味(1)

(…に)〈人〉‘を'任せる,従わせる《++to+(do*ing*)》

意味(2)

…‘を'辞職する,辞任する,辞める

意味(3)

辞職する,辞任する;(…を)辞める《+from(as)+

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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