attentive
1. 基本情報と概要
単語: attentive
品詞: 形容詞 (adjective)
英語での意味:
- “Paying close attention to something” (何かに注意深く耳を傾けたり集中していること)
- “Being thoughtful or considerate towards others” (他者に配慮して気遣いが行き届いていること)
日本語での意味:
- 「注意深い」または「気配りがある」という意味です。
- 会話や状況に集中してしっかり聞く、または誰かに対して親切で思いやりを持って接するというニュアンスの形容詞です。
活用形:
形容詞なので、動詞のように時制変化はありません。副詞形は “attentively”、名詞形は “attentiveness” となります。
- 例:
- 副詞: He listened attentively. (彼は注意深く耳を傾けた)
- 名詞: Her attentiveness impressed everyone. (彼女の注意深さはみんなを感心させた)
- 副詞: He listened attentively. (彼は注意深く耳を傾けた)
CEFR レベルの目安: B2 (中上級)
- B2レベル: 日常会話もこなせるようになり、ある程度複雑な内容も理解できる段階。より表現力が求められる場面で使用する語彙。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: attent (ラテン語の “attendere” に由来し、「注意を向ける」意味を持つ)
- 接尾辞: -ive (形容詞を作る接尾辞)
関連する派生語・類縁語:
- attention (名詞): 注意、関心
- attentively (副詞): 注意深く、気を配って
- attentiveness (名詞): 注意深さ、配慮
よく使われるコロケーション(共起表現)やフレーズ 10 個:
- be attentive to details — (細部に注意を払う)
- stay attentive during the presentation — (プレゼン中に注意を保つ)
- attentive listener — (熱心な聞き手)
- attentive audience — (集中している聴衆)
- be attentive to someone’s needs — (誰かのニーズに気を配る)
- maintain an attentive posture — (注意深い姿勢を保つ)
- keep oneself attentive — (自分が注意深い状態を保つ)
- attentive service — (行き届いたサービス)
- remain attentive in class — (授業中に集中を途切れさせない)
- prove oneself attentive — (自分が注意深いことを示す)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “attendere” (ad-「〜に向かって」+ tendere「伸ばす、向ける、注ぐ」)が元で、「意識を向ける」という意味。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 「attentive」は、聞き手として相手に対する配慮がある様子を強調するときに使われます。真面目に耳を傾ける、または相手の気持ちをくみ取って行動するといったポジティブな印象を与えます。
- 口語からフォーマルな文章まで幅広く使用されますが、ビジネス文書やプレゼンの際には「相手の話をしっかり聞く姿勢」を示す表現として好印象を与えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾するときや、補語として使用します。
- 通常は「be attentive to ~」の形で「~に注意を払う」「~に配慮する」の意味をとります。
一般的な構文・イディオム:
- “Be attentive to + [名詞]”
例: Be attentive to the details. (細部に注意を払いなさい) - “Remain attentive”
例: I tried to remain attentive during the meeting. (会議中、集中を保とうとした)
使用シーン:
- フォーマル / カジュアル どちらでも使えますが、ビジネスや学術場面においては特に好印象を与えるフォーマル寄りの語です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文 (3つ)
“Could you be more attentive when I’m talking, please?”
- 「私が話しているときに、もう少し注意深く聞いてもらえるかな?」
- 「私が話しているときに、もう少し注意深く聞いてもらえるかな?」
“My dog is always attentive to the sound of the doorbell.”
- 「うちの犬はいつも玄関のチャイムの音に注意を払っているんだ。」
- 「うちの犬はいつも玄関のチャイムの音に注意を払っているんだ。」
“She’s very attentive to her younger sibling’s needs.”
- 「彼女は年下のきょうだいのニーズにとても気を配っているよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“I appreciate how attentive you are to our clients’ concerns.”
- 「お客様の懸念に対して注意深く対応してくれるところを評価しています。」
- 「お客様の懸念に対して注意深く対応してくれるところを評価しています。」
“Please be attentive during the training session, as we have a lot of information to cover.”
- 「研修で取り扱う情報が多いので、しっかり集中して受講してください。」
- 「研修で取り扱う情報が多いので、しっかり集中して受講してください。」
“His attentive approach to team management has improved morale significantly.”
- 「彼のチームを管理する際のきめ細かい配慮のおかげで、士気が大幅に向上しました。」
(3) 学術的な文脈での例文 (3つ)
“Scholars must remain attentive to how cultural factors influence language evolution.”
- 「学者たちは文化的要因が言語の進化にどのように影響するかに常に注意を払う必要がある。」
- 「学者たちは文化的要因が言語の進化にどのように影響するかに常に注意を払う必要がある。」
“Students who are more attentive during lectures tend to achieve higher test scores.”
- 「講義により集中している学生の方が、テストで高得点を取る傾向にある。」
- 「講義により集中している学生の方が、テストで高得点を取る傾向にある。」
“The research requires an attentive examination of historical documents.”
- 「この研究では歴史文書を注意深く検証する必要があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- alert (警戒している、油断しない)
- watchful (見張るように注意深く見つめる)
- observant (観察力が鋭い、よく気づく)
- heedful (注意を払う、聞き逃さない)
- 「attentive」は上記の類義語と比べて、「他人の話やニーズにも気を配っている」ニュアンスがより強いです。
反意語 (Antonyms)
- inattentive (不注意な、注意を払わない)
- negligent (怠慢な、無頓着な)
- careless (いい加減な、軽率な)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /əˈtɛn.tɪv/ (アメリカ英語でもイギリス英語でもほぼ同じ)
- アクセント(強勢)は第2音節 “ten” にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では /tɪv/ の部分がやや短く、イギリス英語では /tɪv/ が少しはっきり聞こえる程度です。
- “a-TEN-tive” と発音し、最初の “a” はあまり強調しません。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “attentive” の “t” は2回出てきます(at*tent*ive)。“attent” の部分を “aten” と書き間違えないようにしましょう。
- 同音異義語ではありませんが、派生語 “attentively” (副詞) との使い分けに注意。文中で形容詞が必要なのか、副詞が必要なのかを混同しないようにしましょう。
- 試験対策 (TOEIC や英検など): “be attentive to ~” など、頻出の構文がリスニングやリーディング問題で問われることがあります。特にビジネス関連の文章で見かけやすい表現です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: ラテン語の「ad-(〜に向かって)」と「tendere(伸ばす、向ける)」を思い出すと、「方向を向けて注意を払う」イメージがつかみやすいです。
- 覚え方のコツ: “at + tent + ive” のように区切って、“tent(テント)の方向に目を向ける” と語呂合わせで覚えても面白いかもしれません。
- 会話や文書の中で意識して“attentive”を使うことで、相手に対するポジティブな態度を表現できるので、ビジネス・日常問わず役立つ単語です。
以上が、形容詞 “attentive” の詳細な解説です。人の話をしっかり聞き、周囲の状況をよく理解しようとする姿勢を表す、非常に使い勝手のよい単語なので、ぜひ積極的に使ってみてください。
注意深い
手厚い,いんぎんな
《...を》気遣う, 《...に》思いやりのある《to ...》