元となった辞書の項目
cheeky
解説
1. 基本情報と概要
単語: cheeky
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: cheekier(比較級)、cheekiest(最上級)
他の品詞形: cheekiness(名詞形、「生意気さ」「厚かましさ」)
意味(英語): Bold or slightly rude in a playful or amusing way.
意味(日本語): 「生意気な」「厚かましい」あるいは「ちょっと失礼だけど、どこか愛嬌のある」というニュアンス。
「cheeky」は、子どもっぽい生意気さや、相手をからかうような軽い失礼さを含む言葉です。気軽な場面では「ちょっと生意気だけど憎めない感じ」を表すのにも使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 語感としては日常会話ではわりとポピュラーで、特にイギリス英語でよく使われます。ネイティブには馴染みがある一方、学習者にとっては少し上級寄りの表現かもしれません。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹(root): cheek(「ほほ」という意味や「生意気」を示す俗語としての用法もある)
- 接尾語(suffix): -y(「〜の性質を持つ」の意)
「cheek(生意気な態度)」に「-y」が付くことで、「生意気な」「厚かましい」という性質を表す形容詞になっています。
関連・派生語
- cheek (n.):「ほほ」「厚かましさ」「生意気さ」
- cheekiness (n.):「生意気な態度、厚かましさ」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- cheeky grin(生意気そうなニヤリとした笑顔)
- cheeky comment(ちょっと失礼なコメント)
- cheeky remark(生意気な発言)
- cheeky wink(生意気っぽいウインク)
- cheeky behavior(生意気な振る舞い)
- cheeky monkey(いたずら好きの生意気な子/人を冗談っぽく呼ぶ表現)
- give a cheeky smile(生意気そうな笑みを浮かべる)
- cheeky question(図々しい/生意気な質問)
- get cheeky with someone(相手に生意気な態度をとる)
- cheeky comeback(生意気な切り返し)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「cheek(ほほ)」が転じて「厚かましさ、失礼な言動」という俗語的な意味を持ち、それに「-y」が付いた形。
- 19世紀頃のイギリス英語を中心に広まったとされる。
ニュアンス:
- 元々は「厚かましい」「失礼な」ニュアンスですが、イギリス英語では親しみを込めた「ちょっと生意気で憎めない」意味合いでも使われます。
- アメリカ英語でも通じますが、ややイギリス寄りのカジュアル表現という印象。
- 友人や家族との雑談ではカジュアルでよく使われる一方、ビジネスや公の場で使うと馴れ馴れしさや失礼と思われる可能性があります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使い方:
- 限定用法: “He’s a cheeky boy.”
- 叙述用法: “He’s being cheeky today.”
- 限定用法: “He’s a cheeky boy.”
可算・不可算: 「cheeky」は形容詞のため数えられず、名詞形「cheekiness」は不可算名詞として使われることが多いです。
使用シーン: カジュアルな会話でよく用いられ、特にイギリス英語圏で頻出する表現。
5. 実例と例文
① 日常会話(カジュアル)
- “Don’t be so cheeky! I’m your older brother.”
(そんなに生意気言うなよ。俺はお前の兄貴なんだぞ。) - “She gave me a cheeky wink when our parents weren’t looking.”
(両親が見てないとき、彼女は生意気そうにウインクしてきた。) - “That was a cheeky thing to say, but it made everyone laugh.”
(それは生意気なことだったけど、みんなを笑わせたね。)
② ビジネスシーン
- “His email was slightly cheeky, but it actually helped break the ice.”
(彼のメールは少し失礼ぎみだったが、実は場の雰囲気を和ませてくれた。) - “I wouldn’t recommend using a cheeky tone in formal reports.”
(正式な報告書で生意気な口調を使うのはおすすめしません。) - “Be mindful not to sound cheeky when negotiating with clients.”
(クライアントとの交渉では、生意気に聞こえないように気をつけてください。)
③ 学術的・フォーマルな文脈
- “While the presenter employed a slightly cheeky humor, the core data remained rigorous.”
(発表者はやや生意気なユーモアを用いたが、研究の核心的なデータは厳密なものだった。) - “A cheeky aside can sometimes engage the audience, but it must be used sparingly.”
(生意気な余談は聴衆を引き込むことがあるが、控えめに使うべきである。) - “The reviewer noted the cheeky tone of the author’s preface yet praised the scholarly content.”
(書評者は著者の序文の生意気な調子に注目したが、学術的内容を高く評価した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- impudent(厚かましい):ややフォーマルで否定的な響きが強い。
- fresh(生意気な):アメリカ英語でカジュアルに「生意気な」意味を持つ。
- sassy(生意気な):特に女性や若者が使う軽快なニュアンス。
- bold(大胆な):必ずしも失礼な意味ではなく、むしろ積極的を含意。
- impertinent(失礼な):フォーマルでかなり強い非難のニュアンス。
反意語 (Antonyms)
- polite(礼儀正しい)
- respectful(敬意を払う)
- courteous(丁寧な)
「cheeky」は「ちょっとした無礼さ」を含むが、場合によってはポジティブに受け取られることもある。一方で「impudent」や「impertinent」は失礼度が強い表現。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈtʃiːki/
- 発音での注意点:
- “ch”は /tʃ/ で「チ」の音。
- “ee”は/ iː/ で伸ばす。
- アクセントは第一音節 “CHEE” に置く。
- “ch”は /tʃ/ で「チ」の音。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- 大きな違いはなく、どちらも「チーキー」と発音される。
- 大きな違いはなく、どちらも「チーキー」と発音される。
- よくある誤り:
- “cheesy” (/ˈtʃiːzi/) と混同する(「安っぽい」の意味)。スペルが似ているので注意 → “cheesy” と “cheeky” は別単語。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cheeky” と “cheekey” の混同。
- 同音異義語との混同は少ないものの、先述のとおり “cheesy” との見間違いが多い。
- TOEICや英検などでは、それほど頻出単語ではありませんが、イギリス英語の文脈で出題される場合があります。文脈から「生意気な」ニュアンスをつかめるようにするとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「cheek(ほほ+生意気)」+「-y」で「ほっぺたを膨らませてからかうイメージ」=生意気そう、と覚えるとわかりやすいです。
- 「cheeky monkey(生意気なおサルさん)」の表現を先に覚えると、ネイティブ感がある使い方をイメージしやすくなります。
- スペルは「cheek + y」で切るとミスが減ります。「頬を思い出して“生意気”をイメージ!」がコツです。
チラッと生意気なかわいさを表すときに便利な「cheeky」。カジュアルな会話で使いやすいので、ぜひ表現のレパートリーに加えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ずうずうしい,生意気な