mansion
名詞 “mansion” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語表記: mansion
日本語訳: 大邸宅
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 単数形: mansion
- 複数形: mansions
意味・概要
- 英語: A large, impressive house, often grand and luxurious.
- 日本語: とても大きく豪華な家のことを指します。通常は裕福な人が住む立派な邸宅をイメージします。
「mansion」は、広くて豪華な一戸建ての大きな家に使われることが多い単語です。イギリス英語やアメリカ英語では“apartment”と区別され、「高級な邸宅」というニュアンスが強いです。日本語の「マンション」とは意味が異なるので注意が必要です (日本語の「マンション」は英語でいう“apartment building”に近い意味)。
他の品詞形
- 形容詞形 (該当なし)
「mansion」は主に名詞として使われ、他の品詞形は特に用いられません。ただし、派生語で「mansionization(大邸宅化)」のような造語的な言葉が極まれに使われることがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 日常会話だけでなく、より複雑・抽象的な話題でも理解・使用ができる段階です。「mansion」のような広さ・規模を示す単語は、少しフォーマルでリアルエステートやライフスタイルの文脈で使われることが多いため、中上級以上向けと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源: 後述のとおり、ラテン語の「mansio(滞在・宿泊所)」から来ています。
- 派生語・関連語:
- mansionization(大邸宅化、一部の地域で急速に立派な家が建つことを揶揄して使われる表現)
- manor(荘園や大きな領地にある大邸宅)
- mansion house(市長公邸など、公式に使われる大邸宅を指すこともある)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- luxury mansion (豪華な大邸宅)
- sprawling mansion (広大な敷地を持つ大邸宅)
- historic mansion (歴史的建造物としての大邸宅)
- magnificent mansion (壮大な大邸宅)
- haunted mansion (幽霊が出ると噂の大邸宅)
- mansion on the hill (丘の上の大邸宅)
- the facade of the mansion (大邸宅の正面、外観)
- move into a mansion (大邸宅に引っ越す)
- mansion party (大邸宅でのパーティー)
- visit the mansion (大邸宅を訪れる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “mansio” (滞在・宿泊所) に由来し、元々は“manere”(留まる、止まる)から派生したものです。フランス語を経由して英語に入り、“mansion”と呼ばれるようになりました。
- 歴史的使用: 中世・近世ヨーロッパでは、大きな屋敷を指す際によく使われるようになり、現代でも「豪華で印象的な住居」という意味が定着しています。
- ニュアンス・使用時の注意点:
- 英語ネイティブにとっては「大きくて豪華な一軒家」のイメージが強い言葉です。
- 日本語の「マンション」は集合住宅(apartment building)を連想させるため、混同しないよう注意が必要です。
- フォーマルまたは日常会話でも、贅沢さを強調したい時に用いられます。
- 英語ネイティブにとっては「大きくて豪華な一軒家」のイメージが強い言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞 (a mansion / two mansions … のように数えられる)
- 使われ方: 主に大きな一軒家を指す一般名詞として使われます。
一般的な構文例:
- (主語) + live(s) in + a mansion
- She lives in a mansion in the countryside.
- (主語) + own(s) + a mansion
- He owns a mansion overlooking the sea.
- (主語) + live(s) in + a mansion
フォーマル/カジュアル: 「mansion」はややフォーマル寄りですが、日常会話でも「すごく大きなお屋敷」を表現する際によく用います。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I heard Tom’s family just moved into a mansion on the hill!”
- (トムの家族は丘の上の大邸宅に引っ越したんだって!)
“We drove past a haunted mansion last night; it looked really creepy.”
- (昨日の夜、幽霊が出るって噂の大邸宅の前を通ったんだ。すごく不気味だったよ。)
“I’m curious what it’s like inside a real mansion.”
- (本物の大邸宅の中がどんな感じか、気になるんだよね。)
ビジネスシーンでの例文
“The company president hosted a charity event at his mansion.”
