最終更新日:2025/09/06

『すすり泣く』,むせび泣く / 〈風・波などが〉すすり泣くような音を出す / …‘を'すすり泣きながら話す《+『out』+『名』,+『名』+『out』》 / 《副詞[句]を伴って》すすり泣いて…‘を'(ある状態に)する / 『すすり泣き』

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元となった辞書の項目

sob

IPA(発音記号)
動詞

『すすり泣く』,むせび泣く / 〈風・波などが〉すすり泣くような音を出す / …‘を'すすり泣きながら話す《+『out』+『名』,+『名』+『out』》 / 《副詞[句]を伴って》すすり泣いて…‘を'(ある状態に)する / 『すすり泣き』

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彼女は悲しい知らせを聞いて、つい泣き出してしまった。

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解説

動詞「sob」の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語: sob

日本語: むせび泣く、すすり泣く

「sob」は、「息をつまらせるように、あるいは断続的に声をあげながら泣く」という意味の動詞です。

悲しみやショックなど、激しい感情から自然とこみ上げてくるような泣き方を表現するときに使われます。慣用的に「声を殺して泣く」「すすり泣く」というニュアンスがあります。


  • 品詞: 動詞 (自動詞・他動詞として扱われる場合もあり)

  • 活用形:


    • 原形: sob

    • 三人称単数現在形: sobs

    • 現在分詞/動名詞: sobbing

    • 過去形/過去分詞形: sobbed


品詞変化例


  • 動詞: sob (「むせび泣く」)

  • 名詞: a sob (「すすり泣き・嗚咽」)


    • 例: He let out a loud sob. (彼は大きなすすり泣きをこぼした)


CEFRレベルの目安


  • B2: 中上級

    日常会話でたびたび使われるわけではありませんが、感情表現や文学的な描写でも頻出し、少し複雑な表現力が必要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

「sob」は短い単語のため、特定の接頭語・接尾語は持ちません。

語幹そのものが「sob」で、そこに -s、-bing、-bed などの語尾変化が加わる形となります。

関連語や派生語


  • sobbing (現在分詞): 「すすり泣いていること・すすり泣き」

  • sob story (名詞): 「(同情を誘う)涙を誘う話」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. sob uncontrollably(むせび泣きが止まらない)

  2. sob quietly(静かにすすり泣く)

  3. break down sobbing(泣き崩れる)

  4. sob with relief(安心してほっと泣く)

  5. sob in despair(絶望してすすり泣く)

  6. sob on someone’s shoulder(誰かの肩でむせび泣く)

  7. stifle a sob(泣き声を押し殺す)

  8. sob into one’s pillow(枕に顔を埋めて泣く)

  9. sob out a confession(泣きながら告白する)

  10. a sob escaped someone’s lips(すすり泣きがこぼれる)


3. 語源とニュアンス

語源

「sob」は中英語 (Middle English)の “sobben” に由来すると考えられており、元々は短く途切れる呼吸を伴った泣き声を意味していました。長い歴史の中で、主に「息を断続的に詰まらせた泣き方」を指すようになったとされています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 感情表現が強い: 「sob」はかなり感情的で、悲しみや嘆きを強く表します。

  • 口語/文章のどちらでも使われる: 小説やエッセイなどの文章表現でもよく見かけますが、日常会話やドラマのセリフでも自然に使われます。

  • フォーマル度: 感情的な単語ですが、場面によってはビジネス文書などでは使われにくい表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞として: 「She sobbed all night.(彼女は一晩中すすり泣いた)」のように「誰が泣いたか」を主語にとって、その後に目的語を取らずに使えます。

  • 他動詞として: まれに「sob words」や「sob one’s story」など「泣きながら何かを言う」ニュアンスで使われることがあります。例: She sobbed her apology.(彼女は泣きながら謝罪の言葉を口にした)

  • 名詞として: a sob(すすり泣き、嗚咽)。

  • 可算・不可算: 「sob」は単数で「嗚咽の一回分」のようなイメージがあり、可算扱いされることが多いです。

一般的な構文やイディオム


  • sob one’s heart out: 「思い切り泣く、心の底からむせび泣く」

  • sob story: 「(同情を誘うための)涙の物語」(時に皮肉を込めて使われる)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I found her sobbing in her room after watching that sad movie.”

