元となった辞書の項目
aspire
解説
1. 基本情報と概要
単語: aspire
品詞: 動詞 (Verb)
活用形:
- 現在形: aspire / aspires
- 過去形: aspired
- 過去分詞: aspired
- 現在分詞: aspiring
英語での意味: to have a strong desire or ambition to do or become something
日本語での意味: 何かをしたい、何かになりたいという強い願望や野心を持つこと。「~になりたい」「~を目指す」というニュアンスで使います。目標に向かって頑張りたい時に使われる表現です。
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
「aspire」は日常会話の中でそこまで頻出ではありませんが、高い目標や夢を語るシーンで使われる、ややフォーマル寄りの単語です。
他の品詞例:
- 形容詞形 (関連): aspiring (例: an aspiring artist = 大成を目指すアーティスト)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: 「ad-」(ラテン語由来で「~へ向かって」を表す) が転じて「as-」の形に
- 語幹: 「spir」(ラテン語の「spirare」で「呼吸する」の意)
- 接尾語: 直接の接尾語は見られませんが、英語としては「-e」で終わる形になっています。
つまり本来は「ad + spirare」(~へ向かって呼吸する) というイメージです。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- aspire to greatness
(偉大さを目指す) - aspire to excellence
(卓越性を追求する) - aspire to be a leader
(リーダーになることを目指す) - aspire for success
(成功を切望する) - aspire to higher education
(より高い学問を志す) - aspire towards a goal
(目標に向かって進む) - aspire to make a difference
(世の中に変化を起こすことを望む) - strongly aspire
(強く志す) - aspire for perfection
(完璧を追い求める) - aspire to greatness in one’s career
(キャリアにおいて偉大なる成功を志す)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「ad (~へ向かって) + spirare (呼吸する)」から来ています。そこから「胸を張って前進する・高みを目指す」というイメージに発展しました。
- 歴史的な使われ方: 古くは宗教的・思想的な自己向上の文脈でも使われました。現在は「高い理想や目標を持つ」一般的な意味で用いられます。
- ニュアンス/使用時の注意点:
- 目標や夢などの“高い志”を伴う場合に使われるため、軽い目標よりも“少し大きめの夢・野心”的ニュアンスがあります。
- 主にフォーマルな文脈やポジティブな言い回しとして好まれる一方で、口語では「I want to be ~」のように簡単に言うことが多いです。
- 目標や夢などの“高い志”を伴う場合に使われるため、軽い目標よりも“少し大きめの夢・野心”的ニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞/自動詞の使い分け: 「aspire」は基本的に自動詞 (to aspire to 〜) として使われます。
- 例: I aspire to be a doctor. (私は医者になることを志望している)
- 例: I aspire to be a doctor. (私は医者になることを志望している)
- よくある構文:
- aspire + to + [動詞の原形]
- 例: I aspire to become an entrepreneur.
- aspire + to + [名詞]
- 例: She aspires to the position of CEO.
- aspire + to + [動詞の原形]
- フォーマル/カジュアル: ややフォーマル。スピーチやエッセイ、ビジネス文書などの書き言葉でよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルシーン)
- “I aspire to travel the world someday.”
(いつか世界を旅したいと思っているよ。) - “Do you aspire to follow in your father’s footsteps?”
(お父さんの跡を継ぎたいと思っているの?) - “I aspire to learn three languages fluently.”
(3つの言語を流暢に話せるようになりたいんだ。)
ビジネスシーン
- “Our employees aspire to achieve professional growth within the company.”
(私たちの社員は、社内でのキャリア成長を望んでいます。) - “We aspire to become a market leader in this industry.”
(私たちはこの業界でマーケットリーダーになることを目指しています。) - “I aspire to take on more responsibilities to advance my career.”
(キャリアを発展させるために、より多くの責任を担いたいと思っています。)
学術的・フォーマルシーン
- “Many students aspire to enroll in prestigious universities.”
(多くの学生は名門大学への進学を志望しています。) - “Researchers often aspire to publish their work in high-impact journals.”
(研究者はしばしば自分の研究をインパクトの高い学術誌に発表したいと考えます。) - “Aspiring scientists frequently collaborate with established professionals to gain insight.”
(将来を嘱望する科学者たちは、豊富な経験を持つ専門家と協力して知見を得ることが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- desire (強く望む)
- 一般的に「~を強く望む」という意味。aspireの方が「高みを目指す」ニュアンスがやや強い。
- 一般的に「~を強く望む」という意味。aspireの方が「高みを目指す」ニュアンスがやや強い。
- yearn (切望する)
- 恋しがるように「切望する」。感情面が強調される。
- 恋しがるように「切望する」。感情面が強調される。
- long for (待ち焦がれる)
- 「心待ちにする」「熱望する」ニュアンス。やや文学的。
- 「心待ちにする」「熱望する」ニュアンス。やや文学的。
- aim (目指す)
- 「目標を設定して努力する」意味。必ずしも強い願望ではない場合も。
- 「目標を設定して努力する」意味。必ずしも強い願望ではない場合も。
- strive (努力する)
- 「努力して目標に向かう」が強調される。必ずしも“高い志”を含まない場合も。。
反意語 (Antonyms)
- dislike (嫌う)
- shun (避ける)
- neglect (~を顧みない)
「aspire」は「何かを望む・求める」ことを表すので、反意語は「望まない・避ける」ニュアンスと考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈspaɪər/
- アクセント: 「a-SPIRE」のように、第2音節「spire」に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはなく、どちらも /əˈspaɪər/ と発音されます。
- よくある間違い: 第1音節を強く読んでしまう、または「spire」の部分を「spier」のように弱く発音してしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: ×「aspier」や ×「aspiree」などと誤記しがち。
- 同音異義語との混同: 似た音を持つ単語はあまり多くありませんが、「inspire (刺激を与える)」と混同することがあります。
- 試験対策: TOEICや英検などで「高い目標を表現する」文脈の語彙問題として出題される可能性があります。文中の文脈から「志す・目指す」の意味を理解できるようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源で覚える: 「ad + spirare = ~に向かって呼吸する → 前に進むエネルギーを吸い込んでいるイメージ」。
- スペリングのポイント: “a” + “spire”。最初の “a” は「ad-」の短縮形。
- イメージ連想: 「教会の尖塔 (spire) が上に向かって伸びている」→ 「 aspire は上を目指す気持ち」。
- 勉強テクニック: 似た語「inspire (インスピレーションを与える)」「expire (期限が切れる)」「respire (呼吸する)」とセットで覚えると、spir=呼吸のイメージが頭に残りやすいです。
以上が、動詞「aspire」の詳細解説です。高い理想に向かって進むニュアンスを伴うため、ポジティブな目標や夢を語るときにぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
大望を抱く,あこがれる,切望する