最終更新日:2025/08/07
I prefer her later novels, which are more experimental than her earlier works.
正解を見る
私は彼女の初期の作品よりも実験的な後期の作品の方が好きだ。
編集履歴(0)
元となった辞書の項目
later
解説
1. 基本情報と概要
単語: later
品詞: 形容詞(比較級)
活用形:
- 原級: late (遅い)
- 比較級: later (より遅い)
- 最上級: latest (もっとも遅い/最新の)
英語での意味:
- “later” は “happening or coming after the usual or expected time” や “occurring at a time in the future” の意味があります。「もっと後で起こる」「後ろの方の」「後の時点に属する」というニュアンスを持ちます。
日本語での意味:
- 「より遅い」「後の」「後発の」などを指します。「latest(最も遅い/最新の)」と混同しないように注意が必要です。たとえば “a later edition of the book” のように「(その)本の後の版/後の版」などと言うときによく使われます。
- 会話や文章では「もう少し後にあるもの」「将来に予定されているもの」を表すとき、フォーマルでもカジュアルでも比較的使いやすい単語です。
CEFR レベル(目安):
- B1(中級):身近な話題や一般的なメッセージで “later” を適切に使うには、文法と語彙の基礎力が必要なため中級レベルとされています。
補足:
- “later” は形容詞以外にも副詞として「あとで」「のちほど」という意味でも用いられます(例:See you later.)。
- 名詞形や他の派生形は直接存在しませんが、「late」には “lateness” (遅さ・遅れ) という名詞があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “late” + “-r” (比較級を作る形):形容詞 “late” の比較級が “later” です。
詳細な意味・用法
- 比較級としての「より遅い」
- “We took a later train.”(私たちはもっと遅い列車に乗った)
時間的に後方にあるものを強調するとき。
- “We took a later train.”(私たちはもっと遅い列車に乗った)
- 「後の」「将来の」「次の段階の」
- “A later version of the software”(後のバージョン/更新版のソフトウェア)
- “In later life, he moved to the countryside.”(彼は晩年に田舎へ引っ越した)
ある時間帯よりさらに後方、つまり「のちの段階」を意味します。
- “A later version of the software”(後のバージョン/更新版のソフトウェア)
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- later date(後日)
- later stage(後の段階)
- later time(より遅い時間/後の時刻)
- later development(後の展開)
- later version(後のバージョン/更新版)
- later edition(後の版/改訂版)
- in one’s later years(晩年に)
- at a later meeting(あとで行われる会議で)
- later interpretation(後になっての解釈)
- later generation(後の世代/次世代)
3. 語源とニュアンス
語源
- “late” は古英語 “læt” に由来し、「遅れた」という意味を持っていました。比較級として “later” が派生し、「より遅く」「あとで」という意味を表すようになりました。
ニュアンス
- 「後になって起こるもの」「続いて起こるもの」というニュアンスが強く、「いま現在のものや先行するものと対比すると後になる」点を強調します。
- カジュアルでもビジネスでも広く使えますが、文書(フォーマル)では “subsequent” や “following” などを用いる場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 “later” は、名詞の前に置いて「後の~」「後に起こる~」を修飾します。
例: “his later works” (彼の後期の作品) - “later” が副詞として使われる場合は “See you later.” のように文末に位置しやすいです。
- “later” と似た形容詞 “latter” は「2つあるうちの後者」を指すため、意味と使い方が異なります。
フォーマル・カジュアルな使用シーン
- カジュアル: “I’ll come over at a later time.”
- フォーマル: “We will discuss this matter at a later date.”
他動詞・自動詞の区別
- 形容詞なので他動詞・自動詞とは直接関係しません。動詞を修飾する副詞形 “later” もありますが、動詞に目的語があるかは別の話になります。
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文
- “Let’s meet at a later time. I have to finish this task first.”
