bothered
1. 基本情報と概要
単語: bothered
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): worried, upset, or disturbed about something
意味(日本語): 何かについて「気にかかっている」「悩んでいる」「不安に思っている」という状態を表す
「bothered」は、例えば「最近仕事のことでちょっと悩んでいるんだよね」のように、何かが頭から離れずに気になっているときに使われる形容詞です。日常会話からカジュアルな文面、状況によってはビジネスでも使うことができますが、少し気楽なニュアンスを持つ単語です。
活用形の例(動詞 “bother” からの派生):
- 原形 (動詞): bother (悩ませる、困らせる)
- 過去形/過去分詞形 (動詞): bothered
- 現在分詞 (動詞): bothering
この“bother”が形容詞化したものが“bothered”で、「悩んでいる」「気にしている」の意味です。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
比較的よく使われる単語であり、日常会話で出やすいです。文脈によってはもう少し低めのレベルでも耳にする可能性がありますが、単語自体のニュアンスまで正確に理解するには中級以上が目安です。
2. 語構成と詳細な意味
語源・語構成:
- “bother” が動詞(「悩ませる」「困らせる」)として先にあり、その過去分詞形にあたる “bothered” が形容詞として用いられています。
- 接頭語・接尾語的には、“bother + ed” のシンプルな形です。
- “bother” が動詞(「悩ませる」「困らせる」)として先にあり、その過去分詞形にあたる “bothered” が形容詞として用いられています。
派生語や類縁語:
- bother (動詞)
- bothering (動名詞/現在分詞)
- bothered (形容詞/過去分詞)
- bother (動詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選
- be bothered by/about something(~によって気にしている/~について気にしている)
- seem bothered(気にしているように見える)
- get bothered easily(すぐに苛立つ/気になる)
- look bothered(気に病んでいる様子だ)
- not bothered at all(まったく気にしていない)
- a bothered expression(悩んでいる顔つき/表情)
- bothered to do something(~するのに悩む・わざわざ~する)※ネガティブなニュアンスで使われることも
- feel bothered about someone’s comment(人のコメントについて悩んでいる)
- slightly bothered(少し気になっている)
- really bothered(とても気にしている/大いに悩んでいる)
- be bothered by/about something(~によって気にしている/~について気にしている)
3. 語源とニュアンス
語源:
“bother” は起源がはっきりしないものの、18世紀頃に「悩ませる」「困らせる」という意味をもつ言葉として使われていたとされます。アイルランド語やスコットランドの言葉に由来する可能性も示唆されています。ニュアンス・使用時の注意点:
- 「bothered」は、「ちょっと気分が落ち着かない」くらいから「とても不安で落ち着かない」まで幅広く使えます。
- 口語で比較的よく使われ、「I’m bothered about ...」や「He seems bothered.」などカジュアルな日常会話で頻出します。
- フォーマルな場面でも意味を伝えることはできますが、「worried」や「concerned」といった他の単語のほうがフォーマル度が高いことがあります。
- 「bothered」は、「ちょっと気分が落ち着かない」くらいから「とても不安で落ち着かない」まで幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使い方:
1) be動詞+bothered- 例: “I am bothered by the noise.”(その騒音が気になる)
2) 感情を表す動詞+bothered - 例: “He seems bothered about the delay.”(彼は遅れを気にしているようだ)
- 例: “I am bothered by the noise.”(その騒音が気になる)
フォーマル/カジュアル:
- 「bothered」は日常会話ではカジュアルにもフォーマルにも使えますが、ビジネスレターなど非常に厳粛な場面では、より適切な表現(troubled, concernedなど)に置き換えられる場合があります。
名詞かどうか:
- “bothered” は名詞にはなりません。名詞で使う場合は “bother” をそのまま名詞(面倒、悩み)として用います。
- “bothered” はあくまでも形容詞、または動詞 “bother” の過去分詞形です。
- “bothered” は名詞にはなりません。名詞で使う場合は “bother” をそのまま名詞(面倒、悩み)として用います。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文(3つ)
- “I’m a little bothered by the neighbor’s dog barking all night.”
