barn
(農家の)『納家』(なや),物置 / 《米》家畜小屋(家畜・飼料を収容する大きな建物で,映画館ほどの大きさのものもある) / 《米》電車(バス)車庫 / ばかでかくてがらんとした建物
以下では、英単語 “barn” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “barn”
- 日本語: 「納屋」「家畜小屋」など、農場で作物や家畜を収納するための建物
「農場の中にある大きめの倉庫のような建物」をイメージするとわかりやすいです。家畜の飼育や、干し草・穀物などの保管に使われます。「barn」は主に農業や田舎のイメージを伴う単語です。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (countable noun / 可算名詞)
- 単数形: barn
- 複数形: barns
- 単数形: barn
「barn」は基本的には名詞としてのみ使われますが、派生語として「barnyard」(納屋の周りの庭や囲い)などがあります。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級)
農業・田舎の生活などを描写する際によく使われる単語です。旅行や生活に密接というよりは特定の文脈で使うため、レベルとしては中級くらいです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“barn” は短い語なので、現代英語ではっきりした接頭語・接尾語はありません。語源的には、古英語の “bere” (大麦) + “ærn” (倉庫) が組み合わさったとされています。後述の語源セクションを参照してください。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “old barn” 「古い納屋」
- “red barn” 「赤い納屋」
- “barn door” 「納屋の扉」
- “barn roof” 「納屋の屋根」
- “barn owl” 「メンフクロウ」(納屋の近くに生息するフクロウ)
- “barn cat” 「納屋でネズミ退治をする猫」
- “barn dance” 「納屋で行われるダンスパーティー」
- “barn wedding” 「納屋で行われる結婚式」
- “barn raising” 「(地域で協力して) 納屋を建てる行事」
- “barn floor” 「納屋の床」
上記のように、農場や農村文化に根ざした表現が多いです。
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語: “bere” (barley: 大麦) + “ærn” (house or storehouse: 倉庫)
→ 「大麦を収納する建物」が原義 - 後に、家畜や干し草、穀物を保管する建物全般を指すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- コンテクスト: 主に農場や農村の文脈で登場する単語です。
- 感情的響き: 田舎らしい素朴なイメージを伴う場合が多いです。
- 口語 / 文章: どちらにも使われますが、専門的な農業の話題や文学作品などで目にすることも多い単語です。カジュアルからややフォーマルまで幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (可算名詞) のため、冠詞や複数形に注意します。
- 「a barn」(1つの納屋)
- 「two barns」(2つの納屋)
- 「a barn」(1つの納屋)
イディオムや関連表現
- “close the barn door after the horse has bolted”
意味: 手遅れになってから対策を講じる (日本語の「泥棒を捕らえて縄をなう」に近い表現) - “barn door’s open” などのスラング的表現もありますが、カジュアルかつ限定的な用法です。
- “close the barn door after the horse has bolted”
フォーマル / カジュアル
- “barn” そのものは一般語彙として砕けすぎず、農場背景を語る際にはフォーマル・カジュアルどちらでも使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “We keep our tractor in the barn.”
(うちではトラクターを納屋に置いてるのよ。) - “I saw a barn owl last night; it was perched on the fence.”
(昨晩、メンフクロウを見たよ。柵の上に止まってたんだ。) - “The cat always sleeps in the barn to catch mice.”
(その猫はいつも納屋で寝てネズミを捕まえるんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “We purchased a farmland with a spacious barn for storage.”
(私たちは農場を購入した。納屋が広くて、保管に便利なんだ。) - “The old barn on the property was converted into a workshop.”
(その物件にあった古い納屋は作業場に改装された。) - “We plan to host corporate events in the repurposed barn.”
(改装した納屋で企業イベントを開催する予定です。)
学術的・専門的文脈での例文
- “In rural sociology, the barn represents a key symbol of agrarian lifestyle.”
(農村社会学では、納屋は農耕生活の重要な象徴とされている。) - “Traditionally, barn structures vary depending on the regional climate and farming practices.”
(伝統的に、納屋の構造は地域の気候や農業のやり方によって異なる。) - “The preservation of historic barns remains a challenge for heritage conservationists.”
(歴史的な納屋の保存は、文化遺産保護活動家にとって依然として課題です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “shed” (小屋)
- 「道具置き場や簡易な倉庫」程度の建物。より小規模。
- 「道具置き場や簡易な倉庫」程度の建物。より小規模。
- “outbuilding” (離れ / 農家の付属建物)
- 主屋以外の付属建物の総称。納屋に限らない。
- 主屋以外の付属建物の総称。納屋に限らない。
- “stable” (馬小屋)
- 主に馬を飼うための建物。
※「barn」は作物や家畜全般を扱う建物で、上記の言葉よりやや広い意味を含みます。
反意語
- 「納屋」の直接の反意語は特にありませんが、都会的・工業的な建物 “factory” (工場) や “skyscraper” (高層ビル) などは言葉の響きとしては対極です。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記:
- イギリス英語(BrE): /bɑːn/
- アメリカ英語(AmE): /bɑrn/
- イギリス英語(BrE): /bɑːn/
アクセント: 単語全体に強勢。
よくある発音の間違い: “burn” (バーン) と混同しやすいですが、 “burn” は /bɜːrn/ (英) や /bɝn/ (米) と母音が違います。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “barn” を “ban” や “baran” と書いてしまうミス。
- 同音異義語はありませんが、音が似た “burn” や “born” とは区別してください。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは直接頻出するほどではありませんが、読解文中に農業関連のトピックが出たときに理解しておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「バーン(納屋)」と日本語的にカタカナ読みすると大きめの建物を連想しやすい。
- 大麦 “barley” のような “bar-” が含まれた覚え方をすると、語源と繋がって思い出しやすいです。
- イメージ: 農場にポツンとある赤い建物の“バーン”を思い描くと印象に残りやすくなるでしょう。
以上が “barn” に関する詳細な解説です。農場や田舎を描写する際に非常に便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。
(農家の)納家(なや),物置
《米》電車(バス)車庫
ばかでかくてがらんとした建物
《米》家畜小屋(家畜・飼料を収容する大きな建物で,映画館ほどの大きさのものもある)