最終更新日:2025/10/01

〈U〉〈C〉擬人化 / 〈C〉《the personification》(…が)擬人化されたもの,(…の)典型,権化(ごんげ),化身(けしん)《+『of』+『名』》 / (修辞学で)擬人法

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元となった辞書の項目

personification

名詞

〈U〉〈C〉擬人化 / 〈C〉《the personification》(…が)擬人化されたもの,(…の)典型,権化(ごんげ),化身(けしん)《+『of』+『名』》 / (修辞学で)擬人法

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風は木々に秘密をささやき、自然の声を擬人化している。

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解説

1. 基本情報と概要


  • 単語: personification

  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 意味(英語): The attribution of human qualities, emotions, or traits to non-human entities (such as animals, objects, or abstract ideas).

  • 意味(日本語): 人間以外のもの(動物や物、概念など)に、人間の性質や感情を与える表現法のこと。比喩の一種として使われます。


    • 例えば、「風がささやく」「太陽が微笑む」などといった表現が該当します。文学作品やスピーチなどで比喩的に使われることが多く、物事をより生き生きと伝えるニュアンスがあります。


  • 活用形:


    • 単数形: personification

    • 複数形: personifications


  • 他の品詞例:


    • 動詞形: personify (~を擬人化する)

    • 形容詞形: personified (擬人化された) など


  • CEFRレベル: B2 (中上級)


    • 人間以外のものを人間らしく表現するという抽象的な概念を理解する必要があり、やや高度です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 「person」 (人) + 「-ify」 (~にする) + 「-cation」 (名詞化の接尾語)

    • 正確には、動詞 “personify” から派生した名詞 “personification” という形です。


  • 詳細な意味:


    1. 修辞技法としての擬人法:物・概念・自然現象などに人間の性質や感情を与えて描写する方法。

    2. 人格化された存在:ある抽象概念が、人間の姿をとって表現されている場合に用いる。


  • 派生語・類縁語:


    • personify (動詞):~を擬人化する

    • personified (形容詞):擬人化された

    • impersonation (名詞):ものまね、偽装


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


    1. “the personification of justice” → 「正義の化身」

    2. “the personification of hope” → 「希望の具現化」

    3. “literary personification” → 「文学的な擬人法」

    4. “poetic personification” → 「詩的な擬人法」

    5. “symbolic personification” → 「象徴的な擬人化」

    6. “an example of personification” → 「擬人法の例」

    7. “the personification of evil” → 「悪の化身」

    8. “to employ personification” → 「擬人法を用いる」

    9. “to avoid excessive personification” → 「擬人法を多用しすぎない」

    10. “a classic instance of personification” → 「典型的な擬人法の例」



3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • ラテン語の「persona」(仮面・人物・役柄)から派生した “personify” と、名詞化の接尾語 “-cation” が組み合わさったものです。

    • もともとは“人格を与える”といったニュアンスが強調されています。


  • 使用上の注意点・ニュアンス:


    • 修辞技法としての効果: 生き生きとしたイメージを読者・聴衆に与える。

    • 文学や詩、創作文章など領域で多用されますが、過度に使うと表現がくどくなったり、誤用に見える場合があります。

    • カジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使われますが、特に文学的・詩的な場面に向いています。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての用法:


    • 可算・不可算で使われることがありますが、文脈によって異なります。

    • 「Personification is a common literary device.」→ この場合は不可算扱い。

    • 「There are many personifications in this story.」→ この場合は可算扱い。


  • 一般的な構文:


    • “(to) use personification in one’s writing”

    • “(to) be the personification of + 抽象概念”

    • 例: “He is the personification of kindness.”


  • イディオム的表現:


    • “be the personification of …” → 「…の体現者である」


  • フォーマル/カジュアル:


    • 文学論や学術的な分析ではフォーマルに、詩的表現や日常会話の例示ではカジュアルに使えます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “The trees seem to dance in the wind—it's a lovely personification.”


    • (木々が風に揺れている様子が、擬人化しているみたいで素敵だね。)


  2. “I like how you used personification in your story—the rain seemed alive!”


    • (君の物語で使われた擬人法が好きだよ。雨が生きているみたいだったよ。)


  3. “You said the car was ‘purring’? That's a funny personification!”


