wolf
1. 基本情報と概要
単語: wolf
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: A wolf is a wild carnivorous mammal of the dog family, living and hunting in packs.
- 日本語の意味: 狼(オオカミ)のことです。通常は野生の犬科動物を指します。集団(群れ)で生活し、狩りをする動物です。
「狼」のように野性的で、群れで狩猟するイメージがあります。英語では「孤高」や「猛々しい」ニュアンスを伝えたいときにも、比喩的に“a lone wolf”のように使われることがあります。
活用形:
- 単数形: wolf
- 複数形: wolves (※f → v に変化して -es)
- 単数形: wolf
他の品詞形:
- 動詞として “to wolf (something) down” 「(食べ物を)ガツガツ食べる」
- 形容詞形: wolfish 「狼のように貪欲な、獰猛な」
- 動詞として “to wolf (something) down” 「(食べ物を)ガツガツ食べる」
CEFRレベル: B1(中級)
- B1 (中級): 一通り基本語彙が身につき始めるレベル。会話や読み物に頻出する動物の単語として学習できる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 独立した語根として「wolf」。接頭語や接尾語は一般的にありませんが、派生語として“werewolf”(人狼)などがあります。
派生語や関連語:
- werewolf (人狼)
- wolfish (狼のように獰猛な・貪欲な)
- lone wolf (一匹狼)
- wolfhound (オオカミを狩るための大型犬)
- werewolf (人狼)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個):
- a lone wolf → (一匹狼)
- wolf pack → (オオカミの群れ)
- to cry wolf → (嘘の警告をする、「オオカミ少年」状態)
- big bad wolf → (童話などに出てくる「怖いオオカミ」のイメージ)
- wolf down (food) → (食べ物をガツガツと食べる)
- wolf in sheep’s clothing → (羊の皮をかぶった狼、偽善者)
- howling wolf → (遠吠えするオオカミ)
- a wolf at the door → (危機・貧困が迫る状況)
- wolf pups → (オオカミの子)
- wolf-whistle → (口笛で女性をからかう・ナンパの合図)
- a lone wolf → (一匹狼)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 古英語「wulf」から由来し、更にゲルマン祖語や印欧祖語をたどると「*wlkʷo-」に遡るとされています。
- 古英語「wulf」から由来し、更にゲルマン祖語や印欧祖語をたどると「*wlkʷo-」に遡るとされています。
- 歴史的使用:
- 昔から物語や神話で「オオカミ」は危険で狡猾な動物として描かれてきましたが、同時に勇気や力強さの象徴でもありました。
- 昔から物語や神話で「オオカミ」は危険で狡猾な動物として描かれてきましたが、同時に勇気や力強さの象徴でもありました。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- 文字通りの動物としての「オオカミ」を指すほか、比喩的に「獰猛な人物」「貪欲な人」を指すことがあります。
- 「cry wolf」のような表現では、「嘘をついて人を騙す」ニュアンスが強いです。
- カジュアルでもフォーマルでも、文脈に応じて日常会話やテキストでよく使われます。
- 文字通りの動物としての「オオカミ」を指すほか、比喩的に「獰猛な人物」「貪欲な人」を指すことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞の用法:
- 可算名詞として使われる → many wolves / a pack of wolves など
- 可算名詞として使われる → many wolves / a pack of wolves など
- 動詞の用法 (口語的):
- “to wolf down” は他動詞的に「~をがっつり食べる」の意味で用いられます。
- 例: “He wolfed down his dinner in five minutes.”
- “to wolf down” は他動詞的に「~をがっつり食べる」の意味で用いられます。
- イディオム・構文:
- “cry wolf” → 嘘の警告を何度も出す
- “a wolf in sheep’s clothing” → 見かけとは違い危険な人物
- “keep the wolf from the door” → 貧困から逃れる・なんとか糊口をしのぐ
- “cry wolf” → 嘘の警告を何度も出す
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I saw a documentary about wolves last night. They hunt in packs!”
- 昨日の夜、オオカミのドキュメンタリーを見たんだ。群れで狩りをするんだね。
- 昨日の夜、オオカミのドキュメンタリーを見たんだ。群れで狩りをするんだね。
“Don’t be scared! It’s just a wolf in the zoo’s enclosure.”
- 怖がらなくていいよ!あれは動物園の囲いの中にいるオオカミだから。
- 怖がらなくていいよ!あれは動物園の囲いの中にいるオオカミだから。
“He was so hungry that he wolfed down two hamburgers.”