    (あの悲しい映画を見たあと、彼女が部屋ですすり泣いているのを見つけたよ。)

  2. “I couldn’t help but sob when I heard the news.”

    (そのニュースを聞いて、思わずむせび泣いてしまった。)

  3. “She tried not to sob, but tears kept falling down her cheeks.”

    (彼女は泣かないようにこらえたが、頬を涙が伝い落ちてきた。)

ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “He quietly sobbed in the restroom after receiving the layoff notice.”

    (解雇通告を受け、彼はトイレで静かにすすり泣いていた。)

  2. “She seemed on the verge of sobbing during her exit interview.”

    (退職面談の最中、彼女は泣き出しそうな雰囲気だった。)

  3. “It’s challenging to remain professional when you feel like sobbing.”

    (むせび泣きたい気持ちのときに、プロらしさを保つのは難しい。)

学術的・文献での例文(3例)


  1. “In his autobiography, the author recalls sobbing as he recounted the war’s horrors.”

    (自伝の中で、著者は戦争の恐ろしさを思い出してはむせび泣いたと振り返っている。)

  2. “The historical documents describe civilians sobbing in the aftermath of the bombing.”

    (歴史資料には、爆撃の後に市民たちがすすり泣いていた様子が記されている。)

  3. “Anthropological studies sometimes note sobbing as a universal expression of grief.”

    (人類学の研究では、すすり泣くことは悲嘆を表す普遍的な方法としてしばしば取り上げられる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. cry (泣く)


    • 一般的な「泣く」を表す最も広い意味の言葉。“sob”ほど断続的・激しい呼吸のニュアンスはない。


  2. weep (涙を流して泣く)


    • やや文語的・詩的な響きがある。静かに涙を流すイメージ。


  3. bawl (大声で泣き叫ぶ)


    • “sob”よりも音量が大きめ。子供の大泣きや感情の激しい爆発を連想させる。


  4. wail (声を上げて嘆き悲しむ)


    • 長く伸ばすような声で嘆くもので、悲嘆の強さを強調する。


反意語


  • laugh (笑う)

    泣くと正反対の行為。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /sɒb/ (イギリス英語), /sɑːb/ または /sɑb/ (アメリカ英語)

  • 強勢: 1音節しかないため、単語全体にアクセントが来ます。

  • イギリス英語とアメリカ英語の違い: イギリス英語は「ソブ(短いオの音)」、アメリカ英語は「サーブ(やや長めのアの音)」に近い発音になる場合があります。

  • よくある間違い: /sɒb/ と /sɔb/ (ソーブ) を混同するなど、母音部分を誤るケースが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「sob」を「sub」や「sop」と書き間違えるケース。

  • 同音異義語との混同: 特に目立った同音異義語はありませんが、子音や母音のわずかな違いで別の単語 (such as “sap” or “sup”) になってしまうので要注意。

  • 試験対策: TOEICや英検などで直接出題される頻度は高くありませんが、感情表現を問う読解問題や文学的表現の問題で遭遇する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「sob」は「声を詰まらせて泣く」というイメージで覚えましょう。実際に口をすぼめて涙を流している様子から、頭文字の “S” が「すすり泣く音」のようにも連想できます。

  • 短い単語なので、間違ったスペルとの混乱を防ぐには「S-O-B、嗚咽(オエツ)のオ(“O”)が真ん中」と覚えるのも手です。

  • 実際に発音して、こみ上げる感情を想像すると記憶に定着しやすいでしょう。


以上が「sob」の詳細解説です。感情をこめて「むせび泣く」様子を表す重要な動詞なので、ぜひ英語表現のレパートリーに加えてみてください。

意味のイメージ
sob
意味(1)

すすり泣く,むせび泣く

意味(2)

〈風・波などが〉すすり泣くような音を出す

意味(3)

…‘を'すすり泣きながら話す《+out+,++out

意味(4)

《副詞[句]を伴って》すすり泣いて…‘を'(ある状態に)する

意味(5)

すすり泣き

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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