catastrophic
以下では、形容詞 “catastrophic” をさまざまな角度から解説します。
1. 基本情報と概要
単語: catastrophic
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英): extremely harmful, causing sudden and very serious damage or suffering
意味(日): 「壊滅的な」「破滅的な」「非常に深刻な損害をもたらす」
「大惨事を引き起こすようなレベルで深刻」というニュアンスで使われる単語です。
活用形:
- 原形: catastrophic (形容詞)
- 比較級・最上級: ※“catastrophic” は程度を示す改まった形容詞ですが、一般的には “more catastrophic” / “most catastrophic” の形で比較・最上級が作られます。ただしこうした形はあまり頻繁には使われません。
- 副詞形: catastrophically (壊滅的に)
- 原形: catastrophic (形容詞)
他の品詞形:
- 名詞: catastrophe (大惨事)
- 例: “The event was a total catastrophe.” (その出来事は完全なる大惨事だった)
- 名詞: catastrophe (大惨事)
CEFR レベル目安: B2 ~ C1(中上級~上級)
- 高度な語彙であり、説得力をもって深刻度を示すときに使う語です。
2. 語構成と詳細な意味
語幹 (cata-) と語尾 (-strophic)
- 「cata-」はギリシャ語由来で「下に」「破壊的に」という意味の接頭語として用いられることがあります。
- 「-strophe/strophic」は「回転、転換」という意味に関連するといわれます。
- 合わさって「破局的に転じる」イメージが生まれ、それが “catastrophic” という「破滅的な」という意味を形成しています。
- 「cata-」はギリシャ語由来で「下に」「破壊的に」という意味の接頭語として用いられることがあります。
派生語や類縁語:
- catastrophe (名詞) … 大惨事、破局
- cataclysm (名詞) … 大洪水、大変動
- cataclysmic (形容詞) … 破滅的な
- catastrophe (名詞) … 大惨事、破局
よく使われるコロケーション(10個)
- catastrophic consequences(破滅的な結果)
- catastrophic event(壊滅的な出来事)
- catastrophic failure(致命的な故障・破局的な失敗)
- catastrophic damage(甚大な被害)
- catastrophic effect(深刻な影響)
- catastrophic aftermath(破滅的な余波)
- catastrophic meltdown(破滅的な崩壊・溶融)
- catastrophic scenario(最悪のシナリオ)
- catastrophic accident(破局的な事故)
- catastrophic impact(壊滅的な衝撃・影響)
- catastrophic consequences(破滅的な結果)
3. 語源とニュアンス
語源:
“catastrophic” は ギリシャ語の “katastrophḗ” (kata- 「下に」+ strophḗ 「回転」) に由来し、大きな不幸・破局・転覆を連想させる語として使われてきました。歴史的使用:
元々は劇的な結末や破局を示す語として使われましたが、現代では自然災害・戦争・産業事故など深刻な被害をもたらす状況を表す際に広く使われます。ニュアンスや使用時の注意点:
- 非常に深刻・悲惨な状況を示すため、軽い口調で使うと違和感があります。
- 基本的にはフォーマルまたは準フォーマルな文脈でも使われることが多いです。会話でも強い印象を与えたいときに用いられます。
- 非常に深刻・悲惨な状況を示すため、軽い口調で使うと違和感があります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞の使い方
- 修飾対象となる名詞の前に置く: “a catastrophic earthquake” / “the catastrophic outcome”
- 可算名詞・不可算名詞の両方を修飾することができます。
- 「他動詞」「自動詞」の区別は関係ありませんが、状態を描写するための 状態形容詞 と考えられます。
- 修飾対象となる名詞の前に置く: “a catastrophic earthquake” / “the catastrophic outcome”
一般的な構文やイディオム
- “X proved catastrophic” (「X が破局的結果をもたらした」)
- “turn out to be catastrophic” (「結果的に悲惨な事態となる」)
- “on a catastrophic scale” (「非常に大規模な破壊レベルで」)
- “X proved catastrophic” (「X が破局的結果をもたらした」)
フォーマル/カジュアル
- フォーマルなスピーチや学術的な文章では「深刻度を強調する語」として使用。
- カジュアル会話で使う場合は、「えげつなく大変」という強めのトーンを示したいときに用いられます。
- フォーマルなスピーチや学術的な文章では「深刻度を強調する語」として使用。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“The storm last night was catastrophic; trees fell everywhere and the power went out.”
