unwise
1. 基本情報と概要
- 単語: unwise
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 意味(英語): not wise; showing lack of good judgment
- 意味(日本語): 賢明でない、軽率な、分別に欠ける
「unwise」は、「賢明ではない」「軽率である」というニュアンスを持つ形容詞です。主に、人の行動や考え方が慎重さや適切な判断に欠ける場面で使われます。
活用形: 形容詞のため、直接的に時制による変化はありません。比較級・最上級は下記のようになります。
- 比較級: more unwise
- 最上級: most unwise
- 比較級: more unwise
他の品詞形: 「unwise」は形容詞なので、そのまま他の品詞に変化することはありませんが、もともとの語「wise (賢い)」から派生した形であるため、関連語に「wisely (副詞)」「wisdom (名詞)」などがあります。
CEFRレベル: B2(中上級)
日常会話でも使われることがありますが、一歩進んだレベルの英単語といえます。ニュアンスとして、ややフォーマルな文脈でも見かける表現です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭辞 (prefix): 「un-」
- 「反対の」「否定の」という意味を加えます。
- 語幹 (root): 「wise」
- 「賢明な」「分別のある」という意味。
- 接尾辞 (suffix): 特になし(形容詞化する接尾辞は含まれていませんが、「un- + wise」で形容詞が形成されています)。
関連語や派生語
- wise (形容詞): 賢い
- wisely (副詞): 賢明に
- wisdom (名詞): 知恵、賢明さ
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- make an unwise decision
- 軽率な決定をする
- 軽率な決定をする
- prove to be unwise
- 賢明でないと判明する
- 賢明でないと判明する
- an unwise investment
- 賢明でない投資
- 賢明でない投資
- an unwise course of action
- 賢明でない行動方針
- 賢明でない行動方針
- in an unwise manner
- 賢明でないやり方で
- 賢明でないやり方で
- an unwise remark
- 軽率な発言
- 軽率な発言
- it would be unwise to …
- …するのは賢明ではない
- …するのは賢明ではない
- unwise use of resources
- 資源の不適切な使い方
- 資源の不適切な使い方
- an unwise assumption
- 軽率な思い込み
- 軽率な思い込み
- an unwise approach
- 賢明ではないアプローチ
3. 語源とニュアンス
語源:
「wise」は古英語で「賢明な」「知恵のある」を意味し、その前に否定を表す「un-」がついた形が「unwise」です。古くから “~ではない” を意味する否定接頭辞「un-」が広く用いられています。使用時の微妙なニュアンス:
「unwise」は、「愚かな (foolish)」ほど直接的に強い侮蔑を含まないものの、良い判断力に欠ける、考えが浅いというニュアンスを含みます。ややフォーマルな場面でも用いられ、軽率さを指摘する際に使われます。よく使われるシーン:
- 口語でも使われますが、ビジネスや公的な場で失敗(意思決定や方針)があったときなど、ややフォーマルにも使えます。
- 「It is unwise to…」という構文で、「~するのは賢明ではない」と提案・忠告をする場面で見られます。
- 口語でも使われますが、ビジネスや公的な場で失敗(意思決定や方針)があったときなど、ややフォーマルにも使えます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので、名詞を修飾したり、補語として用いられます。
例: “That was an unwise move.”(あれは賢明ではない行動だった。)イディオムやよく用いられる構文
- It is unwise to + 動詞の原形 (~するのは賢明ではない)
- 例: “It’s unwise to invest all your money in one stock.”
- 例: “It’s unwise to invest all your money in one stock.”
- grow unwise(*あまり一般的ではありませんが、比喩的に「だんだん軽率になる」と表せる場合もあります)
- It is unwise to + 動詞の原形 (~するのは賢明ではない)
フォーマル/カジュアル
- 「unwise」はフォーマル寄りにも使えます。砕けた口語では「That’s stupid.」などと言うことがありますが、「unwise」は多少柔らかい言い回しです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “It’s unwise to leave your keys in the car.”
- 車の中に鍵を置きっぱなしにするのは危ないよ。
- 車の中に鍵を置きっぱなしにするのは危ないよ。
- “Don’t you think it’s unwise to ignore this issue any longer?”
- これ以上この問題を放置するのは軽率だと思わない?
- これ以上この問題を放置するのは軽率だと思わない?
