元となった辞書の項目
regardless
解説
1. 基本情報と概要
単語: regardless
品詞: 副詞 (adverb)
CEFR レベル: B2(中上級)
- 「regardless」は「気にせずに」「構わずに」「どんな状況でも構わないで」という意味合いを表す副詞です。日本語では「〜にもかかわらず」「〜とは無関係に」といった文脈で使われます。「どんな妨げがあっても意図を変えない」というニュアンスがあり、フォーマル・カジュアルどちらでも用いられます。
活用形
副詞のため、動詞のように「-ed」「-ing」などの動詞的活用はありません。また、他の品詞への派生としては、しばしば前置詞的に「regardless of 〜」という表現で用いられます。
他の品詞形
- 例として「regard (動詞/名詞)」「regarding (前置詞)」などが関係する単語です。
- 「regard」は「みなす、評価する」「注意、関心」などの意味を持つ動詞/名詞です。
- 「regarding」は「〜に関して」という意味の前置詞です。
- 「regard」は「みなす、評価する」「注意、関心」などの意味を持つ動詞/名詞です。
2. 語構成と詳細な意味
- 「regardless」は「regard(関心、注意)+ -less(〜がない)」から成り立ち、「注意を払わずに」「関係なく」といったニュアンスを表します。
- 同じ語根「regard」を持つ派生語として、先述の「regard (動詞/名詞)」「regarding (前置詞)」「regards (名詞)」などがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- regardless of the cost(費用に関係なく)
- regardless of age(年齢に関係なく)
- regardless of race(人種に関係なく)
- regardless of gender(性別に関係なく)
- regardless of consequences(結果に構わず)
- carry on regardless(何があってもやり続ける)
- press forward regardless(何があっても突き進む)
- treat everyone equally regardless of status(地位に関係なく全員を公平に扱う)
- regardless of what happens(何が起きようとも)
- proceed regardless of the weather(天候にかかわらず実行する)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「regard」はフランス語の “regarder”(見る)に由来し、そこから「注意を払う」「尊重する」という意味を持つようになりました。そこに「-less」が付いて「注意を払わない」「尊重しない」といった意味合いが生まれました。
- ニュアンス:
- 「regardless」は、文脈を問わず「影響を受けない」「気に留めない」といった硬い姿勢を示します。
- 会話でも文章でも比較的幅広く使える言葉ですが、ややフォーマルな響きがあり、議論・決定事項・説明などで頻繁に使われます。
- 「regardless of 〜」は前置詞的に「〜にもかかわらず」という意味として使われ、フォーマルな文書(契約書、学術文書など)でも用いられるため、ビジネスから日常会話まで汎用性が高い表現です。
- 「regardless」は、文脈を問わず「影響を受けない」「気に留めない」といった硬い姿勢を示します。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞として単独で用いられた場合は「何があっても気にしない」といった響きで、しばしば文末または文頭で使われます。
- 例: “I will go regardless.”(とにかく行くつもりだ)
- 例: “I will go regardless.”(とにかく行くつもりだ)
- 前置詞的に「regardless of 〜」の形で使われることが多く、「〜とは無関係に」「〜にかかわらず」という意味を持ちます。
- 例: “Regardless of the outcome, we must try.”(結果がどうであれ、挑戦しなければならない)
- 例: “Regardless of the outcome, we must try.”(結果がどうであれ、挑戦しなければならない)
使用シーン (フォーマル / カジュアル)
- 比較的フォーマルな会話や文章で多用されますが、日常会話でも堅苦しさをあまり感じないため、幅広く使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m going to the park regardless. Are you coming?”
「とにかく公園に行くつもりだよ。一緒に行く?」 - “He decided to buy that car regardless of its high price.”
「彼はその車が高額でも構わず、買うことにしたんだ。」 - “Regardless of what anyone says, I believe in myself.”
「誰が何と言おうとも、私は自分を信じるよ。」
ビジネスシーンでの例文
- “We will proceed with the project regardless of the potential risks.”
「潜在的リスクがあっても、私たちはプロジェクトを進めます。」 - “Regardless of the budget constraints, the board wants to continue the expansion.”
「予算が限られていても、役員会は拡張を続けたがっています。」 - “Regardless of any setbacks, we should stick to our plan.”
「どんな障害があろうとも、私たちは計画を貫くべきです。」
学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Regardless of various theoretical perspectives, the fundamental principle remains the same.”
「さまざまな理論的見解があっても、基本的な原則は変わりません。」 - “The study was conducted regardless of participants’ social backgrounds.”
「この研究は参加者の社会的背景に関係なく行われた。」 - “Regardless of the methodological differences, both researchers reached similar conclusions.”
「研究手法の違いにかかわらず、両研究者は似た結論に達した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “irrespective” / “irrespective of” (〜にもかかわらず)
- 「regardless」に近い意味で、「〜に関係なく」という意味があります。やや堅い印象。
- 「regardless」に近い意味で、「〜に関係なく」という意味があります。やや堅い印象。
- “despite” (〜にもかかわらず)
- 前置詞で使われる表現。逆境に負けずに行動するニュアンス。
- 前置詞で使われる表現。逆境に負けずに行動するニュアンス。
- “no matter what” (どんなことがあろうとも)
- より口語的で、カジュアルに使われます。
- より口語的で、カジュアルに使われます。
反意語
- あえて明確な反意語を挙げるなら “taking into account”「考慮に入れる」「配慮する」などが対比的な表現となりますが、「regardless」の純粋な反意語はあまりはっきりしていません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rɪˈɡɑːrd.ləs/ (アメリカ英語), /rɪˈɡɑːd.ləs/ (イギリス英語)
- アメリカ英語 /ɡɑːr/、イギリス英語 /ɡɑːd/ と、「r」の発音が異なる点に注意してください。
- アクセントは「re*gardless」の **gard* の部分に置かれます。
- スペルは “regard + less” で間違えやすいですが、「regrdless」と打ち間違えないように気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「reguardless」や「regarless」としてしまう人が多いので注意が必要です。
- 意味の取り違え: 「regardless」だけで「〜関係なく」となるので、後に “of” を忘れると意味が混乱してしまいます。
- TOEIC や英検: ビジネス文書や文章読解で「regardless of 〜」としてよく出題されます。前置詞や文末副詞としての使い方が問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “re + gard + less” というスペルを意識すると、なおしっかり覚えられます。
- 「何が来ても無視して突き進むイメージ」を思い浮かべると、日本語の「かかわらず」「妨げず」を連想しやすいです。
- 例文やコロケーションを一緒に覚えることで、自然に使えるようになります。ビジネスメールや論文などフォーマルなシーンでもよく目にするので、繰り返し読む・書くことで定着させましょう。
以上が副詞「regardless」の詳細解説になります。何か参考になれば幸いです。
意味のイメージ
意味(1)
とにかく(anyway)
意味(2)
(…に)かかわらず, 関係なく《+of+名》