unworldly
1. 基本情報と概要
単語: unworldly
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Not concerned with worldly or material matters; naive or inexperienced in practical matters.
意味(日本語): 世俗的なことや物質的なことに関心がない、あるいは世間知らずで、現実的でないさま。
→ 例えば「現実的なことに疎く、心が他のところにあるようなイメージ」です。スピリチュアルや理想主義的であったり、世間慣れしていない人を表す時にも使われます。
活用形:
- この単語は形容詞なので、基本的には大きく活用形は変わりません。
- 副詞形は “unworldlily” (あまり一般的ではありません)
- 名詞形は “unworldliness” などが存在します。
他の品詞形: この単語自体は「unworldly」の形容詞形しか一般的に用いられませんが、語幹 “world” から派生した “worldly” (形容詞) との対比があります。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
→ 一般的な日常会話より少し難しく、文学ややや抽象的な文章で見られる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: “un-”
- 「否定」「反対」を表す代表的な接頭語。
- 「否定」「反対」を表す代表的な接頭語。
- 語幹: “world”
- 「世界、世間」を意味する語。
- 「世界、世間」を意味する語。
- 接尾語: “-ly”
- 形容詞を作る接尾語として使われることがありますが、ここでは「worldly」を対比する形で “unworldly” となっています。
派生語や類縁語:
- worldly (形容詞): 世俗的な
- otherworldly (形容詞): この世のものとは思えない、神秘的な
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- an unworldly person - 世間知らずな人
- unworldly innocence - 純粋で世間離れした無邪気さ
- unworldly charm - 世俗を超えた魅力
- unworldly devotion - 現実離れした献身
- seemingly unworldly - 見たところ世間知らず(または超然)な
- unworldly outlook on life - 世間離れした人生観
- entirely unworldly - 全く世俗に興味がない
- unworldly nature - 世間慣れしていない性格
- remain unworldly - 世辞慣れせずにいる
- unworldly approach - 非現実的(または世間離れした)取り組み
3. 語源とニュアンス
語源:
“un-” (否定、反対) + “worldly” (世俗的な) から生まれた語。
「世俗的ではない」というのが直訳的な意味となります。歴史的使用:
中世英語の時代から “worldly” は「現世の、世俗的な」という意味で使われてきました。その反対が “unworldly” として用いられ、「俗世から離れた」「精神的」「現実離れした」というニュアンスがのちに強調されるようになりました。使用時の注意点・ニュアンス:
- 人を褒める文脈(「とても無欲な人だ」「理想主義で汚れのない人だ」など)で使われる場合もあります。
- 一方で「世間の常識を知らない」「現実離れしている」という否定的な含みでも使われる場合があります。
- 文体としてはややフォーマルよりで、文語・書き言葉で見られることが多い表現です。
- 人を褒める文脈(「とても無欲な人だ」「理想主義で汚れのない人だ」など)で使われる場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての使用方法
- 主に名詞を修飾して「世間離れした」「非現実的な」という意味を付与します。
- 叙述用法 (補語として) で用いられる場合もあります。例: “He seemed unworldly.”
- 主に名詞を修飾して「世間離れした」「非現実的な」という意味を付与します。
フォーマル/カジュアル
- 文語的、少しフォーマル・文学的な響きがあります。日常会話で頻繁に使われるわけではありませんが、特定のニュアンスを強調したい時に使われます。
可算/不可算の区別
- 形容詞なので、可算・不可算は関係ありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3例)
“She has such an unworldly view of relationships that she often gets hurt.”
「彼女は人間関係に関して世間知らずなところがあるから、しばしば傷ついてしまうんだよ。」“He seems unworldly, but he’s actually very smart in his own way.”
「彼は世間知らずに見えるけど、独自の賢さがあるんだよ。」“My grandmother’s unworldly kindness always amazes me.”
「祖母の俗世を超えた優しさには、いつも驚かされるよ。」
ビジネスでの例文 (3例)
“The new intern is rather unworldly; she needs to learn practical negotiation skills.”
「新しいインターンは少し世間知らずなところがあるから、実践的な交渉スキルを身につける必要がある。」“His unworldly approach to budgeting caused confusion in the team.”
「彼の世間離れした予算組みの方法が、チームを混乱させた。」“Although he is unworldly, his creative ideas sometimes give us fresh perspectives.”
「彼は非現実的なところがあるが、そのクリエイティブなアイデアが時に斬新な視点を与えてくれる。」
学術的な文脈での例文 (3例)
“The philosopher’s unworldly perspective challenges our notions of reality.”
「その哲学者の超然とした視点は、私たちの現実観に疑問を投げかけます。」“In her treatise, she suggests that an unworldly mindset can foster profound creativity.”
「彼女の論文では、世間離れした思考が深い創造性を育む可能性を示唆しています。」“The unworldly nature of mystical literature often appeals to scholars interested in comparative religion.”
「神秘文学の世俗離れした特徴は、比較宗教学に興味のある学者たちを魅了することが多い。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- naïve (ナイーブ)
- 純粋さが強調され、世間慣れしていないというニュアンス。
- 純粋さが強調され、世間慣れしていないというニュアンス。
- innocent (イノセント)
- 無邪気さ、汚れのなさが強調される。
- 無邪気さ、汚れのなさが強調される。
- idealistic (イデアリスティック)
- 理想主義的で、現実に即していないという点では似ている。
- 理想主義的で、現実に即していないという点では似ている。
- spiritual (スピリチュアル)
- 物質より精神世界を重視するニュアンス。
- 物質より精神世界を重視するニュアンス。
- otherworldly (アザーワールドリー)
- この世のものとは思えない、霊的・神秘的な印象。
反意語 (Antonyms)
- worldly (ワールドリー) - 世俗的な
- sophisticated (ソフィスティケイテッド) - 洗練された
- practical (プラクティカル) - 現実的な
これらの反意語は、現実や常識に基づいた考え方、洗練された態度を示す単語です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA): /ˌʌnˈwɜː(r)ldli/
- アメリカ英語: /ˌʌnˈwɝːldli/ (r をしっかり発音)
- イギリス英語: /ˌʌnˈwɜːldli/ (r の音がやや弱い)
- アメリカ英語: /ˌʌnˈwɝːldli/ (r をしっかり発音)
強勢 (アクセント): “un-world-ly” の “world” 部分に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- “unworldly” の /wɜːr/ の部分で、/ɪ/ や /ə/ にしてしまうミス。
- 語尾の “-ly” を弱く曖昧にしすぎると伝わりづらい場合があります。
- “unworldly” の /wɜːr/ の部分で、/ɪ/ や /ə/ にしてしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unworldy” と “l” を一つ落としがち。正しくは “unworldly” (中間に “dl” が連続)。
- 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、“worldly” と混同しないよう注意。
- 試験対策での出題傾向:
- TOEIC など実務英語ではあまり頻出しませんが、読解問題などで出てくる可能性があります。
- 英検やIELTS などで文学的・抽象的な文章を読む際に登場することがあります。
- TOEIC など実務英語ではあまり頻出しませんが、読解問題などで出てくる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “un-” (否定) + “worldly” (世俗的) → 「世間的でない」→ 「世間離れ」という直感的なイメージを持つと覚えやすいです。
- 目を閉じて“世界”から切り離されている静かなイメージを思い浮かべると、単語の意味を想像しやすいでしょう。
- スペリングで “world” の後ろに “ly” をつける感覚で覚え、真ん中に “un-” を入れるだけという意識をするとミスを減らせます。
以上が unworldly の詳細な解説です。世間離れした、あるいは純粋なニュアンスを伝える場面で、ぜひ活用してみてください。