最終更新日:2025/08/26
His addiction to video games is causing concern among his family members.
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彼のビデオゲームへの熱中は家族の間で心配の種となっている。
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元となった辞書の項目
addiction
解説
1. 基本情報と概要
単語: addiction
品詞: 名詞 (countable/uncountable の両扱いが可能)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 複雑な話題についても自分の考えをある程度述べられるレベル。少し専門的な単語や抽象的な話題にも対応し始める段階。
意味(英語):
- A condition or state of being dependent on a substance or activity to the point where stopping is difficult or causes harm.
意味(日本語):
- 何かの物質や行為に依存していて、やめられない状態・習慣のことです。日常的に使われるときは「依存症」「中毒」「常習」というニュアンスが強いです。薬物・アルコール・ギャンブル・ゲームなどへの強い依存状態を指します。
「addiction」は、「なぜかやめられない行動や習慣」のニュアンスを持ちます。医学的な文脈だけでなく、カジュアルに「I'm addicted to coffee.(コーヒー中毒です)」のように、何かが好きすぎる状態も表します。
活用形
- 単数形: addiction
- 複数形: addictions
- 動詞にすると “addict” (誰かを依存症にさせる)、形容詞では “addicted” (依存した) や “addictive” (依存性のある) などの形で使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: dict (説く、言うに由来する場合もありますが、ここではラテン語の dicere「言う」よりは “addict”の形が由来となっています。後述の語源で詳しく説明します。)
- 接頭語: ad- (〜へ、〜に向かって)
- 接尾語: -tion (状態や行為を名詞化する)
関連語・派生語
- addict (動詞/名詞): (動) 〜を中毒にさせる / (名) 中毒者
- addicted (形容詞): 何かに依存している
- addictive (形容詞): 依存性のある
よく使われるコロケーション(共起表現)
- “drug addiction”
→ 薬物依存 - “alcohol addiction”
→ アルコール依存 - “gambling addiction”
→ ギャンブル依存 - “internet addiction”
→ インターネット依存 - “food addiction”
→ 食べ物への依存 - “to overcome addiction”
→ 依存症を克服する - “to suffer from addiction”
→ 依存症に苦しむ - “addiction treatment”
→ 依存症治療 - “signs of addiction”
→ 依存症の兆候 - “to be vulnerable to addiction”
→ 依存症になりやすい
3. 語源とニュアンス
語源
- 「addiction」はラテン語の「addictus」から来ています。もともと “ad-” (〜に向かって) + “dicere” (言う) を含む言葉から派生し、古代ローマでは「法的に人を従属させる」ような意味がありました。そこから転じて、ある行為や物質への従属を指すようになりました。
微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 「addiction」は深刻な依存状態を示す場合が多く、疾患としても扱われます。カジュアルに “I have an addiction to chocolate.” のように使うと、「チョコレートなしではいられないんだよ!」という軽めの表現にもなりますが、深刻な依存症の文脈では安易に使わない方がよい場合もあります。
- フォーマルな文書でも、医学・心理学・社会問題などの正式なトピックで頻繁に用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算
- 「addiction」は文脈によって可算扱い・不可算扱いがあり得ます。
- 特定の依存症を指す場合 (“He has a gambling addiction.”) は可算名詞として用いられることが多いです。
- 依存概念全般を指す場合 (“Addiction is a serious problem.”) は不可算名詞として用いられることが多いです。
- 「addiction」は文脈によって可算扱い・不可算扱いがあり得ます。
一般的な構文
- “(Someone) has an addiction to (something).”
- “(Something) is a common form of addiction.”
- “(Someone) is suffering from (a/an) addiction.”
- “(Someone) has developed an addiction to (something).”
- “(Someone) has an addiction to (something).”
イディオムや定型表現
- “to feed an addiction” → 依存症を満足させるために行動する
- “to break an addiction” → 依存症から抜け出す
- “to feed an addiction” → 依存症を満足させるために行動する
フォーマル/カジュアルな使い分け
- 医学・心理学・社会福祉などの分野での文脈では、「依存症」という深刻な意味で非常にフォーマル。
- 日常会話ではお気に入りの行動・食べ物についての軽い「中毒」表現で使われることもある。
- 医学・心理学・社会福祉などの分野での文脈では、「依存症」という深刻な意味で非常にフォーマル。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I have a serious addiction to coffee; I can’t start my day without it.”
