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shaky
解説
以下では、形容詞 shaky
について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語): shaky
意味(日本語): (物や状況が)揺れている、不安定な、心もとない、(人が)震えている
「shaky」は形容詞で、「揺れる、ぐらつく、不安定な」というような意味合いを持ちます。たとえば、椅子がガタガタしていたり、会社の経営状態が安定しなかったり、人が緊張して声が震えたりする状況などでよく使われます。
学習者目線で言うと、「何かが確かではない」「安定していない」ニュアンスを伝えるときによく登場する単語です。
品詞・活用形
- 形容詞 (adjective): shaky
- 比較級: shakier
- 最上級: shakiest
他の品詞例
- 動詞 (verb): shake
- 名詞 (noun): shakiness
- 副詞 (adverb): shakily
難易度目安(CEFR)
- B2(中上級): 実際の会話や文章でしばしば使われますが、特に細かいニュアンスを正しく表現したいときに使うと、より豊かな表現ができます。
2. 語構成と詳細な意味
- 「shake(揺れる)」という動詞から派生した形容詞で、語尾に「-y」がついて「shaky(揺れるような、不安定な)」という形容詞になっています。
関連・派生語
- shake: 揺れる、振る(動詞)
- shakily: ぐらぐらして、震えて(副詞)
- shakiness: 不安定さ、ぐらつき(名詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- a shaky voice(震える声)
- a shaky chair(ガタガタする椅子)
- a shaky foundation(不安定な基盤)
- a shaky relationship(危うい関係)
- a shaky economy(不安定な経済)
- a shaky handshake(震える握手)
- shaky ground(揺れる/不安定な地面、または根拠があいまいな状況)
- a shaky stance(ぐらつく立ち方)
- a shaky ladder(不安定なはしご)
- a shaky start(出だしが不安定なスタート)
3. 語源とニュアンス
- 「shaky」は中英語や古英語の動詞「shake」の派生語として、「揺れる」または「震える」状態を描写する形容詞です。
- 歴史的には、物理的に揺れる様子(小刻みに揺れるなど)だけでなく、精神的な不安定さを表す意味合いでも使われてきました。
微妙なニュアンスや感情的な響き
- 「shaky」は口語・文章どちらでも使われますが、カジュアルな会話から書き言葉まで幅広く使えます。
- 「shaky situation」や「shaky plan」などと言うと、今にも崩れそうな緊迫感を伝えるため、ややネガティブな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「shaky」は形容詞なので、名詞の前で修飾したり、補語として使われたりします。
- 「S + be + shaky」など、補語で用いる場合は「~が不安定だ」と表現できます。
イディオムや一般的な構文
- “feel shaky” : 「気分が不安定だ、体が震えるように感じる」
- “on shaky ground” : 「根拠があやふやである、立場が危うい」
使用シーン
- フォーマル: 書類やレポートの文中で “The data is shaky.” のように用いると、証拠が不十分であるという意味を表す
- カジュアル: 日常会話で “I’m feeling a bit shaky after the workout.” のように気軽に使える
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈など、さまざまな場面で使える例文を示します。
日常会話(3例)
- “I’m so nervous that my hands are shaky.”
(緊張しすぎて手が震えてるよ。) - “That table looks pretty shaky. Did someone forget to tighten the screws?”
(あのテーブル、かなりガタガタしてるね。ネジを締め忘れたのかな?) - “I always get shaky when I drink too much coffee.”
(コーヒーを飲みすぎるといつも手が震えちゃう。)
ビジネス(3例)
- “Our financial projections seem a bit shaky due to the current market conditions.”
(現在の市場状況のせいで、私たちの財務予測は少し不安定なようです。) - “The partnership stands on shaky ground without clear contractual agreements.”
(明確な契約がないと、この提携は危うい状況になります。) - “I’m concerned that the software’s reliability is still shaky at best.”
(ソフトウェアの信頼性がまだかなり不安定ではないかと懸念しています。)
学術的な文脈(3例)
- “The hypothesis is shaky because it lacks empirical evidence.”
(実証的な証拠が不足しているため、その仮説は不確かです。) - “If the primary data is shaky, any conclusions drawn from it will be questionable.”
(一次データが不明瞭であれば、それに基づく結論は疑問が残るでしょう。) - “His argument in the paper is compelling, but the methodology appears somewhat shaky.”
(彼の論文の主張は説得力がありますが、研究方法はやや不安定な印象です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- unsteady (不安定な、ぐらつく)
- 比較的身体の動きなど、物理的な不安定を指すことが多い。
- 例: “His knees felt unsteady after the long run.”
- 比較的身体の動きなど、物理的な不安定を指すことが多い。
- unstable (安定していない)
- 状況や物理的な安定性が欠如している。
- 例: “The economy is unstable at the moment.”
- 状況や物理的な安定性が欠如している。
- wobbly (ぐらぐらする)
- 主に物がぐらつくときなど、よりカジュアルな表現。
- 例: “The chair is wobbly and needs repairing.”
- 主に物がぐらつくときなど、よりカジュアルな表現。
- precarious (不安定で危険な)
- 「危うい」という意味を含み、より差し迫った危機感がある。
- 例: “That rock is in a precarious position on the slope.”
- 「危うい」という意味を含み、より差し迫った危機感がある。
反意語 (Antonyms)
- stable (安定した)
- steady (しっかりとした、安定した)
- firm (しっかり固定された、確固たる)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- shaky: /ˈʃeɪki/
アクセント位置
- アクセントは最初の音節「shá-」に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はなく、どちらも「シェイキー」に近い発音です。
よくある発音の間違い
- 「shaky」を ʃæki のように発音してしまう場合があります。正しくは「シェイキー」に近い [ʃeɪki] です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルは「shak-y」と覚えると便利です。「shake」の「e」が消えて「y」がつきます。
- 「shaky」と「shakey」のように “e” を残してつづってしまう誤りがよくあるので注意しましょう。
- 同音異義語は特になく、書き間違いさえ防げれば混同は少ない単語です。
- TOIECや英検では、状況描写で「不安定な」という意味を問われる問題などで出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「shake(揺らす)」+「-y(〜のような)」で「揺れている様子=shaky」とイメージすると覚えやすいでしょう。
- イメージして記憶: 風に揺れる板や、緊張しすぎてプルプル震える手を思い浮かべると、単語の感覚をつかみやすくなります。
- 「shaky」のつづりを覚えるときは、“shake” の最後の “e” を取り去って “y” をつけると思い出せるようになりましょう。
以上が、形容詞 “shaky” の詳細な解説です。「揺れ動く」「不安定な」というイメージを覚えておけば、さまざまな文脈で使いやすい単語です。ぜひ使い方をマスターして、表現の幅を広げてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(体・声などが)揺れる,震える
意味(2)
こわれそうな,安定していない
意味(3)
不碓実な,あてにならない