最終更新日:2025/12/06

機知に富んだ,とんちのある

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元となった辞書の項目

witty

形容詞

機知に富んだ,とんちのある

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彼女は常にどんな状況にも機知に富んだコメントを持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: witty

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): showing or characterized by quick and inventive verbal humor.

意味(日本語): 「機知に富んだ」「気の利いた」「ウィットに富んでいて、面白い」という意味です。話し言葉や文章の中で「笑いを誘うような賢いコメントをする」ようなニュアンスがあります。

「witty」は、日常会話や文章でも使われる形容詞で、特に「その場の状況にぴったり合ったうまい表現」で笑いを引き起こしたり、感心させたりするときに用いられます。


  • 活用形:


    • 原級: witty

    • 比較級: wittier

    • 最上級: wittiest


  • 他の品詞への派生例:


    • 名詞: wit (機知)

    • 名詞: wittiness (機知に富んでいること)


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)


    • B2 レベル: 自分の意見をある程度流暢に伝えられるようになる段階。会話の中に「ウィット」を混ぜて表現できるようにするのはやや上級ですが意欲的に使いこなしてみると、より自然なコミュニケーションにつながります。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: wit(機知、知恵、ユーモア)

  • 接尾語: –y(形容詞化を示す場合が多い)

「wit」は「知恵」や「機知」を意味し、「-y」を付けて形容詞化することで「機知に富む」という性質を表します。

関連・派生語


  • wit (名詞): 機知、知恵

  • witticism (名詞): 気の利いた言葉、しゃれ

  • unwitting (形容詞): 知らず知らずの、無意識の(「wit」を否定する接頭辞 un- を伴う)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. a witty remark(気の利いた発言)

  2. a witty comeback(ウィットに富んだ返し)

  3. a witty sense of humor(機知に富んだユーモアのセンス)

  4. make a witty observation(ウィットのある見解を述べる)

  5. witty banter(機知に富んだ軽妙なやりとり)

  6. witty conversation(気の利いた会話)

  7. witty retort(機知に富んだ返答)

  8. extremely witty person(とても機知に富んだ人)

  9. witty dialogue(機知に富んだ会話・対話)

  10. offer a witty solution(気の利いた解決策を提示する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「wit」は中英語(Middle English)の “witt” に遡り、さらに古英語(Old English)の “witt” (知恵、感覚) がありました。元々は「知性」「分別」「賢明さ」という意味合いで使われていましたが、次第に「言葉を使って上手に笑いを生む能力」を指すようになり、「witty」として「機知に富んだ」という意味が確立しました。


  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「面白い」だけでなく、賢さやタイミングの良さも含みます。

    • カジュアルにもフォーマルにも使われますが、あまりに頻繁に「witty」を連発すると、意図的に作りすぎた印象を与える場合もあります。

    • 書き言葉・話し言葉の両方で用いられますが、特に会話やエッセイなど、ユーモアや機知を感じさせる文脈で出てくることが多いでしょう。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞なので、名詞を修飾したり、補語として使われたりします。


    • 例: He is witty. (彼はウィットに富んでいる)

    • 例: She made a witty joke. (彼女は気の利いたジョークを言った)


  • 構文例:


    • “(主語) + be + witty”

    • “(主語) + make a witty remark”

    • “(主語) + come up with a witty comment”


  • フォーマル/カジュアル問わず使われますが、内容がやや “上品なユーモア” や “知的なおもしろさ” を含むので、少しインテリな雰囲気を出します。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “You’re always so witty. How do you come up with these jokes so quickly?”

    「あなたっていつもウィットに富んでるよね。どうやってそんなに早くジョークを思いつくの?」


  2. “His witty comments made the party much more fun.”

    「彼の機知に富んだコメントのおかげでパーティーはずっと楽しくなったよ。」


  3. “I love her witty sense of humor. She never fails to make me laugh.”

    「彼女のウィットに富んだユーモアが大好き。いつも笑わせてくれるの。」


(2) ビジネスシーン


  1. “Our CEO is known for her witty introductions at company events.”

    「当社のCEOは、社内イベントでのウィットに富んだ挨拶で有名です。」


  2. “His witty remark quickly eased the tension during the negotiation.”

    「彼の気の利いた発言が、おかげで交渉中の緊張を一気に和らげた。」


  3. “A witty tagline can greatly enhance your brand’s appeal.”

    「ウィットに富んだキャッチフレーズは、ブランドの魅力を大いに高めることができます。」


(3) 学術的/フォーマルな文脈


  1. “The lecture was not only informative but also delivered with witty anecdotes that kept the audience engaged.”

    「その講義はinformative(有益)なだけでなく、聴衆の興味を引きつけるウィットに富んだ逸話も交えていました。」


  2. “In her research paper, she added witty footnotes that made the reading experience more enjoyable.”

    「彼女の研究論文には、読む楽しみを増すウィットに富んだ脚注が書いてありました。」


  3. “The symposium concluded with a witty discussion on ethics and humor in modern media.”

    「シンポジウムは、現代メディアにおける倫理とユーモアについてのウィットに富んだ討論で幕を閉じました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)


  1. clever(賢い、頭の回転が速い)


    • 「知的に上手い表現」という点では似ていますが、「面白さ」が含まれない場合もある。


  2. humorous(ユーモアのある)


    • 「witty」よりも幅広く「面白い」全般を指す。機知に富むというよりも「笑える」感じが強い。


  3. funny(面白い)


    • 単純に「笑える」というニュアンス。必ずしも知的である必要はない。


  4. sharp(頭の回転が速い、高い分析力)


    • 頭の切れに重点があり、「ユーモア」の要素は必ずしも含まれない。


反意語 (antonyms)


  1. dull(退屈な、つまらない)

  2. boring(退屈な)

  3. serious(まじめな、厳粛な)

「witty」が「頭の回転が速く、面白い」という特徴をもつのに対し、「dull」や「boring」はその反対です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈwɪt.i/

  • アクセント: 最初の音節 “wit” に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [ˈwɪɾi] のように「t」がやや弱くなることがあります。イギリス英語では [ˈwɪt.i] と「t」をはっきり発音する傾向があります。

  • よくある発音ミス: “witty” の “i” を曖昧にして「ウィりー」などにならないように注意。2音節目もはっきりと “-y” (/i/ または /iː/)を発音しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “whitty” と書いてしまったり、最初の “w” を忘れて “itty” になってしまうことがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: とくに “withy”(枝を束ねたもの、またはしなやかな枝)という単語がありますが、一般的ではありません。音が似ているので注意。

  • TOEICや英検などでの出題傾向: レベルの高い語彙問題、読解問題などで出てくる可能性があります。「ウィットに富んだ」というポジティブな意味合いをしっかり身につけておくと、長文読解の際に役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「wit(機知) + y」 = 機知に“満ちた”人や発言。

  • 覚え方の工夫: 「怖いときでも“ウィッ”と笑いをとる」など、語呂を合わせてみると覚えやすいかもしれません。

  • 勉強テクニック:


    • 好きな海外ドラマや映画を見て、登場人物が機知に富んだ返しをするとき “witty” という表現が使われるか注目してみる。

    • 自分で「wittyなコメント」を考える練習をすると、単語のイメージが明確になります。



以上が、形容詞 “witty” の詳細解説です。日常会話からビジネス、フォーマルなシーンまで、機知に富んだ印象を与えたいときに便利な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
witty
意味(1)

機知に富んだ,とんちのある

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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