元となった辞書の項目
standby
解説
1. 基本情報と概要
単語: standby
品詞: 形容詞 (ただし、名詞・副詞としての用法も存在)
CEFRレベル: B2(中上級)
- 日常会話やビジネスシーンでしばしば目にするが、少し専門的なニュアンスを含むこともあるため、中上級レベルと考えられます。
意味(英語&日本語)
- 英語: “Standby” as an adjective means “ready to be used if needed” or “kept available for emergency or backup.”
- 日本語: 「いざという時のために待機している」「予備として用意されている」という意味です。あらかじめ使われるかはわからないけれど、必要になればすぐ使えるようにしている、というニュアンスの単語です。
活用形
- “standby” は形容詞としては変化(比較級・最上級)を取らないことが一般的です。
- 名詞として使う場合は “standby” (単数形) / “standbys” (複数形) のようになります。
- 副詞的に “on standby” の形で用いられることも多いです。
他の品詞
- 名詞例: “He is on standby to take over the task.” (彼はその仕事を引き継ぐために待機している)
- 副詞例: “The system remained on standby just in case.” (念のため、そのシステムは待機状態のままだった)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- stand + by
- “stand” は「立つ」
- “by” は「そばに(いる)」「近くに」などの意味
- “stand” は「立つ」
- 組み合わさることで、「近くに立って控えている」というイメージがもとになっています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- standby mode → 待機モード
- standby ticket → スタンバイチケット(空席待ちチケット)
- standby passenger → 空席待ちの乗客
- standby crew → 待機クルー
- standby generator → 予備発電機
- keep something on standby → 何かを予備として待機させる
- on standby for instructions → 指示を待機している
- put someone on standby → 誰かを待機させる
- standby power → 待機電力
- standby arrangement → 予備的な取り決め
3. 語源とニュアンス
語源
- “stand by” は古英語由来の動詞句で、「立ち止まって傍らにいる」という意味。「何かあったらすぐ行動に移せるように待機する」というニュアンスが形容詞まで発展し、“standby” という形容詞の形でも「予備の」「待機の」という意味で使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「いつでも対応できる準備がある」というポジティブなイメージを伴います。
- 緊急時やバックアップとしての用途、または「まだ本決定ではないが状況次第で使うかもしれない」というシーンで使われます。
- 口語でもフォーマルでも使われますが、ビジネス文書やニュースで見ることが比較的多く、「待機・予備」といった堅めのニュアンスをもつことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文やイディオム
- be on standby: 待機状態にある
- 例: “We are on standby for your instructions.”
- 例: “We are on standby for your instructions.”
- in standby mode: 待機モードになっている
- 例: “The computer is in standby mode.”
フォーマル / カジュアル
- フォーマル: “The emergency team is on standby.”
- カジュアル: “We’re on standby if you need help.”
文法上のポイント
- 形容詞 “standby” は限定用法で使われる(名詞の前につく)。
- 例: “a standby generator” (待機用の発電機)
- 例: “a standby generator” (待機用の発電機)
- 名詞 “standby” は可算名詞として扱われる場合が多い。
- 例: “We have several standbys ready in case of failure.”
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文
- “I always keep a standby flashlight in my car in case of emergencies.”
(緊急のときに備えて、車にいつも予備の懐中電灯を置いてあるんだ。) - “We have a standby babysitter if our regular one isn’t available.”
(普段のベビーシッターが無理な場合に備えて、待機中の別のベビーシッターがいるの。) - “He is on standby to pick us up when we finish shopping.”
(彼は私たちの買い物が終わるのを待って、すぐに迎えに来られるよう待機しているよ。)
ビジネスシーンで使われる例文
- “The backup server is on standby in case the main server goes down.”
(メインサーバーがダウンした場合に備えて、バックアップサーバーが待機している。) - “We keep a standby workforce during peak seasons.”
(繁忙期には、予備の人員を待機させています。) - “The marketing team is on standby for the product launch announcement.”
(マーケティングチームは製品発表に備えて待機しています。)
学術的な文脈で使われる例文
- “A standby power source is mandatory for critical systems in the laboratory.”
(研究室の重要システムには予備電源が必須です。) - “Researchers keep standby solutions ready to prevent contamination.”
(研究者たちは汚染を防ぐために、予備の溶液を用意している。) - “The standby protocol ensures minimal downtime in case of an equipment failure.”
(予備の手順により、機材故障時のダウンタイムを最小限に抑えられます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- backup (バックアップ)
- 「代替・予備」という点で近い意味。例: “a backup plan”
- 「代替・予備」という点で近い意味。例: “a backup plan”
- spare (スペア)
- 同じ機能を持つ予備の物。形容詞または名詞で使われる。例: “spare tire”
- 同じ機能を持つ予備の物。形容詞または名詞で使われる。例: “spare tire”
- extra (余分・追加の)
- 想定以上に準備している、ややカジュアル。例: “extra batteries”
- 想定以上に準備している、ややカジュアル。例: “extra batteries”
反意語
- primary (主要な)
- 予備ではなく“メインの”というニュアンス。
- 予備ではなく“メインの”というニュアンス。
- main (主な)
- 「サブ」や「待機」ではなく、中心となるものを指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈstændˌbaɪ/
- アクセントは “stand” の母音にやや強勢がありますが、複合的に「スタンバイ」と一続きで発音されることが多いです。
- アメリカ英語: [ˈstændˌbaɪ] (スタンバイ)
- イギリス英語: [ˈstændˌbaɪ] (スタンバイ)
- 大きな差はほとんどありません。
- 大きな差はほとんどありません。
- よくある間違いとして “standby” が “sendby” や “standbay” などと聞こえてしまう場合があります。発音は “stand” + “by” の2要素をはっきりと区切りすぎず、でも明確に意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “standby” を “stand by” と分けるケースがあるが、形容詞や名詞で使う時は1語が多い(ただし、副詞句としては “stand by” となる)。
- 同音異義語との混同: 似た言葉に “stand by” (動詞句) があるが、文脈により “standby” (名詞・形容詞) との区別が必要。
- 試験対策: 主にTOEICや英検でも、ビジネス文書や空港での “standby ticket” などで出題される可能性があります。形容詞としての用法を理解しておくことが大切です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「この場所で立って(stand)すぐに行動に入れるそば(by)にいる」という感覚から、常にスタンバイしている(待機している)状態を思い浮かべましょう。
- 勉強テクニック:
- “standby” と “backup” をセットで覚えると、「緊急時のための準備された状態」というイメージが定着しやすいです。
- 「スタンバイする=いつでも『バイバイ』せずに立っている」という音の連想で覚えてみるのもよいでしょう。
- “standby” と “backup” をセットで覚えると、「緊急時のための準備された状態」というイメージが定着しやすいです。
以上が、形容詞 “standby” の詳細な解説です。待機・予備といった意味合いをしっかり理解して、日常会話やビジネスシーンで使ってみてください。
意味のイメージ