    • (車が「ゴロゴロいってる」って言うの?それは面白い擬人表現だね!)


(2) ビジネスでの例文


  1. “In our marketing materials, employing personification can make the brand message more relatable.”


    • (マーケティング資料では、擬人法を使うとブランドのメッセージがより親しみやすくなる。)


  2. “The product’s mascot is the personification of our company’s values.”


    • (その製品のマスコットは当社の価値観を体現している。)


  3. “Use personification sparingly in the presentation to maintain professionalism.”


    • (プレゼンではプロフェッショナルさを保つために、擬人法は控えめに使用しよう。)


(3) 学術的/文芸的な文脈での例文


  1. “Personification is a fundamental rhetorical device in poetry, granting human characteristics to abstract concepts.”


    • (擬人法は詩の基本的な修辞技法で、抽象概念に人間の特性を与える。)


  2. “The author’s extensive use of personification highlights nature’s role as an active character in the narrative.”


    • (作者が多用する擬人法は、自然を物語の能動的な登場人物として際立たせている。)


  3. “In literary analysis, personification is often compared to metaphor, as both attribute qualities to something else.”


    • (文学分析では、擬人法はメタファーとしばしば比較され、どちらも何か別のものに特性を与える表現技法だとされる。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. embodiment(具現化)


      • 具体的な形を与えるという点で近いが、抽象概念が人や物に姿をとるというニュアンス。


    2. anthropomorphism(擬人化, 特に神や動物に人間的な性質を与えること)


      • 文学や神話・ファンタジーに多い表現で、personification と非常に近い概念。

      • “anthropomorphism” はより動物や神話的存在への適用が強調される。



  • 反意語 (Antonyms)


    • 明確な反意語はありませんが、擬人法をまったく排した表現として “literal description” (文字通りの描写) などが対になるイメージ。


  • 使い方の違い


    • “embodiment” は比喩的にも「~の象徴」として使われやすい。

    • “anthropomorphism” は神・動物に焦点を当てた「人間化」の意味が強い。

    • “personification” はより広範囲に、物にも抽象概念にも使いやすい。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /pərˌsɑnɪfɪˈkeɪʃən/

    • イギリス英語: /pəˌsɒnɪfɪˈkeɪʃən/


  • アクセントの位置


    • “per*sonification*” のように、語末近くの “-fi-” と “-ca-” にかかりやすい。

    • 「パーサーフィケイション」のように、日本語っぽく最初にアクセントを置かないように注意。


  • よくある発音の間違い


    • “per-so-ni-fi-ca-tion” の母音切り方を間違えて「パーソニ・フィカション」のように濁ってしまう。

    • なるべくスムーズに各音節をつなげて発音する。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “personnification” (nが重なるミス)

    • “personefication” (eとiを間違えるミス)

    • スペリングが長いので、分解して覚えると良い。


  • 同音異義語との混同:


    • “personification” と “personalization” (個人向けに調整すること)を混同しないように注意。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などの英語試験では、修辞法を問う問題など読解問題・ライティングで出題される可能性があります。

    • 特に文学テクストの解釈問題で、メタファーやシンボルと並んで知られておくべき表現技法です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚えやすいイメージ:


    • “person” が入っているので、「人」という要素を何かに与えると連想すると分かりやすい。


  • 勉強テクニック:


    • “person + ify + -cation” と3つに分割して発音とスペリングを覚えるとミスを減らせます。

    • 実際に身近な例を作ってみる:たとえば「My phone died.(電話が死んだ)」というカジュアルな表現も軽度の擬人法の一例。


  • 関連ストーリー:


    • 他の比喩表現(metaphor, simile, etc.)とまとめて学習しつつ、自分の文章で「擬人化」を試してみると効果的に覚えられるでしょう。



以上が “personification” の詳細な解説です。文学の世界や日常会話において、物や概念を人のように生き生きと描くときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
personification
意味(1)

〈U〉〈C〉擬人化

意味(2)

(修辞学で)擬人法

意味(3)

〈C〉《the personification》(…が)擬人化されたもの,(…の)典型,権化(ごんげ),化身(けしん)《+of+

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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