coconut
以下では、英単語 “coconut” を、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: coconut
品詞: 名詞 (countable noun)
CEFR レベル: A2(初級レベル。日常会話でよく登場する単語で、覚えておくと役立ちます。)
英語の意味: A large seed (often considered a fruit) from a tropical palm (the coconut palm), having a hard shell and white flesh inside.
日本語の意味: 熱帯地方のヤシの木に実る大きな種(果実)で、硬い殻と白い果肉を持つもの。ココナッツは料理や飲み物に使われます。
「ヤシの木に実る丸い大きな殻を割ると、白い果肉やジュースがあるあの“ココナッツ”です。甘い香りや南国のイメージを連想させる単語です。」
活用形
- 名詞ですので、動詞のように時制で変化はしません。
- 単数形: coconut
- 複数形: coconuts
他の品詞形
- 形容詞: 直接の派生にはありませんが、形容詞的に “coconut-flavored” (ココナッツ味の) といったアプローチで使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
“coconut” は、大きく “coco” + “nut” に由来すると言われますが、はっきりとした接頭語・接尾語の機能を持っているわけではありません。歴史的にはポルトガル語の “coco” が語源で、「顔(殻の3つのくぼみが顔に見える)」を指し、“nut” は「木の実」を指します。
関連語・派生語
- coconut milk (ココナッツミルク)
- coconut water (ココナッツウォーター)
- coconut oil (ココナッツオイル)
コロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10 選
- coconut milk → ココナッツミルク
- coconut water → ココナッツウォーター
- coconut oil → ココナッツオイル
- shredded coconut → 細かく刻んだココナッツ
- coconut shell → ココナッツの殻
- toasted coconut → トーストしたココナッツ
- coconut palm → ココヤシ
- coconut cream → ココナッツクリーム
- fresh coconut → 新鮮なココナッツ
- dried coconut → 乾燥ココナッツ
3. 語源とニュアンス
語源: ポルトガル語 “coco”(顔・頭の形)+ 英語 “nut”(木の実)。三つの目のようなくぼみがあることから「顔(coco)」と呼ばれたと言われます。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 南国やトロピカルなイメージを強く持ち、カジュアルな場面でよく使います。
- 食品の材料などにおいては日常会話からビジネス(食品業界での説明など)まで幅広いシーンで使用されます。
主に口語や日常会話で使用されますが、料理本や食品ラベルなどの文章(ややフォーマル)にも登場することがあります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(可算名詞): 1個、2個と数えられます。
- one coconut, two coconuts …
構文例:
- “I bought a coconut.” (私はココナッツを買いました。)
- “He cracked open the coconut.” (彼はココナッツを割りました。)
- “I bought a coconut.” (私はココナッツを買いました。)
名詞ですので自動詞・他動詞の使い分けはありません。
また、料理・成分として “coconut” をそのまま不可算名詞的に扱うケースがたまにありますが、通常は “coconut milk / coconut water” の形で表現されることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you pass me the coconut? I want to drink the water inside.”
(ココナッツを取ってもらえますか?中の水を飲みたいです。) - “I love the smell of coconut in this sunscreen!”
(この日焼け止めのココナッツの香りが大好き!) - “We found a fresh coconut on the beach.”
(海辺で新鮮なココナッツを見つけました。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company will launch a new coconut oil product next month.”
(当社は来月、新しいココナッツオイル製品を発売します。) - “The international trade of coconut has been increasing in recent years.”
(近年、ココナッツの国際取引は増加しています。) - “We need to ensure the coconuts are sustainably sourced.”
(ココナッツが持続可能な方法で調達されていることを確認する必要があります。)
学術的な文脈での例文
- “Studies indicate that coconut water can help with hydration due to its electrolyte content.”
(研究によると、ココナッツウォーターは電解質を含むため、体をうるおすのに役立つと示されています。) - “Researchers are examining the potential of coconut husks as a biofuel.”
(研究者たちはココナッツの殻がバイオ燃料としての可能性を持つかどうか調査しています。) - “The nutrient composition of coconut varies depending on the maturity stage of the fruit.”
(ココナッツの栄養成分は、果実の成熟度によって異なります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “coconut palm” (ココヤシ): 植物自体を指す場合はこちらが使われます。
- “coconut husk” (ココナッツの外皮): 果肉ではなく外皮を指すため、厳密には違うもの。
- 食品の文脈での厳密な“同義語”は存在しませんが、「coconut fruit」などで説明することはあります。
- “coconut palm” (ココヤシ): 植物自体を指す場合はこちらが使われます。
反意語
- 特定の反意語はありませんが、木の実ではないものと対比する場合に、たとえば “leafy vegetables” (葉物野菜) や “citrus fruits” (柑橘類) などはまったく別ジャンルの対比として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈkoʊ.kə.nʌt/
- イギリス英語: /ˈkəʊ.kə.nʌt/
- アメリカ英語: /ˈkoʊ.kə.nʌt/
アクセント(強勢)の位置: 最初の “co” の部分に強勢があります(CO-co-nut)。
よくある発音ミス:
- “co-conut” と中間の音を曖昧に発音しがち。
- “cocoa”(ココア)と混同しないように注意。
- “co-conut” と中間の音を曖昧に発音しがち。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルの間違い: “cocanut” や “coconat” と誤記する例が多いです。
- “cocoa”(ココア)との混同: 発音・スペルは似ていますが、まったく別の意味。
- 試験での出題: TOEIC や英検などでは、食品関連の話題や南国のイメージについての英文で登場する可能性があります。設問中に “coconut milk” “coconut water” といったコロケーションが出てくる場合もあるので、見落とさないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “coco” + “nut” で「顔に見える木の実」とイメージすると楽しく覚えられます。
- 「3つのくぼみが顔」にも注目すると、ポルトガル語の “coco”(頭や顔)につながるストーリーとして印象に残りやすいです。
- スペリングは “co + co + nut” と区切って覚えるとミスを減らせます。
- 「ココナッツの殻には3か所穴がある」と覚えておくと、発音や綴りただけでなく由来もイメージしやすくなります。
以上が、英単語 “coconut” の詳細解説です。熱帯や南国の雰囲気を演出する単語として、料理や飲み物などでよく使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
ココヤシの実