昨夜の嵐は壊滅的だったよ。あちこちで木が倒れて停電しちゃった。“If this cooking experiment goes catastrophic, we can always order pizza.”
もしこの料理実験が悲惨なことになったら、ピザを注文すればいいよ。“For me, losing my phone would be catastrophic, because I rely on it for everything.”
私にとっては、スマホをなくすのは壊滅的だよ。何から何まで頼っているからね。
(B) ビジネスシーンでの例文
“A catastrophic data breach could damage the company’s reputation for years.”
破滅的なデータ流出は、何年にもわたって会社の評判を損なう可能性があります。“Implementing quality control is crucial to avoid catastrophic product failures.”
製品の破局的な不具合を避けるために、品質管理の導入は不可欠です。“If the budget cuts become too deep, the outcome might be catastrophic for our project.”
もし予算削減が深刻になり過ぎると、我々のプロジェクトにとって破滅的な結果になるかもしれません。
(C) 学術・アカデミックな文脈での例文
“Climate change models suggest catastrophic consequences if global temperatures keep rising.”
気候変動モデルは、地球の気温が上昇し続けると破滅的な結果をもたらすことを示唆しています。“A catastrophic failure in the cooling system would jeopardize the entire experiment.”
冷却システムの壊滅的な故障は、実験全体を危険にさらすでしょう。“Historical records indicate that a catastrophic earthquake struck this region two centuries ago.”
歴史資料によれば、2世紀前にこの地域は壊滅的な地震に見舞われたそうです。
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- disastrous (破滅的な)
- devastating (壊滅的な)
- ruinous (破局的な/経済的に大きな損害を与える)
- calamitous (大惨事を引き起こす)
- dire (極めて深刻な)
- disastrous (破滅的な)
例:
- “The flood was disastrous for local farms.” (洪水は地元の農場にとって甚大な被害を及ぼした)
“That oil spill had a devastating impact on marine life.” (その石油流出は海洋生物に壊滅的影響を及ぼした)
- 反意語 (Antonyms)
- 反意語 (Antonyms)
beneficial (有益な)
favorable (好都合な)
constructive (建設的な)
例:
“The policy changes were surprisingly beneficial to small businesses.” (その政策変更は中小企業にとって意外にも有益だった)
- ニュアンスの違い
- ニュアンスの違い
“catastrophic” は重大性・突然性を強調。
“disastrous” は結果の深刻さにフォーカス。
“devastating” は社会的・感情的な破壊力をより強く感じさせる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˌkætəˈstrɒfɪk/
- アメリカ英語 (AmE): /ˌkætəˈstrɑːfɪk/
- イギリス英語 (BrE): /ˌkætəˈstrɒfɪk/
- アクセント (強勢): “ca-ta-STRÓ-phic” の “stro” の部分に強勢
- よくある誤り:
- “catas*ro*phic” と r の位置を間違える。
- “catastrofic” と “ph” を “f” とスペルミスする。
- アクセントが先頭や後ろに寄りすぎる。
- “catas*ro*phic” と r の位置を間違える。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “catastropic” (⨯) “catasrophic” (⨯) など “ph” を省略、または “st” と “r” の順番を逆に書きやすい。
- 発音の混同: “catastrophe” (名詞) を言いたいのに形容詞を使ってしまう、またはその逆。
- 試験対策:
- TOEIC や英検の読解パートで大規模な被害を表す文脈などで出題される可能性があります。
- ニュアンスを取り違えないために、シノニムや形容詞・名詞形の使い方を区別しておくことが大切です。
- TOEIC や英検の読解パートで大規模な被害を表す文脈などで出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: “cata-”(下に)+“strophe”(回転) → まるで「足元が抜けて奈落に落ちるようなイメージ」
- スペリングのコツ:
- “cata-” は「下方向に」
- “-stroph-” は “turn” のイメージで “catastrophe” にも通じる
- “-ic” は「形容詞化の接尾語」
- “cata-” は「下方向に」
- 勉強テクニック:
- 「混乱するほどやばい状態」と覚えると印象に残りやすい。
- 近い形の “catastrophe” (名詞) とつなげてセットで覚える。
- 「混乱するほどやばい状態」と覚えると印象に残りやすい。
以上が、形容詞 “catastrophic” の詳細解説です。深刻度・危険度を強調したいときに、ぜひ活用してみてください。
悲劇的な,大異変の,破滅的な