最終更新日:2024/06/18

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元となった辞書の項目

regardless

副詞

とにかく / 《...に》かかわらず, 関係なく《of ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: regardless

品詞: 副詞 (adverb)

CEFR レベル: B2(中上級)


  • 「regardless」は「気にせずに」「構わずに」「どんな状況でも構わないで」という意味合いを表す副詞です。日本語では「〜にもかかわらず」「〜とは無関係に」といった文脈で使われます。「どんな妨げがあっても意図を変えない」というニュアンスがあり、フォーマル・カジュアルどちらでも用いられます。

活用形

副詞のため、動詞のように「-ed」「-ing」などの動詞的活用はありません。また、他の品詞への派生としては、しばしば前置詞的に「regardless of 〜」という表現で用いられます。

他の品詞形


  • 例として「regard (動詞/名詞)」「regarding (前置詞)」などが関係する単語です。


    • 「regard」は「みなす、評価する」「注意、関心」などの意味を持つ動詞/名詞です。

    • 「regarding」は「〜に関して」という意味の前置詞です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 「regardless」は「regard(関心、注意)+ -less(〜がない)」から成り立ち、「注意を払わずに」「関係なく」といったニュアンスを表します。

  • 同じ語根「regard」を持つ派生語として、先述の「regard (動詞/名詞)」「regarding (前置詞)」「regards (名詞)」などがあります。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. regardless of the cost(費用に関係なく)

  2. regardless of age(年齢に関係なく)

  3. regardless of race(人種に関係なく)

  4. regardless of gender(性別に関係なく)

  5. regardless of consequences(結果に構わず)

  6. carry on regardless(何があってもやり続ける)

  7. press forward regardless(何があっても突き進む)

  8. treat everyone equally regardless of status(地位に関係なく全員を公平に扱う)

  9. regardless of what happens(何が起きようとも)

  10. proceed regardless of the weather(天候にかかわらず実行する)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「regard」はフランス語の “regarder”(見る)に由来し、そこから「注意を払う」「尊重する」という意味を持つようになりました。そこに「-less」が付いて「注意を払わない」「尊重しない」といった意味合いが生まれました。

  • ニュアンス:


    • 「regardless」は、文脈を問わず「影響を受けない」「気に留めない」といった硬い姿勢を示します。

    • 会話でも文章でも比較的幅広く使える言葉ですが、ややフォーマルな響きがあり、議論・決定事項・説明などで頻繁に使われます。

    • 「regardless of 〜」は前置詞的に「〜にもかかわらず」という意味として使われ、フォーマルな文書(契約書、学術文書など)でも用いられるため、ビジネスから日常会話まで汎用性が高い表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞として単独で用いられた場合は「何があっても気にしない」といった響きで、しばしば文末または文頭で使われます。


    • 例: “I will go regardless.”(とにかく行くつもりだ)


  • 前置詞的に「regardless of 〜」の形で使われることが多く、「〜とは無関係に」「〜にかかわらず」という意味を持ちます。


    • 例: “Regardless of the outcome, we must try.”(結果がどうであれ、挑戦しなければならない)


使用シーン (フォーマル / カジュアル)


  • 比較的フォーマルな会話や文章で多用されますが、日常会話でも堅苦しさをあまり感じないため、幅広く使えます。

5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’m going to the park regardless. Are you coming?”

    「とにかく公園に行くつもりだよ。一緒に行く?」

  2. “He decided to buy that car regardless of its high price.”

    「彼はその車が高額でも構わず、買うことにしたんだ。」

  3. “Regardless of what anyone says, I believe in myself.”

    「誰が何と言おうとも、私は自分を信じるよ。」

ビジネスシーンでの例文


  1. “We will proceed with the project regardless of the potential risks.”

    「潜在的リスクがあっても、私たちはプロジェクトを進めます。」

  2. “Regardless of the budget constraints, the board wants to continue the expansion.”

    「予算が限られていても、役員会は拡張を続けたがっています。」

  3. “Regardless of any setbacks, we should stick to our plan.”

    「どんな障害があろうとも、私たちは計画を貫くべきです。」

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Regardless of various theoretical perspectives, the fundamental principle remains the same.”

    「さまざまな理論的見解があっても、基本的な原則は変わりません。」

  2. “The study was conducted regardless of participants’ social backgrounds.”

    「この研究は参加者の社会的背景に関係なく行われた。」

  3. “Regardless of the methodological differences, both researchers reached similar conclusions.”

    「研究手法の違いにかかわらず、両研究者は似た結論に達した。」

6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “irrespective” / “irrespective of” (〜にもかかわらず)


    • 「regardless」に近い意味で、「〜に関係なく」という意味があります。やや堅い印象。


  2. “despite” (〜にもかかわらず)


    • 前置詞で使われる表現。逆境に負けずに行動するニュアンス。


  3. “no matter what” (どんなことがあろうとも)


    • より口語的で、カジュアルに使われます。


反意語


  • あえて明確な反意語を挙げるなら “taking into account”「考慮に入れる」「配慮する」などが対比的な表現となりますが、「regardless」の純粋な反意語はあまりはっきりしていません。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /rɪˈɡɑːrd.ləs/ (アメリカ英語), /rɪˈɡɑːd.ləs/ (イギリス英語)

  • アメリカ英語 /ɡɑːr/、イギリス英語 /ɡɑːd/ と、「r」の発音が異なる点に注意してください。

  • アクセントは「re*gardless」の **gard* の部分に置かれます。

  • スペルは “regard + less” で間違えやすいですが、「regrdless」と打ち間違えないように気をつけましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「reguardless」や「regarless」としてしまう人が多いので注意が必要です。

  • 意味の取り違え: 「regardless」だけで「〜関係なく」となるので、後に “of” を忘れると意味が混乱してしまいます。

  • TOEIC や英検: ビジネス文書や文章読解で「regardless of 〜」としてよく出題されます。前置詞や文末副詞としての使い方が問われることが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re + gard + less” というスペルを意識すると、なおしっかり覚えられます。

  • 「何が来ても無視して突き進むイメージ」を思い浮かべると、日本語の「かかわらず」「妨げず」を連想しやすいです。

  • 例文やコロケーションを一緒に覚えることで、自然に使えるようになります。ビジネスメールや論文などフォーマルなシーンでもよく目にするので、繰り返し読む・書くことで定着させましょう。


以上が副詞「regardless」の詳細解説になります。何か参考になれば幸いです。

意味のイメージ
regardless
意味(1)

とにかく(anyway)

意味(2)

(…に)かかわらず, 関係なく《+of+

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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