元となった辞書の項目
paw
解説
1. 基本情報と概要
単語: paw
品詞: 名詞 (動詞として使われる場合もあり)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
- A2は初級レベルで、身近なもの・動物などに関する単語に慣れる段階です。
意味(英語・日本語):
- 英語: “paw” means the foot of an animal, especially one that has claws or soft pads.
- 日本語: 「paw」は、主に動物の足の部分(爪や肉球をもつ足)を指します。
たとえば、犬や猫の足を「paw」と呼びます。カジュアルな文脈で動物に対してよく使われる、やわらかいニュアンスの単語です。
活用形:
- 名詞なので単数形 “paw”、複数形 “paws” があります。
- 動詞として使われる場合は “to paw” (三人称単数現在形: paws, 過去形: pawed, 過去分詞: pawed, 現在分詞: pawing) があります。
- 例: “The dog pawed at the door.”
- 例: “The dog pawed at the door.”
他の品詞になった例:
- 動詞 “to paw”: 「(動物などが)前足でかく、ひっかく」の意味。
- 時として、“paws off” などのフレーズで動詞的・イディオム的な使い方をします。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “paw” は短く、特に接頭語・接尾語は含まれていません。語幹 “paw” のみです。
他の単語との関連性(派生語・類縁語):
- “paw print” (動物の足跡)
- “paw pad” (肉球)
- “pawing” (動詞形の現在分詞)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “cat’s paw” → 猫の足
- “dog’s paw” → 犬の足
- “paw print” → 肉球の跡、足跡
- “paw pad” → 肉球
- “to paw at something” → (前足などで) 何かをかく/ひっかく
- “extend one’s paw” → (動物が) 前足を差し出す
- “paw patrol” → 子ども向けのアニメ「パウ・パトロール」(文脈により)
- “injured paw” → けがをした足
- “paw softly” → (動物が) そっと足で触れる
- “wipe one’s paws” → (動物が) 足をぬぐう、足を清潔にする
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語や古フランス語に由来するとされ、もともと “paw(e)” の形で記録があります。
- 犬や猫の足などに関して、古くから「爪や柔らかい肉球のある足」を示す単語として使われてきました。
ニュアンス:
- 「paw」は、小動物やペット感がある、やわらかくてかわいらしいイメージがあります。
- 大型の動物の足も “paw” と呼ぶことはできますが、文脈によっては「かわいらしさ」より「猛々しさ」が強調されることもあります(例:熊のpawなど)。
- 比較的カジュアルな場面で使う単語で、フォーマルな文書であえて使う場合は、動物の身体的特徴を描写するときなどに限られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞)
- 「1つの足 ⇒ a paw」、「複数の足 ⇒ paws」。
- 副詞や形容詞と合わせるときは可算名詞扱いをします。
- 「1つの足 ⇒ a paw」、「複数の足 ⇒ paws」。
- 動詞(他動詞 / 自動詞)
- 簡単な例: “The cat pawed at the toy.” (他動詞 = 目的語に “the toy” がある)
- 口語で “paw at ~” の形で、動物が何かをかく動作を表します。
- 簡単な例: “The cat pawed at the toy.” (他動詞 = 目的語に “the toy” がある)
一般的な構文:
- “(Animal) + paw + at + (object).” → “The dog pawed at the door.”
イディオム:
- “keep your paws off (something)” → 「(何かに) 触るな」(人間が冗談めかして使う場合もある)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “My cat always taps my arm with her paw when she wants attention.”
- 私の猫はかまってほしいとき、いつも前足で私の腕をちょんちょんと叩くんです。
- 私の猫はかまってほしいとき、いつも前足で私の腕をちょんちょんと叩くんです。
- “Look! I can see little paw prints on the floor.”
- 見て! 床に小さな足跡がついてるよ。
- 見て! 床に小さな足跡がついてるよ。
- “Could you please wipe the dog’s paws before letting him in?”
- 部屋に入れる前に犬の足を拭いてもらえる?
ビジネス(少しフォーマルめ)
- “The logo features a stylized paw to represent our pet-friendly company.”
- ロゴにはペット歓迎の企業であることを示すため、デザイン化した足跡マークを入れています。
- ロゴにはペット歓迎の企業であることを示すため、デザイン化した足跡マークを入れています。
- “In our annual charity event, we raise funds to provide prosthetic paws for injured animals.”
- 毎年行うチャリティーイベントでは、けがをした動物たちに義足を提供するための資金集めを行っています。
- 毎年行うチャリティーイベントでは、けがをした動物たちに義足を提供するための資金集めを行っています。
- “Please ensure the packaging includes a paw print design for better brand recognition.”
- ブランド認知度を高めるために、パッケージには足跡のデザインを必ず入れてください。
学術的(解説的)
- “The anatomy of a feline paw exhibits specialized pads for balance and silent movement.”
- 猫の足の解剖学的構造は、バランスと静かな動きを可能にする特殊な肉球を示します。
- 猫の足の解剖学的構造は、バランスと静かな動きを可能にする特殊な肉球を示します。
- “Scientists have studied the paw patterns of wolves to understand their pack behavior.”
- オオカミの群れ行動を理解するために、科学者たちはオオカミの足跡を研究してきました。
- オオカミの群れ行動を理解するために、科学者たちはオオカミの足跡を研究してきました。
- “The coloration of a bear’s paw can vary significantly depending on its habitat.”
- 熊の足の色合いは、生息環境によって大きく異なることがあります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “foot” (動物・ヒトの足)
- 「foot」はより一般的な「足」を表すため、人間の足や動物の足すべてに使われます。
- 「foot」はより一般的な「足」を表すため、人間の足や動物の足すべてに使われます。
- “hoof” (蹄(ひづめ))
- 馬や牛などの蹄を持つ動物の足を表すときに限定的に使います。
- 馬や牛などの蹄を持つ動物の足を表すときに限定的に使います。
- “claw” (爪)
- 「paw」は足全体ですが、“claw” は爪そのものを指します。
反意語:
- 「足」に対する明確な反義語はありませんが、敢えて言えば “hand”(人間の手)という対概念が挙げられます。ただし、動物の足と人間の手では役割が違うため、実質的な反意語というわけではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /pɔː/
- アメリカ英語 (AmE): /pɔ/ または /pɑ/ (地域差あり)
強勢(アクセント)の位置:
- 単音節語なので “paw” 全体にアクセントがあります。
よくある発音の間違い:
- 日本人学習者の場合 “po” と短く発音してしまいがちですが、実際は「ポー」やや長めの発音です。
- アメリカ英語では「ポー/パー」のように聞こえることもあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “paw” を “praw” や “pwa” と間違えるケースはほぼないですが、アルファベットの順番を誤らないように注意。
- 同音異義語との混同: “paw” と同音異義語は特にありませんが、発音が近い “pour” (注ぐ) や “poor” (貧しい) と聞き間違いに注意。
- TOEICや英検などでの出題傾向: 動物に関する読解問題や、イラスト付きのリスニング問題などで登場する可能性があります。単語自体は容易ですが、発音や使い方の把握が重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “paw” は「ぽう」と軽く弾むイメージで、犬や猫のかわいらしい足を連想しやすいでしょう。
- 動物の肉球をイメージすると覚えやすいです。
- “paw print” という表現はよく見かけますのでセットで学習すると定着しやすいでしょう。
覚えるときは「ポー(パー)」と少し伸ばすイメージで口に出してみましょう。犬や猫の足のかわいらしさを思い出しながら暗記するのがおすすめです。
意味のイメージ
意味(1)
(四つ足動物のかぎつめのある)足
意味(2)
《話》《おどけて》(人間の)手