元となった辞書の項目
cardboard
解説
以下では、名詞“cardboard”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: cardboard
品詞: 名詞 (しばしば形容詞的にも使われる)
意味(英語): Stiff, thick paper material used for making boxes and packaging.
意味(日本語): 箱や包装に使う、厚くて硬い紙のこと。日本語では「段ボール」や「厚紙」などを指します。
「モノを梱包したり、箱を作ったりする時によく使われる素材」というニュアンスがあります。
活用形
- cardboard は不可算名詞として扱われることが多いです。「a cardboard」単体ではあまり言いませんが、形容詞的に “a cardboard box” のように使います。
- 形容詞的用法: “a cardboard cutout” (段ボールの切り抜き) など。
他の品詞
- 形容詞として: “cardboard” + 名詞 (“cardboard packaging” など)
CEFRレベル目安: B1(中級)
日常生活やちょっとした会話でも目にする単語ですが、海外生活で段ボールを扱う場面がある人には覚えておきたい語です。
2. 語構成と詳細な意味
“cardboard” は “card” と “board” が結びついた合成語です。
- “card” : 紙片・カード(本来は薄く平たい紙や板)
- “board” : 板や厚紙のような平たくしっかりした素材
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- cardboard box → 段ボール箱
- corrugated cardboard → 波形加工された段ボール
- piece of cardboard → 段ボールの一片
- cardboard packaging → 段ボールの包装
- cardboard tube → 段ボールの筒
- fold cardboard → 段ボールを折りたたむ
- cardboard cutout → 段ボールで作った切り抜き
- cardboard thickness → 段ボールの厚さ
- cardboard sign → 段ボール製の看板
- cardboard construction → 段ボール製の工作(構造物)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “cardboard” は 1800年代前半頃に “card” (紙片) と “board” (板状のもの) が組み合わさって生まれた語とされています。
- 歴史的には製本の表紙やパッケージ素材などに用いられ、その後どんどん用途が広がりました。
- ニュアンス: 日常的・実用的な素材としてカジュアルに使われる言葉です。商品パッケージを始め、工作や引っ越しなど多方面でよく登場します。
フォーマルな文脈ではあまり見かけませんが、ビジネス文書では「段ボール梱包」「パッケージ素材」などとして登場する可能性があります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 不可算名詞として扱われることが多い: “some cardboard” “a sheet of cardboard” のように「量」で数える。
- 形容詞的用法: “a cardboard box” や “cardboard packaging” として、「段ボール製の〜」という意味を表す。
一般的な構文やイディオム
- “(to) cut cardboard” (段ボールを切る)
- “(to) flatten cardboard boxes” (段ボール箱を平らにつぶす)
- イディオム的な使い方はあまりありませんが、会話では “cardboard cutout” が比喩的に「形だけの存在」というイメージで使われることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I need a cardboard box to store my old clothes.”
(古い服をしまうのに段ボール箱が必要なんだ。) - “Could you hand me a piece of cardboard for my craft project?”
(工作用に段ボールを一枚取ってもらえる?) - “We can recycle all this cardboard instead of throwing it away.”
(これらの段ボールは捨てずにリサイクルできるよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our products are shipped in sturdy cardboard packaging.”
(私たちの製品はしっかりした段ボールの梱包で出荷されます。) - “Please label the cardboard boxes clearly for the warehouse staff.”
(倉庫のスタッフ向けに、段ボール箱にわかりやすくラベルを貼ってください。) - “We’ve reduced costs by choosing lightweight cardboard for our shipments.”
(出荷用に軽量の段ボールを選ぶことで、コスト削減を実現しました。)
学術的/技術的な文脈での例文(3つ)
- “The structural integrity of corrugated cardboard depends on its fluting medium.”
(波形段ボールの構造強度は、そのフルーティング(二重壁の波型部分)に依存します。) - “Recycled cardboard exhibits varying tensile strength based on its fiber composition.”
(再生段ボールは繊維の組成により、引張強度が異なります。) - “We analyzed the biodegradability of different cardboard samples under controlled conditions.”
(さまざまな段ボールサンプルの生分解性を管理された条件下で分析しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “paperboard” (厚紙)
- 段ボールよりも薄い紙製の板を指すことが多い。
- 段ボールよりも薄い紙製の板を指すことが多い。
- “pasteboard” (薄いボール紙)
- カード類や表紙などに使われる、薄めの板紙。
- カード類や表紙などに使われる、薄めの板紙。
- “corrugated board” (波形段ボール)
- “cardboard” が実際にはこの「波形段ボール」の場合が多い。
反意語(参考)
- 特に直接の反意語は存在しませんが、素材として対照的なものを挙げるなら “metal” や “plastic” などの頑丈素材が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
英語での発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈkɑːrdbɔːrd/
- イギリス英語: /ˈkɑːd.bɔːd/
発音のポイント
- “card” の r はアメリカ英語でしっかり巻き舌気味に、「カァード」に近い音になります。
- イギリス英語では “r” はあまり強く発音されず、やや長めの母音 “ah” に続くような形になります。
- “board” の部分は “ボード” と聞こえますが、アメリカ英語では “ボー(r)d” のように “r” を強めに発音するのが特徴です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “cardbord” や “cardbroad” のような誤りに注意。 “card + board” で覚えてください。
- 同音異義語: “card” と “board” を組み合わせているため、部分的に「card」や「board」の別の意味と混同しないように。
- 試験対策: TOEICなどビジネスシーンでは “cardboard box” や “cardboard packaging” のように荷物の梱包関連の文脈で出題される可能性があります。
- 発音: イギリス英語とアメリカ英語で “r” の音が異なる点に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “cardboard” は “card” + “board” という、両方とも「紙・板」に関係する語の組み合わせだとイメージすると覚えやすいです。
- 引っ越しや収納シーンを想像すると “cardboard box” がすぐに頭に浮かぶようになります。
- 工作やリサイクルなど、段ボールにまつわる日常的な場面を思い浮かべると記憶に定着しやすいでしょう。
- 発音の時は “r” の強さ、スペルの時は “card + board” と二つに分解して押さえると間違いにくいです。
以上が名詞 “cardboard” の詳細解説です。引っ越しや荷造りなど、日常生活でも良く使う単語なので、ぜひ覚えてみてください。段ボールの箱や梱包材を見るたびに思い出すと記憶に残ります。
意味のイメージ
意味(1)
厚紙,ボール紙