元となった辞書の項目
craftsman
解説
1. 基本情報と概要
単語: craftsman
品詞: 名詞 (countable noun)
英語の意味: A person who is skilled in a particular craft; someone who makes things by hand with great skill.
日本語の意味: 特定の手工芸や技術に熟達した職人のことです。手作業で物を作り上げる技術や芸術的スキルを持つ人を指します。古くから木工や金属加工、陶芸などで技を磨いてきた人々に使われることが多いです。
「craftsman」は、「職人」や「熟練工」を表していて、日常会話で「職人のようなこだわりを持っている人」というニュアンスでも使われます。物作りの分野だけでなく、比喩的に「何かの分野で熟練した人」という意味合いでも拡張して使われることがあります。
活用形
- 単数形:craftsman
- 複数形:craftsmen
また、近年は性別に関わらず使われる「craftsperson」や「craftspeople」という言い方もあります。
他の品詞形
- 形容詞:craftsmanlike (職人的な)
- 派生名詞:craftsmanship (職人技、熟練度、その技術)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 比較的高度な語彙ですが、専門分野や歴史的背景を学ぶ上では比較的よく目にする語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- craft + -s- + -man
- craft: 「技術、手工芸」を意味する語
- -man: 「~をする人」を指す接尾語
- craft: 「技術、手工芸」を意味する語
関連・派生語
- craft (名詞/動詞): 工芸、手作業/巧みに作る
- craftsmanship (名詞): 職人技、熟練した技量
- artisan (名詞): 手工芸家 (特に食や芸術分野での職人)
よく使われるコロケーション(10選)
- skilled craftsman
- 熟練した職人
- 熟練した職人
- master craftsman
- 名匠、著名な職人
- 名匠、著名な職人
- woodworking craftsman
- 木工職人
- 木工職人
- traditional craftsman
- 伝統的な職人
- 伝統的な職人
- local craftsman
- 地元の職人
- 地元の職人
- talented craftsman
- 才能ある職人
- 才能ある職人
- bespoke craftsman
- オーダーメイドで作る職人
- オーダーメイドで作る職人
- metalworking craftsman
- 金属加工職人
- 金属加工職人
- craftsman’s workshop
- 職人の作業場
- 職人の作業場
- apprentice to a craftsman
- 職人の弟子
3. 語源とニュアンス
語源
- craftsman は、古英語の “craeft”(skill, power)と “man”(人)に由来します。中世ヨーロッパでは、ギルド制度に属する職人たちの地位は高いものでした。現代でも「手に職を持つ人」「高度な技術を持つ人」を尊重する文化があり、craftsman という語にもその歴史的な価値と敬意が感じられます。
ニュアンスと使用上の注意
- ニュアンス: 職人という言葉自体に「昔ながらの手作業」「高品質」のイメージが含まれます。フォーマルでもカジュアルでも使われますが、句や文脈によっては非常に堅苦しく感じることもあります。
- 使用時の注意: 何かを手作りする人に対して称賛や敬意を表す際に用いられることが多いです。単に「仕事として何かを作っている人」というよりは、高度な技術を発揮しているニュアンスを伴います。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 可算名詞 (countable): a craftsman / craftsmen と数えられる。
- 使われる構文:
- “He is a [skilled/experienced] craftsman.”
- “They hired a local craftsman to renovate the old house.”
- “He is a [skilled/experienced] craftsman.”
イディオム / 一般的な表現
- “The craftsman’s touch” – 職人ならではのこだわりや気配りを指す表現
- “Craftsman at heart” – 本質的に職人気質を持つ人
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルシーン)
- “My grandfather was a skilled craftsman who could build anything from scratch.”
- 祖父は、何でも一から作ることができる熟練の職人だったんだ。
- 祖父は、何でも一から作ることができる熟練の職人だったんだ。
- “I love going to local markets to see all the craftsman’s work on display.”
- 地元のマーケットに行って、いろんな職人さんたちの作品を見るのが大好きなんだ。
- 地元のマーケットに行って、いろんな職人さんたちの作品を見るのが大好きなんだ。
- “He’s such a craftsman when it comes to brewing coffee!”
- 彼はコーヒーを淹れることにかけては、まるで職人のようだよ!
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “We hired a craftsman to custom-build our office furniture.”