- “Making fun of others can be unwise; you never know how they might react.”
- 他人をからかうのは軽率だよ。相手がどう出るか分からないからね。
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Expanding too quickly might be unwise given our current resources.”
- 今のリソースを考えると、急拡大するのは賢明ではないかもしれません。
- 今のリソースを考えると、急拡大するのは賢明ではないかもしれません。
- “It may be unwise to sign the contract without reviewing it thoroughly.”
- 契約書をよく確認せずに署名するのは賢明ではないでしょう。
- 契約書をよく確認せずに署名するのは賢明ではないでしょう。
- “Raising prices in a competitive market can be unwise unless we offer more value.”
- 競合が激しい市場で値上げするのは、より付加価値を提供しない限り賢明とはいえない。
(3) 学術的な文脈での例文
- “It would be unwise to draw conclusions from such limited data.”
- これほど限られたデータから結論を出すのは軽率です。
- これほど限られたデータから結論を出すのは軽率です。
- “Depending solely on historical trends can be unwise in predictive modeling.”
- 予測モデルでは、過去の動向にだけ頼るのは賢明ではない場合があります。
- 予測モデルでは、過去の動向にだけ頼るのは賢明ではない場合があります。
- “Overlooking methodological flaws in research is unwise for credible studies.”
- 信頼性のある研究を行う上で、方法論の欠陥を見過ごすのは賢明ではありません。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- foolish(愚かな)
- 「unwise」よりも直接的に「愚か」というニュアンスが強いです。
- 「unwise」よりも直接的に「愚か」というニュアンスが強いです。
- imprudent(軽率な)
- 行動が慎重さに欠ける点で共通していますが、少しフォーマルです。
- 行動が慎重さに欠ける点で共通していますが、少しフォーマルです。
- ill-advised(思慮に欠ける)
- 「助言が適切ではなかった」というニュアンスが含まれます。
- foolish(愚かな)
反意語 (antonyms)
- wise(賢明な)
- 判断に優れている。
- 判断に優れている。
- prudent(慎重な)
- 先を読んで行動する、誤りの少ない行動をする。
- 先を読んで行動する、誤りの少ない行動をする。
- sensible(分別のある)
- 現実的かつ妥当な判断をする。
- wise(賢明な)
これらの単語の使い分けとして、「unwise」は「賢明さに欠ける」という比較的ソフトな否定表現が特徴です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌʌnˈwaɪz/
- アクセント: 「un-WISE」の部分で「wise」に強勢がきます(第二音節 “wise” にアクセント)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [ʌnˈwaɪz] のように「ʌ」の音が明確で、イギリス英語でもほぼ同じです。
- よくある間違い: 「un-」を軽く流し過ぎたり、/uːn/のように発音しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 「unwise」を「unwize」のように書く間違いが見られます。
- 「un + wise」で構成されていると押さえると覚えやすいです。
- 「unwise」を「unwize」のように書く間違いが見られます。
- 同音異義語との混同
- “unwise”と同音異義語はありませんが、「advice / advise」などの綴りと混同しないように気をつけましょう。
- “unwise”と同音異義語はありませんが、「advice / advise」などの綴りと混同しないように気をつけましょう。
- 試験対策
- TOEICや英検などでは、「It is unwise to …」という構文で、選択肢に出ることがあります。意味をしっかり理解しておくと読解問題や語彙問題で役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「un + wise」で、「賢くない」とそのまま理解する。
- 「wise」は「wisdom(知恵)」と関連しているので、「unwise」は「知恵がない」イメージを持つと覚えやすいです。
- 「It’s unwise to …」という定番フレーズで丸ごと覚えると、スムーズに口から出るようになります。
使いどころは、相手に軽率さを指摘するときや、自分の選択を振り返って「失敗したかな」と振り返るときなどです。語意としては「stupid」ほどの強い非難ではないため、遠回しに相手の行動を「ちょっとそれはどうかな」とやんわり批判するときにも適しています。
以上が「unwise」の詳細解説です。気をつけたいポイントは、スペルと「un-」接頭辞の否定のニュアンスです。「賢明でない」「分別に欠ける」行動や考えを表現するのに便利な単語なので、例文とあわせてしっかり覚えてみてください。
分別のない,思慮が足りない,ばかな