- (社長は彼の大邸宅でチャリティイベントを開催しました。)
“They’re looking for an investor to purchase a historic mansion and convert it into a luxury hotel.”
- (彼らは歴史的な大邸宅を買い取り、高級ホテルに変える投資家を探しています。)
“Our real estate division specializes in high-end mansions in coastal areas.”
- (当社の不動産部門は、沿岸地域の高級大邸宅を専門に扱っています。)
学術的な文脈での例文
“The architectural study focused on the evolution of English mansions during the 18th century.”
- (その建築研究は18世紀のイギリスの大邸宅の変遷に焦点を当てました。)
“In sociological terms, the ownership of a mansion often symbolizes status and wealth.”
- (社会学的には、大邸宅の所有はしばしば地位や富の象徴と見なされます。)
“Preservation efforts for historic mansions require substantial funding and expert care.”
- (歴史的な大邸宅の保存活動には、多額の資金と専門家によるケアが必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
manor (荘園、大邸宅)
- より歴史的・慣習踏襲のニュアンスがあり、中世の荘園を指すことが多い。
- “He inherited an old manor from his grandfather.”
- より歴史的・慣習踏襲のニュアンスがあり、中世の荘園を指すことが多い。
estate (大規模な土地や建物、私有地)
- 邸宅だけでなく土地全体を含んだ広い概念。
- “She owns a large estate in the countryside.”
- 邸宅だけでなく土地全体を含んだ広い概念。
villa (大きな別荘、豪邸)
- 地中海沿いやリゾート地などの豪華別荘の印象が強い。
- “They rented a private villa for their holiday.”
- 地中海沿いやリゾート地などの豪華別荘の印象が強い。
palace (宮殿)
- 王族や大統領などが住むような豪奢な建築物。
- “Buckingham Palace is famous for its guards and history.”
- 王族や大統領などが住むような豪奢な建築物。
反意語
- cottage (小さな田舎家)
- mansion とは正反対に、こぢんまりとしたかわいらしい家を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmæn.ʃən/
- アクセント位置: “man” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語 / イギリス英語:
- アメリカ英語: [ˈmænʃən]
- イギリス英語: [ˈmænʃ(ə)n]
大きな違いはありませんが、イギリス英語では「シュン」音がやや短く聞こえることがあります。
- アメリカ英語: [ˈmænʃən]
- よくある発音の間違い: “man-shon”のように /ʃ/ (シュ) の音が弱くなったり、間の音が抜けたりして “manson” のように聞こえてしまうことがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “mansion” の a と i を入れ替えて “mansoin” としてしまうなどのスペルミスが多い。
- 同音異義語との混同: 特に“mansion”と音が似た単語はあまりありませんが、“mansion”と“mention”を聞き間違える人もいます。文脈で見極めましょう。
- 日本語の「マンション」との混同:
- 英語ではmansion = 大邸宅
- 日本語の「マンション」 = 英語でのapartment building
TOEIC等でもこの違いを問う設問があることがあります。
- 英語ではmansion = 大邸宅
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「メンション」ではなく「マンション」: 日本語でいう「マンション=集合住宅」と意味が違うため、「豪邸だ」と意識しておくと記憶に残りやすいです。
- “man” + “shion”: 「manが住む場所(shion)」とこじつけると、広々とした大きな“家”だとイメージできるかもしれません。
- イメージ法: 「ホーンテッド・マンション(haunted mansion)」を思い浮かべると分かりやすい。遊園地のアトラクション名でも「ホーンテッドマンション」として有名なので、広くて大きな屋敷というイメージを持ちやすいでしょう。
以上が「mansion」の詳細解説です。日本語の「マンション」とは使い方が異なるため、誤解しないように注意しながら覚えると良いでしょう。
(豪壮な)大邸宅
(領主・地主の)邸宅
《通例M‐》《複数形で》《英》マンション(貸しアパートから成る大きなビル)