最終更新日:2025/11/01

(…の)(薄く切った平らな)一枚,一切れ《+of+名》・(…の)分け前(share),一部(part)《+of+名》・スライス(野球・ゴルフなどで,打球が打者のきき手の方向に飛ぶこと,またその打球) ・料理用へら,フライ返し /

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元となった辞書の項目

slice

名詞

(…の)(薄く切った平らな)一枚,一切れ《+of+名》・(…の)分け前(share),一部(part)《+of+名》・スライス(野球・ゴルフなどで,打球が打者のきき手の方向に飛ぶこと,またその打球) ・料理用へら,フライ返し /

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解説

1. 基本情報と概要

単語: slice

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): A thin, flat piece cut from something larger.

意味(日本語): 何か大きなものから切り取られた薄い一切れ(部分)のこと。

「slice」は、パンやケーキなど、もともと大きな塊を薄く切り出した“一切れ”を表すときによく使う名詞です。日常会話では「パンを何枚かに切る」ときに “a slice of bread” のように使い、非常に頻繁に登場する単語です。

活用形:


  • 複数形:slices (この形で「複数の切れ」を指す)

他の品詞としての例:


  • 動詞 (to slice) : 「~を薄く切る」


    • 例: “Could you slice the bread for me?” (そのパンを薄く切ってくれる?)


CEFRレベル目安: A2〜B1(初級〜中級)

A2(初級):基礎的な語彙で、食品や日常生活などの身近な場面でよく使われます。

B1(中級):より複雑な文脈(料理やレシピの説明など)でも使う頻度が高まります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「slice」には明確な接頭語や接尾語は含まれていません。

  • 語幹は “slice” そのものです。

詳細な意味


  1. 食べ物などの一切れ


    • 例: a slice of pizza (ピザの一切れ), a slice of bread (パンの一切れ)


  2. 物理的に切り出された平らで薄い部分


    • 例: a slice of wood (薄い木片)


  3. 比喩的に「一部分」を表すこともある


    • 例: a slice of life (日常の一断面)


関連語や派生語


  • “slicer” (名詞):スライサー(薄く切るための道具)

  • “slicing” (動名詞/形容詞):切り分けること、切っている状態

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. “a slice of bread” – パン一枚

  2. “a slice of pizza” – ピザ一切れ

  3. “thin slice” – 薄切り

  4. “thick slice” – 厚切り

  5. “slice of cake” – ケーキ一切れ

  6. “slice (something) off” – (何かを)切り落とす

  7. “a slice of cheese” – チーズ一切れ

  8. “slice to eat” – 食べる分(切り分け)

  9. “slice through” – 切り裂く、スパッと切る

  10. “fair slice” – かなり大きな一切れ(比喩的に「結構な分け前」などの場合も)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 中英語(Middle English)で “slice (slyce)” として使われており、古フランス語の “esclice”(裂け目、欠片)に由来すると考えられています。

ニュアンス:


  • 「slice」は、料理シーンや日常生活での「一切れ」「部分」を表す親しみやすい単語です。カジュアルな会話でよく使われますが、フォーマルな文脈でも「データや情報の一部分」を表す際に “a slice of data” のように使われることがあります。

  • 慣用的に “slice of life” と言うと「そのままの日常(ドラマチックでない日常の切り取り)」というニュアンスがあり、文章や会話の両方でよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文

文法的ポイント


  • 可算名詞 (countable noun): “one slice” / “two slices” のように数えられる。

  • 「一切れの」ものを表したいときは “a slice of 〜” という形で使う。

  • 動詞の “to slice” は他動詞であり、目的語と一緒に使うことが多い。


    • 例: “Slice the onions.” (タマネギを薄く切ってください)


よくある構文


  • “(number) slices of + 名詞”


    • 例: “Two slices of ham, please.”