- オフィス家具を特注するために、職人を雇いました。
- オフィス家具を特注するために、職人を雇いました。
- “Our company values partnerships with local craftsmen to ensure sustainable production.”
- 当社は、持続可能な生産を確保するために地元の職人との提携を重視しています。
- 当社は、持続可能な生産を確保するために地元の職人との提携を重視しています。
- “The final product reflects the craftsmanship of our dedicated artisans and craftsmen.”
- 最終製品には、当社の献身的な職人たちの技術が反映されています。
- 最終製品には、当社の献身的な職人たちの技術が反映されています。
学術的な文脈 (論文・レポート等)
- “Historically, guilds regulated the training of apprentices who aspired to become master craftsmen.”
- 歴史的に見ると、ギルドは名匠を目指す見習い職人たちの訓練を規制していた。
- 歴史的に見ると、ギルドは名匠を目指す見習い職人たちの訓練を規制していた。
- “The role of the craftsman in medieval society often extended beyond mere production to include trade negotiations.”
- 中世社会における職人の役割は単なる生産にとどまらず、取引交渉にまで及んでいた。
- 中世社会における職人の役割は単なる生産にとどまらず、取引交渉にまで及んでいた。
- “A comparative analysis of craftsman techniques reveals significant cultural influences across regions.”
- 職人技法の比較分析は、地域間における大きな文化的影響を示している。
- 職人技法の比較分析は、地域間における大きな文化的影響を示している。
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- artisan (アルチザン)
- 職人的な技を持つ人。特に伝統工芸や手工芸でのニュアンスが強い。
- 職人的な技を持つ人。特に伝統工芸や手工芸でのニュアンスが強い。
- craftsperson (クラフツパーソン)
- よりジェンダーニュートラルな表現。
- よりジェンダーニュートラルな表現。
- skilled worker (熟練工)
- 熟練した労働者全般を指す言い方。手作業以外も含む。
- 熟練した労働者全般を指す言い方。手作業以外も含む。
反意語(Antonyms)
- amateur (アマチュア)
- プロではなく、趣味として行う人。
- プロではなく、趣味として行う人。
- unskilled worker (未熟練工)
- 特に技術を習得していない労働者。
ニュアンスの違い
- artisan は職人という点で似ていますが、高級感や芸術性が強調されることが多く、食品(artisan cheese など)や工芸品に使われやすいです。
- craftsman は職人気質や伝統的・専門的な手仕事に焦点があり、artisan よりも液体・食品関係ではあまり使われません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈkræfts.mən/
- イギリス英語: /ˈkrɑːfts.mən/
アクセント
- 第一音節 “craft” に強勢があります。
- アメリカ英語では “æ” (クラーフツマン) に近い発音。
- イギリス英語では “ɑː” (クラーフツマン) に近い発音。
よくある発音の間違い
- “cr*a*ft” の母音を「エイ」にしてしまう。
- “s” と “m” の間の連続子音 “sm” を弱く発音してしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 「craftsman」の “-s-” を忘れる、あるいは「craftman」と書いてしまう間違いがしばしばあります。
- 「craftsman」の “-s-” を忘れる、あるいは「craftman」と書いてしまう間違いがしばしばあります。
- 「craftsmanship」との混同
- craftsman (職人) と craftsmanship (職人技) は別単語なので注意が必要です。
- craftsman (職人) と craftsmanship (職人技) は別単語なので注意が必要です。
- 「man」の箇所の性別ニュアンス
- 性別に関わらず使われやすいですが、「craftsperson」「craftspeople」を使う場合もあります。
- 性別に関わらず使われやすいですが、「craftsperson」「craftspeople」を使う場合もあります。
- 試験対策での出題
- TOEICや英検でも、形容詞の “craftsmanlike” や “craftsmanship” の意味を問う問題が出ることがあります。文脈の把握が重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “craft” は「工芸」「技術」を指し、“-man” は「~する人」というイメージ。
- 「職人さんが手作業で何かを作っている様子」を思い浮かべると覚えやすいです。
- 日本語の「匠(たくみ)」や「職人」のイメージをリンクさせるとよいでしょう。
- スペリングの要点は “craft + s + man” と分解して覚えると間違えにくいです。
以上が “craftsman” の詳細解説です。手先の技術が必要な分野を語るときに大切な単語なので、ぜひ覚えておいてください。
意味のイメージ
意味(1)
職人;熟練工,名工