(私はコーヒー依存症で、コーヒーなしでは一日を始められないんです。) - “His addiction to video games is getting worse.”
(彼のゲーム中毒はどんどんひどくなっている。) - “She jokes about her addiction to chocolate, but she really can’t stop eating it.”
(彼女は自分のチョコレート中毒を冗談っぽく言ってるけど、本当にやめられないみたい。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company provides support programs for employees struggling with addiction.”
(私たちの会社では、依存症に悩む従業員向けのサポートプログラムを提供しています。) - “Addiction to social media can negatively impact work performance.”
(ソーシャルメディアへの依存は、仕事のパフォーマンスに悪影響を与えかねません。) - “We held a seminar about addiction awareness in the workplace.”
(職場における依存の認知啓発セミナーを開催しました。)
学術的/フォーマルな文脈での例文
- “Recent studies indicate a significant rise in internet addiction among adolescents.”
(最近の研究によると、青少年の間でインターネット依存が大幅に増加しているとのことです。) - “Many researchers are examining the biological factors that contribute to addiction.”
(多くの研究者が依存症に関与する生物学的要因を調査しています。) - “Effective treatment for addiction often requires a combination of therapy and medication.”
(依存症の効果的な治療は、しばしばセラピーと投薬の併用が必要になります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- dependence(依存)
- より広い意味で「頼り切っている状態」。医学的には薬物やアルコールへの依存を“physical dependence”と呼ぶことも。
- より広い意味で「頼り切っている状態」。医学的には薬物やアルコールへの依存を“physical dependence”と呼ぶことも。
- habit(習慣)
- 「習慣」の意味。日常的行為としての軽い依存状態にも使う。
- 「習慣」の意味。日常的行為としての軽い依存状態にも使う。
- obsession(執着)
- 「強い執着」や「取り憑かれている」といったニュアンス。
- 「強い執着」や「取り憑かれている」といったニュアンス。
- compulsion(強迫)
- 「抑えられない衝動」、精神医学で使われることも多い。
反意語 (Antonyms)
- freedom (自由)
- independence (自立)
- self-control (自制心)
「addiction」が特定の対象に強く「縛られている」イメージなので、その反対は「縛りがなく自立している」状態を表す言葉になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈdɪkʃən/
- アクセントは「-dic-」の部分にあります。
- アクセントは「-dic-」の部分にあります。
- アメリカ英語: アクセントの位置は同じですが、音が /əˈdɪkʃən/ や /əˈdɪkʃn̩/ のように発音されることが多いです。
- イギリス英語: 同様に /əˈdɪkʃən/ が一般的。
- よくある間違いとしては、アクセントを “ad-” の部分に置いて “ˈædɪkʃən” のように発音してしまうケースがあります。実際は二番目の音節 “-dic-” に主アクセントがきます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “addiction” の “dd” を一つにして “adiction” と書いてしまうことがある。
- 同音異義語: 英語には類似の瞭然たる同音異義語はありませんが、 “addition” (追加) と混同するケースがあるため注意(発音が似ているようで異なります)。
- 試験対策: TOEIC・英検などでも、ビジネスや社会問題としての文脈で「依存症」というテーマが出題されることがあります。文章中に “addiction” や “to be addicted to” が出てきたときは「何かに依存している」「中毒になっている」という意味だと把握しておくと理解しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “addict” は “add + ict” と分解して、何か“追加”され続けるイメージを持つと覚えやすいかもしれません。実際には本来の語源と違うものの、暗記のトリガーとして使えます。
- 「セルフコントロールがなくなるくらい何かに向かって突き進む(ad-)イメージ」を持つと、単語の意味を理解しやすくなります。
- スペリングのコツとしては、con*d*i*ction* (有罪判決) や pre*d*iction (予測) などの -dic- を含む単語との関連をイメージすると、 “addiction” の -dic- を覚えやすいかもしれません。
以上が「addiction」の詳しい解説です。日常的なカジュアルシーンからビジネス・学術的文脈まで幅広く使われる単語なので、状況に応じてニュアンスを変えて使えると便利です。
意味のイメージ
意味(1)
(物事に)熱中すること《+to+名》
意味(2)
(麻薬などの)常用《+to+名》