  • “slice + 名詞 + off”


    • 例: “He sliced the fat off the meat.” (肉から脂身を切り落とした)


イディオム


  • “slice of life”: 日常の一断面を描写する(特に小説や映画のジャンルとして)

  • “slice it thin”: 薄く切る

  • “take a slice out of something”: (費用や時間などを)大きく減らす、取ってしまう


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could I have a slice of that chocolate cake?”


    • (そのチョコレートケーキを一切れいただけますか?)


  2. “I usually eat a slice of toast for breakfast.”


    • (朝はだいたいトーストを一枚食べます。)


  3. “Be careful not to slice your finger while cutting the tomatoes!”


    • (トマトを切るときに指を切らないように気をつけてね!)

      ※ ここでは名詞ではなく動詞形 “to slice” が登場した例。


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need a slice of the budget for marketing expansion.”


    • (私たちはマーケティング拡大のため、予算の一部が必要です。)


  2. “Each department will receive a slice of the total revenue.”


    • (各部署は総収益の一部を分配されます。)


  3. “He presented a slice of data to highlight our customer demographics.”


    • (彼は顧客層を示すために、一部のデータを提示しました。)


学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “The CT scan provided a detailed slice of the patient’s abdominal region.”


    • (CTスキャンによって、患者のお腹の断面が詳しく示されました。)


  2. “A thin slice of the sample was examined under the microscope.”


    • (そのサンプルの薄片が顕微鏡下で調べられました。)


  3. “The research focuses on a slice of the population affected by the policy.”


    • (その研究は、その政策の影響を受けている人々の一部分に焦点を当てています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. piece (ピース)


    • 意味: 一片・一部分全般

    • 違い: “slice” は特に薄く切ったものに強調点があり、 “piece” は形状にこだわらず“部分”という幅広い意味。


  2. segment (セグメント)


    • 意味: 部分・区分

    • 違い: 数学的・幾何学的に区分された部分や、みかんの房などの「区切り」という感じで使うことが多い。


  3. wedge (ウェッジ)


    • 意味: くさび型の一片

    • 違い: 円形のものを切ったときに放射状の三角形の形を指すことが多い(ピザやケーキを三角形に切った場合など)。


反意語


  • “whole” (ホール) … まるごと(全体)。 “slice” が部分であるのに対し、“whole” は全体を指す。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /slaɪs/

  • アクセント: 「slice」の中では “sli” の部分が強く発音されます。

  • アメリカ英語では /slaɪs/、イギリス英語でもほぼ同じ /slaɪs/ で、発音の差はほとんどありません。

  • よくある間違いとして、語末の “ce” を /sis/ のように発音してしまうことがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “slise” や “slic” と誤って書かないよう注意。

  • 同音異義語: 近い発音を持つ単語はありませんが、“slight” (わずかな) と発音が似ているように感じる学習者もいるので混同に注意。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、「食事シーン」「小売」「ビジネスの収支や予算配分」などで “a slice of ~” という表現が問われることがあります。

    • シンプルだけど使い勝手が良い表現で、リスニングやリーディング問題にも登場しやすい単語です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “slice” の語尾 “-ice” は「アイス」と似た音(/aɪs/)なので、アイスクリームを “スライス” しているイメージをつかむと覚えやすいかもしれません。

  • 料理の中でもよく出てくる動詞 “to slice” とセットでイメージすると覚えやすいです。

  • “a slice of pizza” のように、ピザの三角形を思い浮かべると自然に頭に入りやすいでしょう。


以上が名詞 “slice” の詳細解説です。料理だけでなく、ビジネスや学術の文脈でも「一部分」「一断面」を表すときに便利な単語として、幅広く使われています。ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
slice
意味(1)

(…の)(薄く切った平らな)一枚,一切れ《+of+》・(…の)分け前(share),一部(part)《+of+》・スライス(野球・ゴルフなどで,打球が打者のきき手の方向に飛ぶこと,またその打球) ・料理用へら,フライ返し

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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