bold
1. 基本情報と概要
単語: bold
品詞: 形容詞 (adjective)
活用: bolder (比較級), boldest (最上級)
意味 (英語): “Brave” or “confident and not afraid to take risks.”
意味 (日本語): 「大胆な」「勇敢な」「恐れを知らずに行動する」というニュアンスがあります。「目立つ」「くっきりした」という意味でも使います。
「bold」は、控えめではなく、はっきり自己主張したり、困難な状況でも勇敢に挑む様子を表す単語です。見た目やデザインなどについて「太字」や「派手」などを指すときにも使います。
他の品詞になったときの例
- 名詞: boldness(大胆さ)
- 副詞: boldly(大胆に)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
“bold”は英会話や文章中でもよく登場するため、中級レベルの単語と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語が明確にくっついているわけではありませんが、派生形として “‐ness” を伴う “boldness” などがあります。
関連語や派生語
- boldness (n.): 大胆さ、度胸
- boldly (adv.): 大胆に
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- make a bold move(大胆な行動をとる)
- take a bold step(大胆な一歩を踏み出す)
- bold statement(大胆な発言)
- bold color(派手な色)
- bold design(大胆なデザイン)
- bold choice(大胆な選択)
- speak boldly(大胆に話す)
- a bold idea(大胆なアイデア)
- bold enough to do ~(〜するのに十分大胆である)
- bold print(太字印刷)
3. 語源とニュアンス
語源
“bold”は古英語の “beald”(勇敢な)に由来するとされ、ゲルマン語派に連なる単語です。歴史的にも勇敢さや大胆さを表す意味で使用されてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- カジュアルからフォーマルまで: 会話でも文章でも広く使われます。特に「勇気がある」「大胆」と称賛する場合にも、デザインや色などの「はっきりした・目立つ」というニュアンスにも使えます。
- 「bold」はポジティブな意味合いが強いものの、状況によっては少し「押しが強い」や「出しゃばり」と捉えられる場合もあるので、文脈を考えて使うとよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- be + bold: He is very bold.(彼はとても大胆だ)
- it is + bold + of 人 + to do ~: It was bold of her to speak up.(彼女が意見をはっきり述べたのは大胆だった)
- go + bold(あまり一般的なフレーズではありませんが、デザインなどで “大胆な路線に行く” ときに使われる場合あり)
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: “It was a bold decision to invest in that project.”
- カジュアル: “You’re bold, saying that to the boss!”
文法上のポイント
- “bold”は形容詞のため、名詞を修飾するときや「be動詞」などを用いて主語の状態を説明するときに使います。
- 可算・不可算の区別は特にありませんが、派生名詞 “boldness” は不可算名詞として扱われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- I love your bold outfit today!(今日の服装、すごく大胆でいいね!)
- He made a bold suggestion at dinner.(彼は夕食のとき、大胆な提案をしたよ。)
- Don’t be afraid to be bold with your ideas!(アイデアに関しては、遠慮せず大胆になってみなよ!)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- Our team took a bold step to expand into a new market.(私たちのチームは新市場への進出という大胆な一歩を踏み出しました。)
- It was a bold move to increase the budget for this project.(このプロジェクトの予算を増やすというのは大胆な決断でした。)
- She made a bold statement in the meeting, but it impressed everyone.(彼女は会議で大胆な発言をしたが、皆を感心させました。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- The researcher proposed a bold hypothesis that challenged existing theories.(その研究者は従来の理論に挑戦する大胆な仮説を提唱した。)
- Publishing such data without peer review can be considered a bold action.(査読なしでそういったデータを公表するのは大胆な行為とみなされるでしょう。)
- It was bold of the scientist to question the validity of the long-accepted model.(長い間受け入れられてきたモデルの妥当性に疑問を呈するとは、その科学者は大胆だった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- brave(勇敢な)
- daring(大胆不敵な)
- audacious(無謀なほど大胆な)
- courageous(勇気のある)
- fearless(恐れを知らない)
これらはいずれも「恐れずに行動する」という意味を持ちますが、
- audacious は時に「常識はずれ」のニュアンスもあり、失礼なほど大胆という印象も出ることがあります。
- fearless は「全く恐れを持たない」というニュアンスがより強調される表現です。
反意語 (Antonyms)
- timid(臆病な)
- cowardly(臆病な、意気地のない)
- shy(内気な)
- reserved(控えめな)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- アメリカ英語: /boʊld/ (「ボウルド」に近い)
- イギリス英語: /bəʊld/ (「ボウルド」に近いが、少し口の形が違う)
- アメリカ英語: /boʊld/ (「ボウルド」に近い)
強勢(アクセント): “bold” の1音節なので、特に強調する部分はありません。
よくある発音ミス: “bald” (/bɔːld/ もしくは /bɑːld/) との混同。つづりも「l」と「a」の違いだけなので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bould”や“boldt”のように打ち間違えをしやすい。
- 同音異義語や類似単語: “bald”(髪の毛がない)とつづり・発音を混同する。
- 試験対策: TOEICや英検の読解問題で「大胆な」という意味が分かれば、文脈を理解しやすく、選択肢を絞るのに役立つ場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「太字(bold)」で表すと文字がはっきりくっきりしているイメージを持ちましょう。はっきりと目立つ点が「大胆さ」と結びつく、というふうに覚えるとよいです。
- 「ボールド」という音と「bold」の意味をセットで考えることで、スペリングを確実に頭に残すテクニックが使えます。
- デザインソフトなどの太字(Bold)ボタンを思い出し、「強調して目立たせる=大胆な」とイメージすると覚えやすいでしょう。
以上が形容詞 “bold” の詳細な解説です。ぜひ、普段の会話や文章で「勇気がある」「大胆だ」という表現が必要なときに使ってみてください。
大胆な,恐れを知らない(fearless)
ずぶとい,ずうずうしい
太くて目立つ;(文字が)肉太の
けわしい