(もう少し後で会おう。まずはこの仕事を終わらせないと。) - “We can decide on the movie at a later date.”
(映画は後の日に決めてもいいよ。) - “Her later paintings are very different from her early ones.”
(彼女の後期の絵は初期のものと大きく異なるね。)
B. ビジネスシーンでの例文
- “We will address the budget issues at a later meeting.”
(予算の問題については後の会議で取り上げます。) - “The later version of the software fixed many bugs.”
(そのソフトウェアの後のバージョンでは多くのバグが修正されました。) - “Please submit the updated report at a later stage of the project.”
(プロジェクトのさらに後の段階で、更新したレポートを提出してください。)
C. 学術的な文脈での例文
- “His later research focused on renewable energy solutions.”
(彼の後期の研究は再生可能エネルギーの解決策に焦点を当てていた。) - “A later analysis might yield different results.”
(後になって行う分析は、また違った結果をもたらす可能性がある。) - “The author revised the theory in his later publications.”
(著者は自身の後の出版物でその理論を改訂した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- subsequent(その後の)
- “We plan to discuss the details in a subsequent meeting.”
- “later” よりフォーマル。
- “We plan to discuss the details in a subsequent meeting.”
- following(次の)
- “In the following year, we expanded our project.”
- 時間的な順番を表すが「後で続く」というニュアンス。
- “In the following year, we expanded our project.”
- later on(あとになって)
- 副詞的な表現だが、「あとで・後ほど」という口語的フレーズ。
反意語
- earlier(より早い/先の)
- “The earlier train leaves at 7 a.m.”
- “The earlier train leaves at 7 a.m.”
- former(前の/初期の)
- “Her former job was in marketing, while her later job focused on product design.”
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /ˈleɪtər/ (アメリカ英語), /ˈleɪtə/ (イギリス英語)
- 強勢(アクセント)は “la-” の部分におきます。
- アメリカ英語では語尾の “r” をはっきり発音し、イギリス英語では “r” があまり明確に聞こえません。
- “later” の “t” が弱く発音され “レイダー”のように聞こえやすいこともあります(特にアメリカ英語のカジュアルスピーチ)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “later” と “latter” の混同
- “latter” は「(二者のうちの)後者」を指す名詞・形容詞で、意味が異なります。スペルも違うので注意。
- “latter” は「(二者のうちの)後者」を指す名詞・形容詞で、意味が異なります。スペルも違うので注意。
- 副詞“later”と形容詞“latest” との混同
- “the latest news” は「最新のニュース」。しかし “later news” は「(今のより)後に出てくるニュース」という意味になります。
- “the latest news” は「最新のニュース」。しかし “later news” は「(今のより)後に出てくるニュース」という意味になります。
- スペルミス
- “latter” や “later on” など、母音や子音を抜かしがちなので注意。
- “latter” や “later on” など、母音や子音を抜かしがちなので注意。
- TOEIC・英検など試験対策
- パート5(文法)やパート6(空所補充)などで比較級 “later” と、最上級 “latest” を使い分ける問題が出ることがありますので、文脈を見て判断しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “late” は遅いイメージ → そこから一歩進んで“later”は “more late” の感覚。
- “ショッピングでお買い物の後に、さらに次に寄る場所があれば、そこは later plan(後の予定)” というイメージで覚えられます。
- スペリングは “la + ter” と区切って覚えておくと “latter” と区別しやすいでしょう。
- 「later」を強調したいときは “at a much later date” などの表現が便利です。
以上が形容詞“later”に関する詳しい解説です。形容詞では「後の・後での」という意味を表し、英語学習者が混同しやすい “latter” や “latest” と区別することが大切です。普段の会話からビジネスや学術的な文脈まで幅広く使えるので、ぜひ実際に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《補語にのみ用いて》(人などが)(…するのが)もっと遅い《+in+名(do*ing*)》
意味(2)
(時刻・時期が)もっと遅い,もっと後の