最終更新日:2025/10/03
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シャツの生地は粗末です。

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元となった辞書の項目

coarse

形容詞

(品物が)『粗末な』,下等な / (表面が)『粗い』,ざらざらした / 『粗野な』,低俗な,下品な

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解説

1. 基本情報と概要

単語: coarse

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語・日本語)


  • 英語: “coarse” means rough in texture or crude in manner.

  • 日本語: 「coarse」は、(1)表面や質感が荒い、ザラザラしている、(2)言動や表現が洗練されていない、下品な、という意味を持つ形容詞です。

    「質感が荒い」「下品な」といったニュアンスで、やや否定的に扱われることが多いです。たとえば、砂粒が大きくザラザラしている場合や、発言が下品である場合に使われます。

活用形

形容詞なので、基本的に比較級・最上級で活用します。


  • 比較級: coarser

  • 最上級: coarsest

他の品詞への派生


  • coarsen (動詞): 「荒っぽくする、粗くなる」という意味。


    • 例: The cloth began to coarsen after many washes. (何度も洗ううちに布地の手触りが粗くなった。)


難易度 (CEFRレベル)

B2 (中上級)


  • “coarse”は日常会話でも出てくる可能性があり、文面でも目にする単語です。ただし、初級レベルの基本単語とは言いがたく、やや応用的な語としてB2レベルを目安にするとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • coarse は特に接頭語・接尾語といった分解はありませんが、形容詞 “coarse” から派生した動詞 “coarsen” のように語幹 “coars-” は「荒い」というイメージを持ちます。

類縁語・派生語


  • coarsen (動詞)

  • coarseness (名詞): 「粗さ」「下品さ」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. coarse sand(粗い砂)

  2. coarse fabric(ざらざらとした生地)

  3. coarse language(下品な言葉遣い)

  4. coarse humor(下品な冗談)

  5. coarse texture(粗い手触り)

  6. coarse manner(荒っぽい態度)

  7. coarse grain(粗い粒子)

  8. coarse surface(表面が粗い)

  9. coarse hair(髪質が太くてゴワゴワしていること)

  10. coarse meal(粗挽きの食事、粗い調理の食事)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “coarse” は、中英語の “cors” や古フランス語の “cors” から派生したと言われ、当初は「普通の、一般の」というニュアンスを含んでいました。時代を経て「上質ではない」「荒い」というニュアンスが強まりました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 質感に対して使う場合は「粗い」という物理的な意味、言動や態度に対して使う場合は「礼儀に欠ける」「下品な」というややネガティブな意味になります。カジュアルなときにも使えますが、言動を批判するときや正式な文書でも見かけます。相手を直接悪く言う文脈では不快感を与えることがあるため、場面によっては注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • coarse は形容詞なので、名詞を修飾する位置で使われるか、補語として使われます。


    • 例: This is a coarse fabric.(これは粗い生地です。)

    • 例: His language was coarse.(彼の言葉遣いは下品でした。)


フォーマル・カジュアル


  • 「粗い、荒っぽい、下品な」といったニュアンスなので、文章でも会話でも使えますが、言及の対象によっては失礼になる可能性があります。

注意点


  • 物理的な形容か、そうでないかを文脈から判断しましょう。

  • スペルが似た “course” との混同に注意が必要です(詳しくは「8. 学習上の注意点」で解説)。


5. 実例と例文

日常会話の例文(3つ)


  1. “The towel feels coarse; I need a softer one.”

    (このタオル、ザラザラしてるよ。もっと柔らかいのがほしいな。)


  2. “Don’t use such coarse language in front of the children.”

    (子どもの前でそんな下品な言葉遣いをしないで。)


  3. “The bread has a coarse texture because it’s made with whole wheat flour.”

    (このパンは全粒粉で作っているから、ざらざらした食感だよ。)


ビジネスの例文(3つ)


  1. “The coarse material used in packaging may scratch our products, so please find an alternative.”

    (梱包に使われている粗い素材だと製品を傷つける恐れがあるので、別の素材を探してください。)


  2. “Her remarks were considered coarse and unprofessional during the meeting.”

    (会議中の彼女の発言は無礼でプロらしくないとみなされました。)


  3. “Due to its coarse finish, the product failed our quality inspection.”

    (仕上げが粗かったため、その製品は我々の品質検査に通りませんでした。)


学術的な文脈の例文(3つ)


  1. “Under the microscope, the rock displayed a coarse crystalline structure.”

    (顕微鏡で見ると、その岩石は粗い結晶構造を示していた。)


  2. “The study highlights how coarse language influences social perception in adolescent groups.”

    (その研究は、下品な言葉遣いが思春期の集団における社会的認知にどのような影響を与えるかを示しています。)


  3. “A coarse filtration process was employed to separate large particles before finer filtration.”

    (より細かいろ過を行う前に、大きな粒子を分離するための粗ろ過プロセスが採用されました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. rough(荒い)


    • 「coarse」よりやや一般的で、感触がスムーズでないことに焦点を当てる。


  2. crude(粗雑な、雑な)


    • 礼儀や技術の面で洗練されていないニュアンスが強い。


  3. harsh(厳しい、荒い)


    • 触覚や聴覚、または態度などが心地よくないというニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. smooth(滑らかな)


    • 触感がスムーズ・滑らか。


  2. refined(洗練された)


    • 礼儀正しく上品というニュアンス。


  3. polished(磨かれた、洗練された)


    • 表面が磨かれた、人の態度や言動が洗練されている状態。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /kɔːrs/(米) /kɔːs/(英)

  • アクセント: 発音時はひとまとまり“coarse” ストレスは [coarse] の最初に置かれます。

  • アメリカ英語 vs. イギリス英語:


    • アメリカ英語: コー(r)ス(/kɔːrs/)

    • イギリス英語: コース(/kɔːs/)


  • よくある発音の間違い:


    • “course” (/kɔːrs/ or /kɜːrs/) と混同しやすいですが、スペルに注意しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “coarse” と “course” はしばしば混同されます。


    • course(コース)は「進路」「課程」の意味。

    • coarse(コース)は「粗い」という意味。


  2. 同音異義語: 発音が非常に似ているため、文脈で正しく意味を理解しましょう。

  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、語彙問題や長文読解で「coarse」=「粗い、荒い」という意味を問われることがあります。スペル混同による誤答に注意しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「coarse」には “ao” のような母音が含まれていませんが、実際の発音では「コース」に近い音になります。

  • 覚え方のヒント:


    • “coarse” と “rough” は両方「荒い」という意味。

    • 砂がザラザラするイメージを頭に思い浮かべると覚えやすい。

    • course と間違えないよう、“coarse” は “a” があるため「荒(a)い」と覚えておくとよいかもしれません。



以上が形容詞 “coarse” の詳細解説です。粗い質感や下品さを表す単語として非常に便利ですが、上品さや礼儀作法の面で否定的な響きを持つ場合が多いので使い方には注意が必要です。

意味のイメージ
coarse
意味(1)

(品物が)粗末な,下等な

意味(2)

(表面が)粗い,ざらざらした

意味(3)

粗野な,低俗な,下品な

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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