- 彼はすごくお腹が空いていて、ハンバーガーを2個もガツガツ食べたよ。
- 彼はすごくお腹が空いていて、ハンバーガーを2個もガツガツ食べたよ。
(2) ビジネスでの例文
“We need to watch out for a ‘wolf in sheep’s clothing’ among our competitors.”
- 競合他社の中に「羊の皮をかぶったオオカミ」がいないか気をつけないといけない。
- 競合他社の中に「羊の皮をかぶったオオカミ」がいないか気をつけないといけない。
“The new manager is a real lone wolf; he prefers to work by himself.”
- 新しいマネージャーは完全に一匹狼だ。独りで仕事をするのを好むんだ。
- 新しいマネージャーは完全に一匹狼だ。独りで仕事をするのを好むんだ。
“Our team must stick together, just like a wolf pack.”
- 私たちのチームはオオカミの群れのように団結しなければならない。
- 私たちのチームはオオカミの群れのように団結しなければならない。
(3) 学術的な文脈での例文
“Wolves are apex predators that significantly influence ecosystems.”
- オオカミは頂点捕食者であり、生態系に大きな影響を与える。
- オオカミは頂点捕食者であり、生態系に大きな影響を与える。
“Research shows wolf hybridization with domestic dogs impacts genetic diversity.”
- オオカミとイヌの交雑が遺伝的多様性に影響を及ぼすと研究が示している。
- オオカミとイヌの交雑が遺伝的多様性に影響を及ぼすと研究が示している。
“The reintroduction of wolves into Yellowstone Park has had profound ecological consequences.”
- イエローストーン国立公園にオオカミを再導入したことで、大きな生態学的変化が起きた。
- イエローストーン国立公園にオオカミを再導入したことで、大きな生態学的変化が起きた。
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- fox (キツネ) → 狡猾なイメージが強い
- coyote (コヨーテ) → 北米に生息し、やや小型の類縁種
- dog (イヌ) → 家畜化された犬科動物
- fox (キツネ) → 狡猾なイメージが強い
「wolf」と「fox」、「coyote」はすべて犬科ですが、「wolf」は大型で群れを作り社会的行動が顕著。一方「fox」は単独行動が多いイメージが強いなど、生態が異なります。
- 反意語:
- 「狼」の直接的反意語は存在しないが、象徴的に「sheep (羊)」がオオカミの獰猛さ・狡猾さとは対極的な存在として語られる場合があります。
- 「狼」の直接的反意語は存在しないが、象徴的に「sheep (羊)」がオオカミの獰猛さ・狡猾さとは対極的な存在として語られる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /wʊlf/
- アメリカ英語/イギリス英語: いずれも /wʊlf/ と発音されることが多いです。
- “ウ” と “オ” の中間音 (ʊ) に注意。日本語の「ウ」とは少し違い、唇をすぼめてやや奥で音を出すイメージ。
- “ウ” と “オ” の中間音 (ʊ) に注意。日本語の「ウ」とは少し違い、唇をすぼめてやや奥で音を出すイメージ。
- 注意すべき発音のポイント:
- 語末の “f” ははっきりと発音し、/wʊl(v)f/ のようにならないようにします。
- “wolf” と “woof” (犬の鳴き声を表す擬音語) はスペルも発音も異なるので注意。
- 語末の “f” ははっきりと発音し、/wʊl(v)f/ のようにならないようにします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: wolf → まれに “wolfe” や “wolve” と書いてしまうミス。
- 複数形: wolves (f → v + es の変化を忘れないように)
- 同音異義語: 似た音の語に “woof” (犬の鳴き声) や “gulf” (湾) など、母音が似ている語には注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検では動物に関する文脈で出ることも。イディオムとして “cry wolf” が出題されるケースもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすいイメージ: グリム童話の“Big Bad Wolf”を連想すると、単語とイメージが結びつきやすいです。
- スペリングのポイント: “wo” + “l” + “f” の3文字構成で、真ん中に “l” があることに注意。
- 勉強テクニック:
- “wolf down your food” という表現とセットで覚えると、動詞としての使い方を忘れにくくなります。
- “cry wolf” の故事(オオカミ少年)を思い出すと、うそ警報を意味するイディオムも思い出しやすいです。
- “wolf down your food” という表現とセットで覚えると、動詞としての使い方を忘れにくくなります。
狼のイメージで力強さや群れのリーダーシップを想起しながら覚えると、単語としてしっかり定着するでしょう。
〈C〉オオカミ
〈U〉オオカミの毛皮
〈C〉女たらし,色魔
〈C〉(オオカミのようにひどく)どん欲な人,残忍な人