width
1. 基本情報と概要
単語: width
品詞: 名詞 (countable/uncountable)
活用形: 単数形: width / 複数形: widths
英語での意味:
“Width” means the measurement of how wide something is.
日本語での意味:
「幅」や「横幅」を表す単語です。「何かの横方向にどれくらいの長さがあるか」を計るときに使われます。物の寸法を測る場面や、図面・設計図などで必要になる数値を表すときに使われる、比較的日常的かつ実用的な名詞です。
CEFRレベル: B1 (中級)
→ 日常や仕事で寸法を扱う場面でよく出てきて、そこまで難解ではない単語です。
他の品詞形:
- wide (形容詞) : 広い
- widen (動詞) : 広げる、広くなる
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語幹: wide (「広い」)
- 接尾辞: -th(形容詞から抽象名詞を作る働きがある)
“width” は「wide(広い)」という形容詞に、抽象名詞を作る “-th” がついた形です。“length”(長さ)や“depth”(深さ)のように、形容詞 + “-th” という形が英語にはよくあります。
コロケーション(共起表現)10選
- the width of a road(道路の幅)
- the width of the table(テーブルの横幅)
- measure the width(幅を測る)
- cut to the required width(必要な幅に切る)
- full width(全幅)
- standard width(標準の幅)
- adjust the width(幅を調節する)
- overall width(全体の横幅)
- width ratio(幅の比率)
- available width(使用可能な幅)
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語 “wīde” (広い) に由来し、それに名詞化の機能を持つ “-th” が付与された形です。
歴史的には空間的な広がりを表す概念として、家や土地の寸法を示すときなどに使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意:
- “width” は空間的な「広がり」を定量的に表すニュアンスがあります。
- 日常会話から技術文書まで幅広く使われます。
- 特にフォーマル/カジュアルの区別はあまり気にしなくて大丈夫ですが、サイズを正確に表す場面(設計図や仕様書など)では丁寧に用います。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として使われ、可算・不可算両方の用法があります。具体的な数値(「幅2メートル」など)を指すときは可算扱いされることもありますが、抽象的に「幅」という概念を指すときは不可算扱いされる場合もあります。
- 一般的に “the width of 〜” という形で「〜の幅」と表現します。
- 技術的な表現では “width × height” のようにセットで書かれることもよくあります。
イディオムや関連構文
- “width and breadth” : 「縦横(全国的に/あらゆる方向に)」という表現に派生することもあります。例: “He traveled the length and breadth of the country.” (「彼は国中を縦横無尽に旅した。」)
- ただし “length and breadth” が一般的で、“width” はその一部として認識されやすい形です。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you measure the width of the window for me?”
(窓の幅を測ってくれない?) - “The hallway’s width is too narrow for this sofa.”
(廊下の幅が狭すぎてこのソファが通らないよ。) - “I need to know the width of the fridge space before I buy a new one.”
(新しい冷蔵庫を買う前に、冷蔵庫が置ける場所の幅を知っておかないと。)
ビジネスでの例文
- “Please check if the width of the packaging box meets our client’s specifications.”
(梱包箱の幅がお客様の仕様に合っているか確認してください。) - “We’re going to reduce the width of the margins in this report to include more text.”
(このレポートでより多くの文章を載せるために、余白の幅を狭くします。) - “Is there any standard width required for international shipping?”
(国際輸送用に必要な標準幅はありますか?)
学術的な文脈での例文
- “The data show that the width of the confidence interval is relatively small.”
(データによると、信頼区間の幅は比較的小さいことがわかる。) - “We measured the width of the cell membrane under the microscope.”
(私たちは顕微鏡下で細胞膜の幅を測定しました。) - “In this study, we focus on the channel width as a key factor affecting water flow velocity.”
(本研究では、水の流速に影響を与える主要因として、河道の幅に着目します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
breadth (幅・広がり)
ほぼ同義ですが、「横幅」というよりも「広がり・拡がり」といった感覚が強い場合に使われます。「知識の幅(breadth of knowledge)」など抽象的に使われることも多いです。span (端から端までの長さ)
「スパン」として使われる場合もあり、橋や羽など両端に何かがあるものの間隔を表すときに使われることがあります。
反意語
明確な反意語はありませんが、寸法を表す別方向 (長さ “length”、高さ “height” など) はしばしば区別される対比語として扱われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /wɪdθ/ または /wɪtθ/
- イギリス英語: /wɪdθ/ または /wɪtθ/
アクセント:
1 音節目 “width” の [wɪ] の部分に強勢がきます。
“th” の部分が発音しづらいために “wit” や “with” と混同してしまうことがあります。無理に舌を噛まずに、「ウィッ」+「(舌を軽く噛む)ス」とマイルドに発音すると通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “with” (〜と一緒に) とつづりが非常に似ているため、スペルミスに注意。
- 発音も “with” と混ざらないように “d” ないし “t” の要素を入れる意識が必要です。
- TOEICや英検のリスニング問題で出た場合、発音が聞き取りにくいことがあるので、コンテクストを見極めて理解するのがポイントです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「wide + th」→ 形容詞 “wide” に名詞化の “-th” がつく、という単純なルールを覚えれば “length” や “depth” と構成が同じ。
- “‘width’ は ‘wide’ から来ている” と覚えると、発音とスペルの区別が多少しやすくなります。
- 目で見える横幅を測るイメージを頭に描くと、意味を直感的に思い出しやすいでしょう。
幅を表す名詞「width」は、長さ “length” や深さ “depth” と同じ “-th” 系列の単語です。スペルと発音をしっかり押さえておけば、ビジネスや日常、学術的な分野まで幅広く使いこなせる便利な単語です。ぜひ意識して活用してみてください。
〈U〉〈C〉(幅の)広さ,幅,横
〈C〉一定の幅のもの(織物)