(隣の犬が一晩中吠えていて、ちょっと気になっちゃってるんだ。) - “Are you bothered by what she said?”
(彼女が言ったこと、気にしてる?) - “He didn’t seem too bothered when he lost his phone.”
(彼は携帯を失くしてもあまり気にしていないようだったよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our client appeared bothered by the recent changes in the project timeline.”
(クライアントは、最近のプロジェクトのスケジュール変更を気にしているようでした。) - “I’m bothered that our sales figures haven’t improved this quarter.”
(今期の売上が伸びていないのが気になります。) - “Don’t be bothered by negative feedback; we can learn from it.”
(ネガティブなフィードバックを気にする必要はありません。そこから学べますよ。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “Some researchers are bothered by inconsistencies in the dataset.”
(一部の研究者は、データセットの不整合を気にかけています。) - “He seemed particularly bothered by the ethical implications of the experiment.”
(彼は、その実験の倫理的影響についてとりわけ悩んでいるようでした。) - “The committee was bothered by the lack of transparency in the process.”
(委員会は、そのプロセスの不透明さを懸念していた。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms):
- upset(動揺している)
- worried(心配している)
- concerned(気にかけている)
- troubled(苦悩している)
- uneasy(落ち着かない)
- upset(動揺している)
「bothered」は「ちょっと気になっている」「悩んでいる」程度から深刻まで幅広いですが、一般的には「worried」ほど強い不安ではないニュアンスになることが多いです。
- 反意語 (Antonyms):
- unconcerned(気にしていない)
- untroubled(悩みがない)
- calm(落ち着いている)
- indifferent(無関心な)
- unconcerned(気にしていない)
「bothered」の反対は、「気になっていない」「平気である」という意味合いになります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語 (AmE): /ˈbɑːðərd/
- イギリス英語 (BrE): /ˈbɒðəd/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈbɑːðərd/
アクセントの位置:
“bothered” は単語の最初の音節 (/ˈbɒð-/ または /ˈbɑːð-/)にアクセントがあります。よくある発音の間違い:
- “th” を /t/ や /d/ で発音してしまう(「ボダード」などになりやすい)。
- 最後の “-ed” が /d/ ではなく /ɪd/ のように余計に発音される(まれに「ボザードゥ」となるなど)。
- “th” を /t/ や /d/ で発音してしまう(「ボダード」などになりやすい)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
“bother” の “h” を抜かして “boter” と書いてしまうミスや、“bothered” の最後の “e” を落とすなどの間違いに注意。 - 同音異義語との混同:
“bother” と似た音の単語はあまり多くはありませんが、発音と綴りをしっかり覚えておく必要があります。 - 試験対策:
- TOEICや英検などでも、「I’m bothered by...(~が気になる)」という表現はリスニングや会話文中によく出てきます。
- 意味問題としては「悩んでいる」「気にしている」を表す形容詞としての用法が問われるかもしれません。
- TOEICや英検などでも、「I’m bothered by...(~が気になる)」という表現はリスニングや会話文中によく出てきます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ:
“bothered” は「蚊に刺されてチクチク気になる」ような小さな悩みから、「仕事や人間関係などでモヤモヤして落ち着かない」といったレベルまで、多様なシチュエーションで使えるイメージです。 - 覚え方のコツ:
- 「bother(困らせる)」という単語から派生して、「困らされる側の立場=悩んでいる」→ “bothered” と覚える。
- “th” 音に注意して、舌を軽く前歯の間に挟むイメージの発音練習をするとよいです。
- 「bother(困らせる)」という単語から派生して、「困らされる側の立場=悩んでいる」→ “bothered” と覚える。
「bothered」は日常会話でよく登場し、比較的カジュアルに「気になる」「悩んでいる」というニュアンスを伝えられる便利な形容詞です。ぜひ実際の会話や作文でも多用してみてください。