cellar
以下では、英単語「cellar」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: cellar
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): A room (usually underground) used for storage, often of wine or other goods
意味(日本語): 地下にある貯蔵室(特にワインや食品などの保管に使われることが多い部屋)
「cellar」は、建物の地下や地階に設けられた貯蔵室を指す名詞です。特にワインや食品を保管する際によく使われる単語です。
「ワインを入れておく地下貯蔵室だよ」「地下にあって“貯蔵目的”で使う部屋だよ」というニュアンスで使われることが多いです。
活用形
名詞のため、基本的には cellar (単数形) / cellars (複数形) の2形があります。
他の品詞になった例
英語では比較的まれですが、「to cellar」という動詞形が存在し、「(ワインなどを)地下室に貯蔵する」という意味で使われる場合があります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常会話で出ることはあるものの、「地下室や貯蔵室」といった少し専門性を含むニュアンスを説明するには中上級レベル以上の語彙力が必要とされるためここではB2と想定しました。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: cellar
- ラテン語の “cellarium” (貯蔵室) に由来しており、「物を保管する」というニュアンスが含まれています。
関連性(派生語・類縁語など)
- cell(細胞・小さな部屋の意味)と同じ語源をもつと言われています。
- cellarette(小さめのワイン貯蔵用家具)などが派生語として挙げられますが、あまり一般的ではありません。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- wine cellar(ワイン・セラー)
- root cellar(地下野菜貯蔵庫)
- coal cellar(石炭置き場の地下室)
- stock the cellar(地下室に在庫をため込む)
- cellar door(セラーのドア)
- cellar conversion(地下室の改装)
- damp cellar(湿気のある地下室)
- cellar window(地下室の窓)
- store in the cellar(地下室に保管する)
- cellar stairs(地下室へ続く階段)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「cellarium」(収納部屋、貯蔵庫)から来ており、元々は「小さな個室」を意味していました。
- 「cell(小さな部屋、細胞)」とのつながりもあるため、「小さく区切られた貯蔵空間」というイメージが語源的に含まれています。
ニュアンス・使用上の注意
- ワインや食品の保管など、とくに「食料品や飲料を長期保存するための地下スペース」を指すイメージが強いです。
- 文脈によっては「地下の一時的な保管場所」を表すだけでなく、古い建物などでは「湿っぽい地下室」といった少し暗いイメージを持ちやすい単語でもあります。
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使われますが、少し古めかしい印象を与えることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「cellar」は数えられる名詞(可算名詞)です。したがって、「a cellar」「two cellars」のように使えます。
- 形容詞として修飾したい場合は「cellar + 名詞(例:cellar door)」、あるいは「名詞 + cellar(例:wine cellar)」という形で使います。
- 動詞としてはあまり一般的ではありませんが、「to cellar (wine)」のように、「ワインを地下室に保管する」意味で用いられることもあります。
一般的な構文例:
- “He keeps his wine collection in the cellar.”
- “We decided to convert the old cellar into a cozy bar.”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “We have a small cellar under the kitchen for storing potatoes.”
(キッチンの下にジャガイモを保管する小さな地下室があるんだ。) - “Our cellar is always damp, so we need a dehumidifier.”
(うちの地下室はいつも湿気が多いから、除湿機が必要なんだよ。) - “I love the smell of an old wine cellar.”
(古いワインセラーの香りが大好きなんだ。)
ビジネスシーン (フォーマル)
- “We plan to evaluate this property’s cellar for potential expansion.”
(この物件の地下室を、将来的な拡張の可能性を探るために評価する予定です。) - “Our company’s restaurant has a fully stocked wine cellar.”
(当社のレストランには充実したワインセラーがあります。) - “Please ensure the cellar remains secure and controlled to preserve the inventory.”
(在庫を守るため、地下貯蔵室の安全管理と温度管理を徹底してください。)
学術的・専門分野
- “Historical buildings often include a cellar to store supplies during harsh winters.”
(歴史的建造物には、厳しい冬に備えて物資を保管する地下室が設けられていることが多い。) - “Archaeologists discovered ancient pottery in the building’s cellar.”
(考古学者は、その建物の地下室で古代の陶器を発見した。) - “Proper cellar ventilation is crucial to mitigate mold growth.”
(カビの発生を防ぐには、地下室の適切な換気が不可欠である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- basement(地下室)
- 一般的に建物全体の地下部分を指す。居住スペースにも使われることが多く、「cellar」より広い印象。
- 一般的に建物全体の地下部分を指す。居住スペースにも使われることが多く、「cellar」より広い印象。
- vault(地下の保管庫)
- 貴重品や書類を保管する耐久性の高い空間を指すことが多い。
- 貴重品や書類を保管する耐久性の高い空間を指すことが多い。
- underground storage(地下貯蔵施設)
- ややフォーマル・技術的表現。「cellar」よりも広範な意味。
反意語
直接的な反意語はありませんが、「attic(屋根裏)」は建物の真逆の位置にある保管場所として対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˈsel.ər/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈsel.ɚ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈsel.ər/
アクセント位置:
- 最初の音節 “cel” に強勢があります。
- 最初の音節 “cel” に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- “seller” (/ˈsel.ər/) と同音です。「売り手(seller)」と発音が同じなので混同に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “celler” と書き間違えることが多いので注意しましょう。
- “celler” と書き間違えることが多いので注意しましょう。
- 同音異義語との混同:
- “seller” (売り手) と同じ発音なので、文脈で判別が必要です。
- “seller” (売り手) と同じ発音なので、文脈で判別が必要です。
- 試験出題傾向:
- TOEICや英検の読解問題などで「wine cellar」のような表現が登場する場合があります。図表説明問題などで登場する可能性もありますので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源で覚える: “cellar” は “cell” (小さな部屋) + “-ar” という感じで、狭めの地下室をイメージすると把握しやすいです。
- 同音異義語で対比: 「seller」と音が同じなので、「物を売る“seller”は地上、物をしまう“cellar”は地下」とイメージすると混同しにくくなります。
- 暗くヒンヤリした空間を連想: ワインが置いてある暗くて少し湿り気のある“特別な地下空間”というイメージを持つと、単語としても覚えやすいです。
以上が「cellar」の詳細です。ワインセラーや貯蔵室の話題で登場しやすい語なので、「seller(売り手)」と発音が同じ点に注意しつつ覚えておきましょう。
貯蔵ぶどう酒
《話》《the ~》(スポーツのチームなどの)最下位
地下室(basement)食料貯蔵室,穴蔵;(地下の)ぶどう酒貯蔵室