pint
1. 基本情報と概要
単語: pint
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形:
- 単数形:pint
- 複数形:pints
意味(英語): A pint is a unit of volume or capacity used in both the Imperial and U.S. customary measurement systems.
意味(日本語): パイントとは、液体や乾量を計る容積の単位です。イギリスでは約568ml、アメリカでは約473mlほどの量を示します。
「1パイントのビールを注文する」などのように、容量を示すときに使われます。イギリスではビールを飲む際にとてもよく使われる単語で、日常的にビールのサイズとして「パイント」が定着しています。
CEFRレベルの目安:
- B1(中級): パイントは日常生活でも耳にする単語で、特に英語圏で生活する上では馴染みがある単位なので、中級レベルとして習得しておきたい単語です。
他の品詞になった例はありませんが、形容詞的に “pint-sized” (小さい、子供向けの) のような形で派生語として使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
英語の “pint” は、特筆すべき接頭語・接尾語がついた単語ではありません。語幹は “pint” itself です。派生語として、先ほどの “pint-sized”(パイントサイズの、小型の)などがあります。
関連フレーズ・コロケーション(10個)
- pint of beer(パイントのビール)
- pint of milk(パイントの牛乳)
- go out for a pint(パイント(ビール)を飲みに出かける)
- half a pint(ハーフパイント)
- pint glass(パイント用グラス)
- pint measure(パイント測定カップ)
- a pint or two(パイント1杯か2杯)
- lose a pint of blood(血をパイント単位で失う)
- pint of cider(パイントのシードル)
- pint bottle(1パイントサイズのボトル)
3. 語源とニュアンス
語源: “pint” は古フランス語の “pinte” に由来し、さらにラテン語由来の “pincta(塗られたもの、刻印のあるもの)” が変化したものとされています。かつては測りとして「刻印」されていた容器から来たともいわれています。
ニュアンス・使用時の注意:
- イギリスやアイルランド等のパブ文化では、単に「パイント」と言えばビールやエールを指すことが多く、カジュアルな場面でよく使われます。
- アメリカ英語では容量が少し小さい(約473ml)ため、量をしっかり伝えたい場合は注意が必要です。
- 会話で「Let’s grab a pint.(一杯やろう)」と言うときは、くだけた口語的で友人同士のカジュアルな誘いとして使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算): “a pint” / “two pints” のように数えられます。
- イディオム的な表現としては “have a pint”「ビールを飲む」「一杯やる」がよく使われます。
フォーマル/カジュアル:
- パブやバーなどでのカジュアルな会話に多く登場します。
- 酒を提供する店などでは非常に一般的な用語ですが、ビジネスやフォーマルな文脈ではあまり用いません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“I’ll have a pint of lager, please.”
(ラガービールをパイントでください。)“Why don’t we go out for a pint after work?”
(仕事終わりにビールを一杯飲みに行かない?)“Could you grab me a pint of milk on your way home?”
(帰りがけに牛乳を1パイント買ってきてくれる?)
ビジネスでの例文(3つ)
“The recipe calls for a pint of cream for the sauce.”
(そのソースのレシピでは、生クリームを1パイント使います。)“We need to check inventory, as we’re almost out of pint-sized containers.”
(パイントサイズの容器がほとんどなくなってきたので、在庫を確認する必要があります。)“When exporting to the UK, be aware that a pint measures about 568 ml.”
(イギリスに出荷するときは、パイントが約568mlであることに留意してください。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“In nutrition studies, a pint of milk provides essential calcium for adults.”
(栄養学的研究では、1パイントの牛乳は大人に必要なカルシウムを提供するとされています。)“The blood donation guidelines allow most healthy adults to give up to one pint of blood.”
(献血のガイドラインでは、健康な成人は最大1パイントの血液を献血できます。)“Measurements in pints are still common in certain fields, particularly in the UK.”
(パイントによる計量は、特にイギリスでは今でもいくつかの分野で一般的です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “quart” (クォート):パイント2杯分(米国では約946ml)
- “quart” は “pint” より大きい単位で、アメリカでは1クォート=約946ml。
- “quart” は “pint” より大きい単位で、アメリカでは1クォート=約946ml。
- “cup” (カップ):約240ml (米)
- 日常のレシピなどで用いられる単位。パイントの半分以下の量。
- 日常のレシピなどで用いられる単位。パイントの半分以下の量。
反意語
容積や容量を示す「反意語」は明確に存在しませんが、もし逆の概念を考えると「small amount(少量)」や「tiny portion(ごく少量)」のように非常に少ない量を示す表現が対照的になります。単位としての直接の反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /paɪnt/
- IPA(イギリス英語): /paɪnt/
どちらも同じ発音記号ですが、地域によってわずかに母音の質が違って聞こえることがあります。
アクセントは冒頭の “p” の後の “ai” の部分 “pint” にかかり、全体が一音節です。間違えて “pin + t” のように「イ」の音を短くしすぎるケースに注意すると良いでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “paint” と書いてしまうミス。
- 同音異義語: 同音異義語はありませんが、発音を誤って “point” と混同することがあります。
- 試験対策: TOEICや英検では頻出単語というわけではありませんが、実生活や英語圏での単位表記に関する問題等で出題される可能性があります。文化的背景や日常表現として覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- パイントグラスのイメージ:ビールを飲む時の背の高いグラスを思い浮かべると容量が想像しやすくなります。
- スペルについては “pin + t” と覚えるが、“paint” のように “a” を入れないように注意しましょう。
- ビジュアル学習:牛乳やビールの写真に “pint” と書いておくと容量と単語のセットで印象が強くなります。
以上が名詞 “pint” の詳細な解説です。英語圏、とくにイギリス文化に触れる際には非常によく登場するので覚えておくとよいでしょう。おつかれさまでした。
パイント(液量および穀量の単位;《英》では約0.57リットル,《米》では約0.47リットル)