元となった辞書の項目
workaholic
解説
以下では、形容詞 “workaholic” を、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: workaholic
品詞: 形容詞 (名詞としても使われる場合があります)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:自分の専門分野や興味のある話題について、詳細に理解したり議論したりできるレベル
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “Workaholic” describes someone who works excessively and finds it difficult to stop working.
- 日本語: 仕事に対して過度に熱心、もしくは仕事中毒のように常に働きすぎてしまう、という意味です。
「“workaholic” は、文字通り“仕事中毒”というニュアンスを持つ言葉です。仕事をしないと落ち着かない、仕事最優先で休む時間すら惜しい人を指したり、それを形容したりするときに使われます。」
活用形
形容詞のため、原形 “workaholic” で用いられます。副詞形や動詞形は通常ありません。
- 例: workaholic lifestyle, workaholic tendencies
他の品詞としての例
- 名詞: a workaholic → 「仕事中毒者」という意味。“He is a workaholic.” のように人を指して使われる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- work: 「仕事」という意味の語幹
- -aholic: もともと “alcoholic” に由来する接尾語で、「~に依存症の」というニュアンスを表す
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- workaholic lifestyle(仕事中毒のライフスタイル)
- workaholic tendencies(仕事中毒の傾向)
- workaholic boss(仕事中毒の上司)
- borderline workaholic(ほとんど仕事中毒に近い人)
- become a workaholic(仕事中毒になる)
- recovering workaholic(仕事中毒から抜け出そうとしている人)
- workaholic habits(仕事中毒的な習慣)
- workaholic culture(仕事中毒文化)
- self-proclaimed workaholic(自称仕事中毒者)
- workaholic phase(仕事中毒の時期)
3. 語源とニュアンス
語源
- “Workaholic” は、“work”(仕事)+ “-aholic”(アルコール依存症を示す “alcoholic” から派生)から生まれた造語。
- 1960年代~1970年代にアメリカで使われ始めたとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- “Workaholic” には、多少ネガティブまたはコミカルな響きがあります。相手をからかうときや、自虐的に「私、ちょっと仕事中毒なの」と言う場合などに使われます。
- カジュアルや口語の場面でよく使われますが、ビジネスの文書でもジョークや軽いニュアンスを含めて使われることがあります。
- 人の生活バランスの欠如を指摘するときに使われることが多いので、注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として: a workaholic employee(仕事中毒気味の従業員)
- 名詞として: He is a workaholic.(彼は仕事中毒だ)
使用シーン
- カジュアル: 友人同士の会話、SNSなど
- セミフォーマル→フォーマル: ビジネス文書や会議などでは少し砕けた表現になるので、ジョークや軽いニュアンスで用いられることが多いです。
可算・不可算、他動詞・自動詞
- 名詞 “workaholic” は可算名詞(数えられる人としての意味)。
- 形容詞 “workaholic” には可算・不可算の概念はありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I feel like such a workaholic these days; I barely have time to eat.”
(最近自分が仕事中毒みたいで、食事をする時間もほとんどないよ。) - “My sister’s a total workaholic. She even works on weekends.”
(妹は完全に仕事中毒だよ。週末ですら仕事をしているんだ。) - “Don’t become a workaholic. You need to have a life outside work.”
(仕事中毒にならないようにね。仕事以外にも人生を楽しむ必要があるよ。)
ビジネスでの例文
- “Our manager is quite workaholic, which sometimes puts pressure on the whole team.”
(うちのマネージャーはかなり仕事中毒気味で、それがときどきチーム全体にプレッシャーを与えます。) - “Being workaholic might help you accomplish tasks, but it can lead to burnout.”
(仕事中毒的な働き方は仕事をこなすには役立つかもしれませんが、燃え尽きにつながる恐れがあります。) - “He was proud of his workaholic tendencies until his doctor warned him to reduce stress.”
(彼は自分が仕事熱心なことを誇りに思っていましたが、医者にストレスを減らすよう警告されるまで続けていました。)
学術的な文脈での例文
- “Recent research suggests that being workaholic is correlated with stress-related illnesses.”
(最近の研究は、仕事中毒的傾向とストレス関連の病気には相関があることを示しています。) - “A workaholic personality often aligns with a perfectionist mindset.”
(仕事中毒的な性格はしばしば完全主義的な考え方と一致します。) - “Clinicians are examining the psychological factors contributing to workaholic behavior.”
(臨床医は仕事中毒的行動に寄与する心理的要因を調査しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “hardworking”(勤勉な)
- よりポジティブで一般的に使われる表現。
- “I’m a hardworking person.” は単に「まじめに努力する人」という意味。
- よりポジティブで一般的に使われる表現。
- “diligent”(勤勉な)
- ややフォーマル。ネガティブな含みはない。
- ややフォーマル。ネガティブな含みはない。
- “overzealous”(熱意が過剰な)
- 仕事だけでなく、何かに非常に熱心すぎる状態を指す。
- 仕事だけでなく、何かに非常に熱心すぎる状態を指す。
反意語
- “lazy”(怠惰な)
- 主に仕事をあまりしない、努力しないという意味。
- 主に仕事をあまりしない、努力しないという意味。
- “slacker”(さぼり屋)
- カジュアルな言い方。
- カジュアルな言い方。
“Workaholic” は否定的なニュアンスがある点で “hardworking” と異なり、行き過ぎた仕事への執着を指すのが特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌwɜːrkəˈhɒlɪk/ (イギリス英語), /ˌwɝːkəˈhɑːlɪk/ (アメリカ英語)
- アクセントは “ho” の部分に強勢がきます: work-a-HO-lic
- よくある間違いとして、語尾を “-holic” と正しく発音せず “-hol-ic” と区切りが曖昧になることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “workoholic” や “workaholick” のように綴りを間違えやすいので注意。
- 同音異義語との混同: “alcoholic” と混同しないように。“alcoholic” はアルコール依存症、 “workaholic” は仕事依存症です。
- 試験対策: TOEIC や英検などで直接的に出題される頻度は高くないが、パラグラフの文脈を問う問題で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “work” + “-aholic” = 「仕事 + 中毒」のイメージという分かりやすい組み合わせ。
- 「ワーカホリック」とカタカナで覚えておくと通じやすいです。
- 「job」とは違い “work” が使われているため、“workaholic” という形をしっかりとイメージする(“jobaholic” とは言わない)。
- 自分自身や周りの人を少しからかうときのイメージで覚えると印象に残りやすいでしょう。
以上が形容詞 “workaholic” の詳細な解説です。仕事熱心を超えて少し行き過ぎた状態を表す際に、ぜひ使ってみてください。仕事とプライベートのバランスを取りながら学習を続けていきましょう。
意味のイメージ